1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/10(水) 13:55:54.49 ID:udE2c0pEo


オーク(前略、オークです)

オーク(先日、相棒のゴブリンとバカ話をしていたオークです)

オーク(ぼくは今、牢屋の中にいます)

オーク(昨日までぼくが表で見張りをしていた牢屋です)

オーク(なぜこんなことになっているのかというと――)



部下1「隊長!敵司令部、陥落しました!これでこの基地は全面制圧完了です!」

女騎士「ご苦労。こちらの被害状況を確認し、すみやかに報告しろ」



オーク("この基地に攻めてくるバカ"がいたからです)



【関連スレ】
オーク「女騎士とか捕まえてみたいわぁ」 ゴブリン「なー」
http://minnanohimatubushi.2chblog.jp/archives/1913877.html







2: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 13:57:47.93 ID:udE2c0pEo


※ えっちな描写はあんまりありません




元スレ
オーク「くっ、殺せ!」 女騎士「えぇ〜…」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418187344/


4: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 14:03:11.30 ID:udE2c0pEo


部下1「報告します!味方に軽症者数名、敵方も死傷者はありません!
    敵方に一名、睡眠魔法を使った際に昏倒して頭にたんこぶをつくったものがいる模様!」

女騎士「うむ。…で、敵の大将は?」

部下1「それが…どうも睡眠魔法に対する耐性がマイナスに振りきってたらしく、
    どうにもすぐには目覚めそうにないと、男騎士殿からの報告が」

女騎士「そうか、ご苦労だった。…よし、今からはオフの言葉遣いでいいぞ」

部下1「はぁーい。たいちょー、お疲れ様でしたー。アタシちょー疲れちゃいましたよー」

女騎士「おー、お疲れさん。いやぁ、上首尾に終わってよかったよかった。
    なるべく今回はお互いに遺恨残したくなかったからね、重畳重畳」

部下1「えへへー。…ん?この牢屋のオークは?」

女騎士「ん?ああ、なんかここにいたから捕まえてみたんだけど」

部下1「ここって、牢屋の前にです?」

女騎士「うん。見張り?だったのかな?」



オーク(あれ?なんかすごいノリ軽いぞこいつら)







6: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 14:05:53.27 ID:udE2c0pEo


女騎士「ま、今この基地で意識あるのこいつだけだろうし、ちょっと暇つぶしに尋問しとくわ」

部下1「あ、じゃー、お任せしちゃいますね。アタシはちょっと見回りに行ってきます」

女騎士「ういうい、よろしこー。あ、男騎士に内外の見張りちゃんとするように言っといて」

部下1「はぁーい」スタスタ

女騎士「……。…さて?」ギロッ

オーク「……」

女騎士「あー、えっと、お前言葉通じる?ていうか、喋れる?」

オーク「…喋れるよ」

女騎士「お、これはラッキー」



オーク(年の頃は30前後の雌、ピンと伸びた背筋、眼帯から覗く古い傷跡…。
    そして隙のない身のこなしと、いつでも抜剣できる姿勢が崩れない…。

    あかんわ、もし檻を突破しても正面からじゃどうやっても勝てんわこれ)






7: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 14:07:34.85 ID:udE2c0pEo


女騎士「先になんか質問あったら聞くよ?答えられるかどうかは別にしてね」

オーク「…何の目的でここに攻めて来たんだ?」

女騎士「え?あー、お仕事だけど?」

オーク「お仕事?」

女騎士「うん。私らは旅の傭兵団だよ。ちょっと近隣の人間の村に雇われてね」

オーク「…。…俺達を殺すつもりか」

女騎士「さぁ?場合によってはそうなるかもしれんね。
    …とと、緊張しなさんなよ。ほら、リラックスリラックス」ニヤニヤ

オーク「……」

女騎士「質問はもうない?じゃ、次はこっちの質問に答えてよ、オークくん」

オーク「……」ゾクッ



オーク(ヘタなこと口走ったらこれ絶対殺されるわ)







8: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 14:09:13.10 ID:udE2c0pEo


女騎士「さっきね、きみが牢屋の中で気絶していた時にそこらへん漁ったんだけどさ」ガサゴソ

オーク「は?」

女騎士「これはきみのかね?」バッ

オーク「!!!!!」

女騎士「お、その反応…ビンゴか。へー、オークもこんなの読むんだねー」ペラ

オーク「やめろ!!!やめてくれ!!!それは…それは俺のお宝じゃないか!!!」



女騎士「『ろりろり僧侶たん 〜しんぷ様にはないしょ〜』 …いい趣味してんねー」



オーク「ごあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛…!!!」ジタバタ







9: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 14:12:18.79 ID:udE2c0pEo


女騎士「こんなのを後生大事に寝藁の裏になんか隠しちゃってさ」

オーク「ほあ゛あ゛あ゛あ゛!!」ガンガンガン

女騎士「あ、他のお宝本も大概香ばしかったけどさ、こっちこっち」スッ

オーク「!?!?!?」

女騎士「本棚の裏に隠してたこれ、ノートだよね?読んでいい?」

オーク「やめろ!いや、やめてください!お願いします!!お願いします!!!」

女騎士「へー、すごい反応じゃん。どれどれ」ペラッ

オーク「あぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」



女騎士「『背徳の女騎士陵辱 [第4章 〜快楽への目覚め〜]』 …なにこれ?」



オーク「くっ、殺せ!いっそ殺してくれ!……ゴフッ」ブクブクブク

女騎士「えぇ〜…。あ、こいつ泡吹いて失神しやがった。おーい、起きろー」ペチペチ







10: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 14:14:45.01 ID:udE2c0pEo


