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玲音「久しぶりだね、冬馬!」冬馬「げっ!?」|エレファント速報:SSまとめブログ

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玲音「久しぶりだね、冬馬!」冬馬「げっ!?」

1: ◆5m18GD4M5g:2014/12/13(土) 19:03:42.72 ID:T8tPUF320

冬馬宅前

玲音「また君に会えて嬉しいよ!」

冬馬「何で貴女がここにいるんだよ!?今は海外にいるはずだぞ!」

玲音「戻ってきたんだ、いろいろ事情があってね」

冬馬「事情って?」

玲音「それは………」

翔太「冬馬君遊びに来たよ~♪」

北斗「外は冷えるな…、早く温まりたいよ」

冬馬「あ、二人とも…」

玲音「やあ、初めまして! 伊集院、御手洗」

翔太・北斗「」



2: ◆5m18GD4M5g:2014/12/13(土) 19:06:27.73 ID:T8tPUF320

玲音「どうしたんだい? 二人とも固まっちゃって?」

翔太「ハッ!? びっくりした!」

北斗「トップオブトップのオーバーランクアイドルの玲音!? なんでここに?」

冬馬「そうだそうだ! なんで貴女が俺の所に来たんだ!」

玲音「簡単な理由だ、アタシを君たちの仲間に入れて欲しいんだ」

三人「ハァ!?」

玲音「でもこんな寒いところで立ち話するのはあれだから中に入って話そうか」

玲音「というわけでお邪魔します」

冬馬「おいコラ勝手に入るな!」

北斗「俺も入らせてもらうよ」

翔太「凍え死んじゃうからね~」

冬馬「ああ…、まずい………」



3: ◆5m18GD4M5g:2014/12/13(土) 19:11:31.08 ID:T8tPUF320

冬馬宅

翔太「それにしてもびっくりしたよ~、いきなり現れたもん」コタツヌクヌク

冬馬「話の続きを聞かせてもらおうか、仲間に入れて欲しいってなんだよ!?」コタツヌクヌク

玲音「なんだかあまり歓迎されてないようだね」コタツヌクヌク

玲音「仲間に入れて欲しい理由は…そうだね…」

玲音「恥ずかしながら実はアタシのダンスの動きや歌のキレが悪くなって、ギアが入らなくてね…」

玲音「そう、言うなればスランプに陥ってしまったんだ」

冬馬「はあ? スランプ?」

玲音「みんなは上手だと褒めてくれるけど、アタシはそうは思わない」

玲音「だから調子を取り戻すためにいろいろな方法を試してみたんだけどどうしても前のような調子が出ないんだ…」

玲音「限界まで踊り続けたりこのイライラを発散したり自分はできると自己暗示させたりしたんだけど」

玲音「全くうまくいかなかったんだ、むしろ前より悪化してね」

玲音「専門のカウンセラーにアドバイスを貰ったらしばらく休養を取ったら良いといわれて…」

玲音「そこでアタシはアイドルを辞めて気分転換とアイドルとは何なのかを考えるために君たちのところに来たんだ」

玲音「それに、アイドル以外のことにも打ち込めるいい経験にもなると思ってね」



4: ◆5m18GD4M5g:2014/12/13(土) 19:15:38.93 ID:T8tPUF320

冬馬「だからって何で俺たちのところに来るんだよ…」

玲音「最初は765プロに行こうと考えたけど超えるべき目標であるアタシが来ると返ってプレッシャーを与えてしまうからね」

玲音「それに彼女たちにアタシのかっこ悪いところを見せたくない…」

玲音「だからそういう抵抗がない君たちのところに来たわけだけど…」

玲音「迷惑だったかい?」

冬馬「当たり前だろ! 今俺達はまさに絶体絶命の崖っぷちに追い込まれている状態から立ち上がって!」

冬馬「やっと前のような調子に戻りかけているんだ!」

冬馬「新メンバーなんか加える余裕はねえ!スランプ脱却のために俺たちを利用するな!」

冬馬「だいたい貴女がメンバーに入ったらユニット名がジュピターじゃなくて『玲音と愉快な仲間たち』になるだろ!」

冬馬「俺たちが取り巻きになるのは勘弁だ!存在感を貴女に取られてたまるか!」

北斗(人のことが言えるのか?)

翔太(そっちのほうを気にするんだ…)



5: ◆5m18GD4M5g:2014/12/13(土) 19:21:56.05 ID:T8tPUF320

玲音「…はぁ、かわいくてツンとしてた男の子がこんな口と側の悪い少年になるなんて…」

北斗「かわいくてツンと…? 玲音さん、以前冬馬とあったことが…?」

玲音「ああ、実は彼とは10年前葬…冬馬「待て」」

玲音「うん?」

冬馬「その話はやめてくれ…、あんまり思い出したくもない」

玲音「確かにあの時はあたし達にとって出会いでもあれば別れでもあったからね…」

玲音「でも辛いけどこの話をしないとあたし達の出会いについてわかってもらえないよ」

翔太「僕も聞いてみたいな~、冬馬君の昔話♪」

北斗「そういえば冬馬について知らないことがまだあるな、隠し事は仲間である俺たちにして良いことじゃないぞ」

冬馬「ううっ………」

冬馬(なんてこった…、マジやべぇぞ…)



6: ◆5m18GD4M5g:2014/12/13(土) 19:33:01.93 ID:T8tPUF320

悪魔冬馬「イッちまいなよ、全て出して楽になっちまえよ! ゲヘヘ…」

天使冬馬「仲間に隠し事をするのはいけません、潔く暴露しなさい」


冬馬(なんだよこの四面楚歌は…! はぁ…もうどうでもいいや)