女騎士「…えーっと、つまりなんだ、これは昔きみが書いた創作小説?」

オーク「ハイ」

女騎士「他のエロ本と一緒にしとくと見つかるかもしれんから、わざわざ隠してたと?」

オーク「ソノトオリデス」

女騎士「へー…」ペラ

オーク「だから読んじゃらめぇぇ!!!」

女騎士「『ぁぁんっ、もう私何も考えられないのぉっ/// んっ、やっ、らめぇっ///
    オークしゃんのぉっ、ぶっとぃので私、私また、イッ、イッちゃうのぉぉっ///』 …ねぇ」

オーク「うがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」ガンガンガン

女騎士「…ま、その反応からしてホンモノなんだろうなー。
    癒着の証拠だったら暗号化くらいしてるかと思ってたから一応とっといたけど、
    これは正真正銘ハズレか。ま、そういうこともあるわなー」

オーク「あ゛あ゛あ゛あ゛……、…ん?癒着?なんですかそれ」






11: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 14:17:02.30 ID:udE2c0pEo


女騎士「あ、もう単刀直入に訊くね?」

オーク「はい」

女騎士「きみらはこの森に拠点を構える魔物の集団、これはオッケー?」

オーク「そうです」

女騎士「で、この森に侵入しようとする人間を目の敵にしてる」

オーク「薬草を摘んだり、鹿の数頭を狩るくらいなら目こぼししてやってますが」

女騎士「うん、聞いてたとおりだな。じゃ、もう一個質問いい?」

オーク「なんですか」



女騎士「最近この森のなかに、この辺りには縁のない人間の集団が入り込んでるけど、
    それについて君たちの間ではどういう見解を持ってるの?」



オーク「…? は?何ですかそれは」

女騎士「…ふーん。末端じゃ知らないのかな、こういう話は」






12: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 14:19:56.12 ID:udE2c0pEo


女騎士「まずね、国を挙げて指名手配してる強盗団がいるんだわ。
    あ、もちろん構成員は全員人間ね。魔物の話じゃないよ」

オーク「はぁ」

女騎士「そいつらが最近、この森を拠点に活動しているらしいんだ」

オーク「は!?」

女騎士「私たちを雇った近隣の村はつい先日襲われた。逃走する強盗団は間違いなく
    この森へと逃げ込んだという証言がある。証拠もね」

オーク「そんなわけがあるか!複数の見知らぬ人間が侵入したなら、
    今頃牢屋番の俺も動員しての森狩りが始まるに決まってる!」

女騎士「ほうほう。…なら、可能性はふたつに絞られたな」

オーク「可能性?」

女騎士「君らが見落としたか、もしくはわざと見逃したか。
    …私たちはそれを確かめに来たんだよね」






14: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 14:22:53.32 ID:udE2c0pEo


オーク「バカな!わさと見逃すなんてことがあるわけがない!
    大方、見張りのものがサボっていたのか、巧妙な抜け道をつくられたか…」

女騎士「ま、その真相はさておいてだ。
    私らも困ってしまったわけだよ、オークくん」

オーク「困る?」

女騎士「そ。強盗団をスルーしてるから大丈夫かと思って私らが森をおおっぴらに捜索したら、
    君たちがきっちりばっちり襲撃してくるんだもん。参っちゃった参っちゃった」

オーク「そ、それは…」

女騎士「で、仕方ないから今回の暴挙に及びました」

オーク「…何故、こんな周りくどいことを」

女騎士「外でやると地の利諸々で双方に死傷者が出そうだけど、
    敵拠点への電撃戦でなら、こちらの駒で無血開城できると踏んだのよ。
    後味の悪い殺しはこちらもごめんだからさ」

オーク「ずいぶんお優しいんだな」

女騎士「"森の管理者"をやってる魔物を殺すことがどういう結果を生むか、知ってるからね。
    それに、今回の件に関してきみらのガチの本音を問い質したかったってのもあるよ。
    ただ、どうもきみと話しただけじゃあ詳しい事情はわかりそうもないかな」

オーク「……」






15: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 14:25:28.44 ID:udE2c0pEo


女騎士「ま、それもここの長が目覚めればすぐにわかることだし。
    とりあえず今後どう動くにせよ、今すぐきみらをどうこうする気はないよ」

オーク「…最悪の場合、どうなる」

女騎士「最悪、ねぇ。…強盗団を意図的に放置し匿ってたことを認めた上で、
    今後も強盗団の側にだけ便宜を図るってんなら、今度は容赦なしだ。
    "管理者"を欠く森の未来を思うとつらいが、全員殺すしかなくなる」

オーク「……」

女騎士「ただ、私らも人間側だけに肩入れする気はないからさ。
    どういう意図であったにせよ、こちらへの協力を確約させたらそれで終いさ」

オーク「協力とは」

女騎士「森から強盗団をいぶり出す間、どちらへも肩入れせずに放っておいてもらう。
    なぁに、あの強盗団なら森から出してしまいさえすりゃ、あとはこっちのもんだ」

オーク「……」

女騎士「まぁなんだ、人間同士のつまんないゴタゴタに巻き込んで悪かったね。
    さて、こんな辛気臭い話は終わり終わり。もっと楽しい話をしようじゃないか」

オーク「楽しい話?」

女騎士「さっきのエロ本のことだけどさぁ」

オーク「蒸し返すのかよそれを!!!」






16: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 14:28:42.96 ID:udE2c0pEo


女騎士「そう言うなよ、私はきみのことをもっと理解したいんだよー」ニヤニヤ

オーク「その顔で言われても説得力ねぇよ!」

女騎士「この『ろりろり僧侶たん(以下略』で、きみの愚息はエレクチオンするの?」

オーク「な゛ッ…!」

女騎士「さっきの小説は女騎士ものだったなー。ということは私も守備範囲内かー」ニヤニヤ

オーク「うぬぬぬ…!」

女騎士「で、どうなの?人間の幼女のポンチ絵でおっきっきするの?」

オーク「するわ!普通にするわ!ムチャクチャするわぁっ!」ヤケクソ

女騎士「よっ、大将カッコいい!よくぞきっぱり言い切った!」パチパチ

オーク「うるせぇよ!!!」






17: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 14:30:46.50 ID:udE2c0pEo


女騎士「いやーしかしすごいね、異種族に性欲抱けるんだねきみって」

オーク「いや、オークって基本的にそういう生き物なだし」

女騎士「え、そうなの?」

オーク「俺ら、基本的に雄しかいないから。母体は他の種族の雌が務めるのが普通で」

女騎士「マジで?誰が母親でも絶対にオーク生まれるの?」

オーク「多分」

女騎士「すげぇ、生命の神秘すげぇ」

オーク「ていうか、あんた俺らみたいな外見の雌がいたとしてエレクチオンすると思うの?」

女騎士「いやー、異種族間の価値観に関してはアンタッチャブルでしょ」

オーク「そんなとこで気を回さんでいいよ!普通に見た目で萎えるよ!」






18: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 14:33:40.83 ID:udE2c0pEo


女騎士「ってことは、え、人間に種付けしてもオークが生まれてくるの?」

オーク「当たり前だろ!」

女騎士「いや、それが当たり前って言える価値観とか初めて知ったし」

オーク「俺の母親も人間だよ」

女騎士「へー…。なんか道理で他のオークより人間ぽいなと思った」

オーク「あ、確かに母親がどの種族かで個体差はある程度できる」

女騎士「そういうもんなんだ」

オーク「母親がドラゴンだと、火を吹けるし力も強いし、うろこ状の皮膚になったりするな」

女騎士「…それはつまり、ドラゴンに欲情するオークがいるってこと?」

オーク「当たり前だろ。あの凛とした高貴な外見は誰だってときめくわ」

女騎士「やっぱりお前らの価値観よくわからん」






19: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 14:38:23.15 ID:udE2c0pEo


女騎士「人間は基本的に人間同士でしかチュッチュしないからなぁ。面白いなー」

オーク「種族の本能を面白いって言い切られると腹立つな」

女騎士「ところで、きみが人語を話せるのも個体差なの?」

オーク「あー、そうだな。話せるから牢屋番にされたようなところはある」

女騎士「あ、虜囚を尋問したり、その上で交渉したりするために?」

オーク「わかってるじゃないか」

女騎士「いやぁ、今までこんなに明確に意思疎通できるオークとか会ったことないもん」

オーク「やっぱオークって全体的に脳足りんなのか」

女騎士「あー、まぁ、ぶっちゃけそうだな。きみ、他の仲間とかに会ったことないの?」

オーク「あんまり会ったことない。母親がドラゴンの奴と、バジリスクの奴くらい」

女騎士「へぇー。…きみら、本当に雑食なのな」






21: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 14:42:27.88 ID:udE2c0pEo


オーク「だからここの牢屋番は俺ともう一人のゴブリンg…あれ、そういえば相棒は」

女騎士「隣の牢屋で寝てるよ。睡眠魔法をまともに喰らったから、しばらく起きれないだろう」

オーク「ああ、なんだよかった…」

女騎士「お前、人間臭いなぁ」

オーク「片親は人間だ。それに、魔物が同族を慮って何が悪い」

女騎士「同族ねぇ。…ま、いいや」

部下1「お話中失礼します隊長、報告です!」ビシッ

女騎士「お、部下1ちゃん。どったの」

部下1「この拠点の司令官が先ほど目を覚ましました。隊長と話をしたいと」

女騎士「…了解。ここの監視は部下1に任せる。彼の話し相手をしてやれ」ビシッ

部下1「ハッ!」ビシッ

オーク「行くのか?」

女騎士「うむ。何、すぐに戻ってくるよ」ヒラヒラ

オーク「チッ。よく話を聞いてきてくれよ、俺も気になって仕方ねぇ」

女騎士「はいよ。んじゃねーん」スタスタ






27: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 16:39:03.31 ID:udE2c0pEo


女騎士「ま、それもここの長が目覚めればすぐにわかることだし。
    とりあえず今後どう動くにせよ、今すぐきみらをどうこうする気はないよ」

オーク「…最悪の場合、どうなる」

女騎士「最悪、ねぇ。…強盗団を意図的に放置し匿ってたことを認めた上で、
    今後も強盗の側にだけ便宜を図るってんなら、今度は容赦なしだ。
    "管理者"を欠く森の未来を思うとつらいが、全員殺すしかなくなる」

オーク「……」

女騎士「ただ、私らも人間側だけに肩入れする気はないからさ。
    どういう意図であったにせよ、こちらへの協力を確約させたらそれで終いさ」

オーク「協力とは」

女騎士「森から強盗団をいぶり出す間、どちらへも肩入れせずに放っておいてもらう。
    なぁに、あの強盗団なら森から出してしまいさえすりゃ、あとはこっちのもんだ」

オーク「……」

女騎士「まぁなんだ、人間同士のつまんないゴタゴタに巻き込んで悪かったね。
    さて、こんな辛気臭い話は終わり終わり。もっと楽しい話をしようじゃないか」

オーク「楽しい話?」

女騎士「さっきのエロ本のことだけどさぁ」

オーク「蒸し返すのかよそれを!!!」






35: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 20:16:34.08 ID:udE2c0pEo


部下1「……」チラ

オーク「……」

部下1「……」ジロジロ

オーク「なんだよ。牢を破ったりはしねぇよ」

部下1「…『女騎士は遂に快感の奴隷へと堕ちた。その先に待ち受ける運命も知らずに』」ボソッ

オーク「ほぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!何でお前まで知っとるんじゃぁああ!!!」ガンガン

部下1「あ、やっぱアレあんたが書いたんだ。へー、ふーん」ニヤニヤ

オーク「やめて!殺して!できればそのノートと一緒に埋葬して!」

部下1「あっはっは、まぁそんなこと言いっこなしだよ。
    ほれ、あんたが夢にまで見た女騎士だよー、ピチピチだよー。居るの牢の外だけど」ドヤッ

オーク「ちくしょおおおおお!!!」ブワッ






36: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 20:17:54.13 ID:udE2c0pEo


部下1「しかしすごいね、あんた読み書きできるの?」

オーク「ううっ…」ベソベソ

部下1「オークの中でも希少種と言っていいよ。優秀なんだね」

オーク「読み書きそろばんはひと通りできるよ…くぅっ…」グスグス

部下1「ひゃー、マジモンの希少種だ。それであんな人間の機微まで解して
    それを文章に起こせるとなると…いや、ホント天然記念物級だよ」

オーク「そうなのか?昔から"オークとしてはひ弱だ"ってからかわれてたんだが」

部下1「ステ振りが知力に偏っちゃった系かー。でも、立派な体つきしてるじゃない」

オーク「まぁ…そういう種族だし…」

部下1「ふふ、なるほどねぇ。まぁまぁ、誇っていいことだよ。元気だしなって」

オーク「…黒歴史ノートをネタに誇っても仕方ないだろうが」

部下1「あっはっは」






37: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 20:19:12.54 ID:udE2c0pEo


オーク「今、この基地の中はどうなってるんだ?」

部下1「基本的にはみんな、私の睡眠魔法で寝込んでるよー。
    一応簡単に拘束させてもらってるけど、牢屋はまだ空きがあるみたいだし、
    こっちに運んでおくかどうかを検討中、ってとこかな」

オーク「そうか…」

部下1「悔しがらないんだね」

オーク「どちらにせよ、こちらの過失でもあるようだからな。
    誰も殺さなかったことに感謝こそすれ、恨む筋合いではないだろう」

部下1「理性的じゃなーい。これはますますポイント高いですぞ」

オーク「なんのポイントだよ」

部下1「こっちの話こっちの話。…さて、暇だしあんたのお宝でも拝見しましょっか」

オーク「おい馬鹿やめろ!やめてくださいお願いします!」

部下1「ふむふむ…『賢者の獣欲 〜叡智が屈する夜〜』 …ほうほう」

オーク「口に出さないで!おねがい!」






38: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 20:20:41.87 ID:udE2c0pEo


部下1「いいじゃない減るもんじゃなし。女の子にエロ本のタイトル読んでもらえるんだよ?
    喜びこそすれ、なんで罵倒されなきゃいけないのよー。ぷんぷん」

オーク「減るわ!俺の尊厳とか!そういうのが!」

部下1「牢屋の中から言われてもねぇ」

オーク「ぐぅっ…!」

部下1「『バニーガールの痴態in国営カジノ』、『恋の魔法はえっちすけっち☆』 …ふむふむ」

オーク「あんぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」ガンガンガン

部下1「ね、このバニーガール本読んでもいい?興味あるなぁ」

オーク「もう勝手にしてください…」ベソベソ

部下1「ありがとー。んふふ、たまにはこういうのもいいもんだねー」ペラ

オーク「汚されちゃった…俺の全てが…もうダメだ…生きていけない…」グスッ






39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/10(水) 20:20:41.91 ID:D0t9RqOG0

オークだけど憎めないイイ奴じゃないか





41: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 20:22:41.11 ID:udE2c0pEo


女騎士「ただいまー」

部下1「あ、おかえりなさいたいちょー」

女騎士「ん、何読んでんの?エロ本?」

部下1「バニガ本ですよー。かわいいですよね、うさみみ」

女騎士「いいねぇ、癒やしだよねぇ。よーし、この仕事終わったら
    バニーちゃんがいるお店いこっか部下1。私のおごりで」

部下1「いいんですか!?やったー、たいちょー大好きっ♪」

女騎士「はっはっは。…さて、オークくん」

オーク「……」メソメソ

女騎士「シケたツラしなさんな。…ほれ、もう出ていいよ」キィッ

オーク「…え?」

女騎士「ここの長と話がついた。やはり買収されていたんだそうだ」






42: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 20:25:12.71 ID:udE2c0pEo


オーク「…そう、か」

女騎士「やっぱりガッカリする?」

オーク「それなりには、な」

女騎士「しかしね、強盗団もなかなかに狡猾だったそうだよ。
    森では取れない貴重品を賄賂として渡して、なにとぞよろしくと礼をとってたんだと」

オーク「……」

女騎士「ま、私の説得に応じるだけのプライドは持っていたけどね。
    『果たしてそんな物品のために、我々と正面から事を構えるおつもりか。
    よもやそんなものが、仲間の命と釣り合うほどの価値があるとでも?』って言ったらさ」

部下1「うわー、キッツいこといいますねぇ」

女騎士「その場ですぐに賄賂を火にくべてみせたよ、長さんは。
    …安心しな、"森の管理者"としてのプライドまでは売り飛ばしちゃいなかった」

オーク「……」

部下1「おおー。で、これからは?」

女騎士「うむ、とりあえず奴らのアジトの正確な位置を聞いておいた。
    ここはすぐに引き払う。今晩中にちゃちゃっとシメて、明日はバニーちゃんのお店に行こう」

部下1「了解しました!」ビシッ






43: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 20:27:02.49 ID:udE2c0pEo


オーク「…俺も」

女騎士「うん?」

オーク「俺も付きあわせてくれないか」

女騎士「え?でもさ、これは森の魔物は手出し無用、って話だよ?
    憤りはわかるけどさ、そこまで付き合わせるわけにはいかんでしょ」

オーク「いや、やらせてくれ、頼む!腹の虫が収まらんのだ!」

女騎士「…んー。指揮系統とか組むの、面倒なんだけどな」

部下1「じゃ、私と組ませるってことでどうですか?」

女騎士「…いいの?面倒見切れる?」

部下1「ええ。悪い人じゃないのはさっき話してわかりましたし」

女騎士「…しょーがないにゃあ。オークくん、そういうことだから。
    部下1ちゃんにちゃんとお礼を言いなよ」

オーク「すまん。恩に着る」

部下1「いえいえ」



???「おいおい。俺を置いていこうなんて水くさいじゃないか兄弟」







44: ◆UuZF2thJYM 2014/12/10(水) 20:28:40.40 ID:udE2c0pEo


オーク「…起きていたのか」

ゴブリン「だいぶ前からな」

オーク「…待て、まさかお前」

ゴブリン「いやー、お前のエロ本の趣味がまさかあんなだとは」

オーク「やっぱりか!やっぱりそこから聞いてたか!くそが!!」

ゴブリン「それよりズルいぞ!お前だけ女騎士とフラグ構築しやがって!
     俺も連れてけよ!一なる魂の共有者だろう、俺達は!」

女騎士「何の話?」

オーク「もうこいつの言うことはスルーしてください。行きましょう」スタスタ

ゴブリン「おい!前スレじゃああんなに仲良くしてたじゃないか!頼むって!」

オーク「こいつの言うことに耳を貸しちゃダメだ!急いで!」

部下1「えー、かわいそうじゃない?あんなに騒いでるのに」

ゴブリン「いいのか!?ここで上司部下女騎士妄想の話するけどいいのか!?」

女騎士「なにそれ詳しく」

オーク「…連れて行きましょう。こいつは危険だ」

ゴブリン「そうこなくっちゃ」






48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/10(水) 21:06:51.02 ID:tDn58jIy0

こんな親しみあるオークを待ってた




52: ◆UuZF2thJYM 2014/12/11(木) 16:31:12.11 ID:ol8VElpoo


ゴブリン「さて、やってきました強盗のアジト」

オーク「お前もう黙れよ」

女騎士「…なるほど、洞窟の中に潜んでいるのか」

オーク「場所の情報が正しいならそのはずだ」

部下1「洞窟の出口はここだけ?」

オーク「いや、ちょうどこの丘を超えた向こうにもうひとつあるはずだ。
    どちらかの入り口から襲われたとしても、もう一方から逃げ出せるからな。
    強盗団はおそらくそこに目をつけて、ここを選んだんだろうよ」

女騎士「なるほど。つまり、その両端を抑えれば袋のネズミか」

部下1「一網打尽にしてやりましょう!」

女騎士「よし、ここは私と男騎士の隊で固める。部下1の部隊は背後へ回り込め。
    オーク・ゴブリンの両名は、そのもうひとつの入口へ部下1の案内を頼む」

ゴブリン「へへっ、任せとけって姐さん!」

女騎士「姐さん?」

オーク「全く…」






53: ◆UuZF2thJYM 2014/12/11(木) 16:32:56.41 ID:ol8VElpoo


オーク「なぁゴブリン」スタスタ

ゴブリン「なんだよ」スタスタ

オーク「女騎士さん、カッコいいよな」

ゴブリン「だよな〜!あの凛とした佇まい、鎧の上からでもわかるでっぱい!
     正直超そそるわ、向こうに残っとけばよかったかな」

オーク「せいっ」ゴツッ

ゴブリン「あだぁっ!?何すんだよバカ!」ヒリヒリ

オーク「こういう奴なんで、あまり真面目に取り合わないようにな」

部下1「ぷふっ。わかったわかった、二人はホント似たもの同士なんだねー」

オーク「こいつと一緒にするなよ!」

ゴブリン「それはこっちのセリフだ!」

部下1「あはは、仲良しだねぇ。…っとと、もうすぐ着く?」

オーク「だな。…ッ! おい、伏せろみんな」バッ






54: ◆UuZF2thJYM 2014/12/11(木) 16:34:26.04 ID:ol8VElpoo


部下1「…な、何?」

オーク「いかんな、見張りがいるぞ。1、2…3人か」

部下1「マジ?」

ゴブリン「おいおい、包囲するって言うにゃまだだいぶ遠いぜ」

オーク「かと言って、近づきすぎると今度は反対側から逃げられるな」

部下1「…もう暗いから、この距離から弓矢で正確に狙うのは難しいよ」

オーク「…部下1さんよ。あんた、催眠魔法が使えるって話だったな」

部下1「う、うん」

オーク「それは人間相手にも効くものなのか?」

部下1「もちろん」

オーク「…俺達で隙を作る。お前さんは見つからないように距離を詰めて、
    合図を送ったら奴らをまとめて一気に眠らせてしまってくれ」

部下1「…OK。任せるよ」






55: ◆UuZF2thJYM 2014/12/11(木) 16:36:12.55 ID:ol8VElpoo


オーク「ほれ、いくぞゴブリン」

ゴブリン「お、おい!俺達だけでノコノコ行くってのかよ!」

オーク「俺達だから、だ。森の魔物は奴らを見逃してる、って建前だろ?」

ゴブリン「…お、なーるほど。俺たちゃ敵対モブじゃねぇよな、向こうさんにとっちゃ」

オーク「向こうはこっちが奴らを切り捨てたことを知らんはずだ。
    申し訳ないが、そこに付け込ませてもらおう」

ゴブリン「へいへい、っと。よし、何気ない風を装って近づいてみるか」

オーク「じゃ、行ってくるぞ」

部下1「気をつけてね。マズいと思ったらすぐ逃げて」

オーク「そうならないように祈っていてくれ」

ゴブリン「よーし、たまには俺もがんばっちゃうぞー」






56: ◆UuZF2thJYM 2014/12/11(木) 16:37:33.05 ID:ol8VElpoo


オーク「……」スタスタ

ゴブリン「……」スタスタ

手下1「…おい、止まれ。誰だお前ら」

手下2「この先は立入禁止だ」

オーク「森のモンだよ。見回りのついでに様子を見に来ただけだ」

ゴブリン「へへっ、その物騒なもんはしまっちゃいな」

手下1「なんだ、森の魔物かよ。ここは異常ないぜ」

手下3「そうそう。もう今日は仕事もねぇし、これから休むところさ」

オーク「ほー。また明日からはバリバリ働くのか」

手下2「ああ、そのつもりだ。明日はそっちにも分前を持って行ってやるから楽しみにしてな」






57: ◆UuZF2thJYM 2014/12/11(木) 16:38:35.04 ID:ol8VElpoo


手下1「へへ、そういうこった。…で、何の話だっけか」

手下2「おー、そうそう。エルフの奴隷シチュの話だろ」

手下3「緑髪と茶髪ならどっちだって話」

手下1「そうそう。俺は絶対に緑髪以外認めんからな」

手下3「お前はなんでそうガンコなんだよ。茶髪のほうがかわいいだろ!」

手下1「何をぅ!」

手下3「やるか!」

手下2「まぁまぁ。俺は金髪もアリじゃねぇかと思うぜ」

手下1・3「「異教徒め!!!」」

手下2「な、なにぃ!?」カチン

オーク「……」

ゴブリン「……」

オーク「(客観視するとあれだな、色々ひどいな)」ヒソヒソ

ゴブリン「(うむ)」ヒソヒソ






58: ◆UuZF2thJYM 2014/12/11(木) 16:40:14.47 ID:ol8VElpoo


オーク「…エルフの話なら俺たちも混ぜてもらおう」

手下1「お?なんだ、いける口かお前」

ゴブリン「俺は断然緑髪派だぜ」

手下1「同志よ!」ガシッ

オーク「いやいや、何を言っているんだお前。そこは黒髪だろ」

手下2「な、何!?そこはお前、俺か手下3に同調するところだろ!?」

オーク「いーや、お前たちは何故そこで可能性を広げようとしないんだ。
    いいか、エルフの髪の色が黒であるところをまず想像してみろ…」

手下1「はっはっは、お前とはいい酒が飲めそうだな」

ゴブリン「ふふん、今度オーク樽で仕込んだ酒を持ってきてやろうか」

手下1「オーク仕込みってか!?ハッハッハ、ジョークもうめぇじゃねぇか!」



部下1(わぁ、完全に注意を自分たちの方に向けちゃったよ。
    何を話してるのかしらないけど、すごいね彼ら)







59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/11(木) 16:41:19.72 ID:T18YRhIdO

仲良さそうでワロタ




60: ◆UuZF2thJYM 2014/12/11(木) 16:41:48.58 ID:ol8VElpoo


手下1「――だからな、緑髪にはポニテが最高に合うんだよ!」

ゴブリン「きしし、全く然り」

オーク「いいか、艶のある黒髪は高貴さの象徴なんだ!
    単なる種族へのイメージだけで、パッキンだの茶髪だのってのは――」

手下2「むむむ、しかし金髪はその色独自のシズル感がだな――」

手下3「茶髪と森の緑色ほど取り合わせのよい組み合わせがあるかよ――」

オーク(…頃合いか)チラッ

ゴブリン(…だな)チラッ

オーク「む、あれはなんだ?」

手下1「…ぬ?なんだ、どうしたオーク」

オーク「あの木陰の向こう…今、松明の明かりが横切ったような」

手下1「なんだと!?」

手下2「まさか追手か!?」

手下3「どこだ、どっちに行った!」

オーク「ほれ、あっちだ。よく見ろ…」バッ






61: ◆UuZF2thJYM 2014/12/11(木) 16:43:49.05 ID:ol8VElpoo


部下1(…ナイス誤誘導!そーれっ、催眠魔法っ!)ピロリロ

手下1「がっ!?」ドサッ

手下2「ごっ!?」ドサッ

手下3「うげっ!?」ドサッ

部下1「やたっ!オッケー、クリア!進路確保!」

手下1・2・3「「「....。。。zzzZZZ」」」

部下1「よしよし、あとは丘の向こうからの合図を待って…って、あれ?」

オーク「グー」

ゴブリン「グー」

部下1「あ、しまった。そりゃこいつらの目と鼻の先に居るんだもん、巻き添え食うよね」

オーク「ムニャムニャ」

ゴブリン「スヤー」

部下1「ふふ。無邪気な寝顔しちゃってさー。
    …これは今回のお礼だよ、かわいいオークくん」



チュッ








62: ◆UuZF2thJYM 2014/12/11(木) 16:44:33.58 ID:ol8VElpoo


















63: ◆UuZF2thJYM 2014/12/11(木) 16:45:27.05 ID:ol8VElpoo


オーク「…む?」

ゴブリン「あ、起きたかオーク」

オーク「お、おう…。…そ、そうだ。強盗団は?」

部下1「とっくにとっ捕まえちゃったよー」

オーク「な、何ぃ!?」

部下1「いや、ありがとね。あのまま両面から突入してさ、
    今しがた全員取り押さえたとこ。賞金首が芋づるだよ」

オーク「そうか…。まぁ、うまくいったなら、いい」

ゴブリン「正直ちょっと暴れてやりたかったけどなー」

部下1「いやいや、あれだけやってくれたら十分だよ。本当に助かった!ありがとね!」

ゴブリン「いやー照れますなー」

オーク「ま、これで森も元通りってわけだ。よしとするか」

女騎士「お、ここにいたか」

部下1「隊長!ご苦労さまです!」ビシッ






64: ◆UuZF2thJYM 2014/12/11(木) 16:46:20.56 ID:ol8VElpoo


女騎士「部隊の突入に際して多大な貢献があったと、部下1から報告を受けている。
    よくやってくれた、心から礼を言わせてもらう」

オーク「いや、肝心なときに役に立てず申し訳ない」

女騎士「謙遜しなさんな、もともときみらは最初から数に入れてない戦力なんだ。
    さて、こうなると何か礼をしなきゃならんな。何かほしいものはあるかね?」

ゴブリン「そ、それだったら是非お願いがあるんですが…」

女騎士「なんだ?言ってみなさい」

ゴブリン「あの、こいつがいるところじゃちょっと…。向こうで!向こうでお願いします!」

女騎士「ふむ。…ちょっと外すぞ、二人とも」

オーク「あ、はい」

部下1「いってらっしゃーい」






65: ◆UuZF2thJYM 2014/12/11(木) 16:47:28.12 ID:ol8VElpoo


部下1「…んふふ」

オーク「なんだ、気持ち悪いな」

部下1「いやー、久しぶりに面白い奴に会えたなーって」

オーク「それを言うならこっちもだ。外の人間と話をするなんて久しぶりだ」

部下1「人間、かー。…そっか、人間に見えてるんだね、アタシのこと」

オーク「?」

部下1「よっと。…髪、ちょっとめくるよ」ファサッ

オーク「ッ! そ、その尖った耳の形…!」

部下1「そ、アタシエルフなんだよ。エルフにしてはちょっと身長高いから、
    わかんなかったのも無理ないかもしれないけど」

オーク「初めて見た…。この森にはエルフがいないからな」

部下1「へー、それはよかったね」ニヤニヤ






66: ◆UuZF2thJYM 2014/12/11(木) 16:49:40.12 ID:ol8VElpoo


オーク(…さっきの会話のこと考えると、かなり気まずい)

部下1「ん?どったの」

オーク「いや、何でも…。このこと、女騎士さんは知ってるのか」

部下1「モチのロンだよ。あの人はメンバーの種族なんか少しも気にしないよ。
    使える人材だったらスライムでも使うような人だから、こっちも信頼できるの」

オーク「え、ていうか女騎士さん、人間だよな?」

部下1「そうだよ?」

オーク「それなのに、人外と仲間で、しかもリーダーで…」

部下1「すごい人なんだよ、うちの隊長は」

オーク「はー…。世界は広いな」

部下1「ていうか、うちの部隊長に男騎士さんって人いるんだけどさ」

オーク「おう」

部下1「あの人、実はワーウルフだし」

オーク「マジで!?カッコいいなおい!」






67: ◆UuZF2thJYM 2014/12/11(木) 16:50:58.94 ID:ol8VElpoo


部下1「…というわけで、これ、リクルートの案内ね」ピラッ

オーク「へ?」

部下1「私の書いた紹介状。もしきみが森の外の生活に興味があったら、
    いつでもうちの傭兵団を訪ねておいでよ。歓迎するからさ」

オーク「……」

部下1「すぐに決められることじゃないと思うけど、気長に考えてよ。
    近くに寄ったらまた遊びにくるからさ」

オーク「…わかった。預かっておく」

部下1「ふふ、ありがと。…さて、ゴブリンくんはどうしたんだろ」

オーク「そういえば戻ってこないな」

部下1「あっちの方に行ったよね?見に行ってみようか」

オーク「そうしよう」






68: ◆UuZF2thJYM 2014/12/11(木) 16:52:04.17 ID:ol8VElpoo


ゴブリン「そうです!そうやって蔑んだ瞳で見てください、姐さん!」

女騎士「クク、全く卑しいゴブリンだな貴様は」グリグリ

ゴブリン「はひぃっ!ああっ、そうやって踏まれていると…ふぉぉっ…」

女騎士「誰が勝手に絶頂していいと言った?躾が足りんようだな!」ビシィッ

ゴブリン「ふぉぉっ!ふぉぉぉっ!?」パァァ…

女騎士「…これでよかったのか?」

ゴブリン「はい!ありがとうございました!本当にありがとうございました!
     ぼく、姐さんのような人にいじめられるのが夢だったんです!」

女騎士「はは、面白いやつだな。気に入った、今日からうちで雑用をしないか?」

ゴブリン「よろしいのですか!?喜んで勤めさせていただきます!!」




部下1「……」

オーク「……」







69: ◆UuZF2thJYM 2014/12/11(木) 16:55:02.71 ID:ol8VElpoo


オーク「見なかったことにしよう」

部下1「そうだね」

オーク「傭兵団に入ってもあいつがついてくるのか…」ウーン

部下1「そ、そこで悩むの!?悩んじゃうの!?」

オーク「まぁ、ホントにしばらく考えさせてくれ。あいつのことも込みで…」

部下1「わ、わかったよぉ…。もう、バカッ」ボソッ

オーク「なんか言ったか?」

部下1「なんにも言ってませんよーだ!」ベー

オーク「???」



部下1「あ、あのエロ本とノートはアタシが預かっとくね。返してほしけりゃうちまでおいで」

オーク「うおおおおおおい゛ッ!?なんでじゃあああああ!!!」

部下1「あっはっはっは!『くっ、殺せ!』と女騎士は目に涙を溜めて…」

オーク「やめてぇぇぇぇぇ!!!」ジタバタ






70: ◆UuZF2thJYM 2014/12/11(木) 16:55:54.74 ID:ol8VElpoo

おしまい


依頼は明日の夜に




72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/11(木) 17:01:58.18 ID:865EopHSO



是非とも次は傭兵団編も読んでみたい




73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/11(木) 17:03:30.01 ID:Qq4Ugzivo

くっ続けっ!




74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/11(木) 17:19:02.34 ID:gGR0kZ7kO

このスレ的にはくっ、終われじゃね?





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