冬馬「ああわかったよ、正直に言う」

冬馬「彼女は俺の義姉だ」

北斗「ぎ…!?」

翔太「つまらない冗談はよしてよね…」

玲音「冬馬の言ってることは本当だ、アタシは冬馬の母の隠し子にあたる」

北斗「か…!?」

翔太「…そ、そんなどこかの漫画の設定が現実にあるとでも…!?」

玲音「言っていいかい?」

冬馬「もう好きにしてくれ…、俺はちょっと向こうで座ってる…」



7: ◆5m18GD4M5g:2014/12/13(土) 19:36:44.51 ID:T8tPUF320

冬馬「はぁ……」ズウウウウウウン

北斗「あんな冬馬はじめてみた」

翔太「それで、二人はどういう関係だったの?」

玲音「あれは確か10年前、アタシ達の母さんの葬儀が終わってしばらくたった話だったね…」

玲音「葬儀の時にも会ったけどその時は話す機会がなかった」

玲音「だから実質あの時がアタシ達の初めての出会いというわけになる」



8: ◆5m18GD4M5g:2014/12/13(土) 19:37:20.53 ID:T8tPUF320

冬馬(小学1年生)「ううっ…、おかあさん…」グスン

玲音(小学X年生)「君が、天ヶ瀬だね…」

冬馬「ふぇ…?」

玲音「悲しいのはわかる、アタシも母を失ったから」

冬馬「お姉さんも?」

玲音「うん…」

冬馬「そうなんだ…」

玲音「…」

冬馬「…」グスン

玲音「天ヶ瀬、ちょっと着いて来てくれ」

冬馬「うん?」



9: ◆5m18GD4M5g:2014/12/13(土) 19:38:45.52 ID:T8tPUF320

玲音「ここなら誰もいないから邪魔されないね」

冬馬「何をするの?」

玲音「君に泣き顔は似合わない、あたしが元気付けてあげるよ」

冬馬「え?」



10: ◆5m18GD4M5g:2014/12/13(土) 19:39:53.75 ID:T8tPUF320

玲音「~~~~~♪」

冬馬「………」グスン

玲音「どうかな?」

冬馬「すごい…姉ちゃんとっても歌がうまいんだね…」

玲音「………」

冬馬「ありがとう…オレ、げんきでてきたよ…、へへっ…」ニコッ

冬馬「姉ちゃん、こんなに歌がうまかったらアイドルや歌手とか目指してみてよ」

玲音「アイドル?」

冬馬「姉ちゃんの歌なら、オレのきっとみんなを笑顔にできるよ…」

冬馬「…それじゃあな」

玲音「…」



11: ◆5m18GD4M5g:2014/12/13(土) 19:43:20.11 ID:T8tPUF320

―――――――――
――――――
――――
――


玲音「小学生だったあたしでもすぐにわかった、あれはただの作り笑顔だってね」

玲音「彼の泣き顔を見るのはとても苦しかった、少しでも気を楽にさせようと思って得意の歌で慰めようとしたけど失敗してしまった」

玲音「だからアタシは決めたんだ、暗い顔をしている人たちみんなを笑顔にさせる…」

玲音「そんな歌やダンスができるアイドルを目指すことにしたんだ」

翔太「つまり玲音さんがアイドルを目指すきっかけとなったのが冬馬君ということ?」

玲音「そうだよ御手洗」



12: ◆5m18GD4M5g:2014/12/13(土) 19:44:21.86 ID:T8tPUF320

玲音「しかし前に冬馬がアイドルをはじめたことを知ったときは心底驚いたよ」

翔太「何で?」

玲音「前に話した時あんなチャラチャラした…冬馬「はい昔話はそこまでだ!」」

翔太「何で? これから面白そうなことを聞けそうだったのに」

冬馬「大事な時間を昔話で終わらせるわけにはいけねぇだろ!」

冬馬「せっかくジュピターの新メンバーが来たんだからな、お祝いとかしようぜ!」

北斗「ジュピターの新メンバー…ってことは?」

冬馬「ああ! 貴女は不本意だが今日から俺たちの仲間だ!」

冬馬(こうでも言わないとまたキリが無い昔話を話されてしまう…)

冬馬(ここは気を紛らわさないとなちくしょう…)



13: ◆5m18GD4M5g:2014/12/13(土) 19:45:23.07 ID:T8tPUF320

玲音「気持ちは嬉しいけど一つ誤解しているよ」

玲音「さっきも言ったようにアタシはしばらくアイドル活動をやらないことにしている」

玲音「あくまで一緒にすごして調子を取り戻すことが大切だからね」

冬馬「どう見ても調子悪いように見えないが…」

玲音「本当さ、だから一からやり直すためにSPや家とか身の回りのものを手放して」

玲音「象徴であるカラコンも外してただの一人の女の子として過ごすつもりなんだ」

冬馬(女の子、子…?)

玲音「あ、でもお金は持ち歩いてるよ お金は大切だからね、無かったらホテルにも泊まれない」

冬馬「ああ、そうなのか」



14: ◆5m18GD4M5g:2014/12/13(土) 19:46:35.80 ID:T8tPUF320

北斗「それじゃあ改めてお祝いでもしようか…といいたいところだけど何も準備していないぞ」

冬馬「仕方ねえ、材料とか買ってくるか」

玲音「記念すべき新生ジュピターの第一の活動は買い物か」

冬馬「不満か?」

玲音「いや、アイドル活動以外の生活を見ることで意外な一面が見ることができるからね」

冬馬「北斗、翔太、お前たちは皿とか用意してくれ」

北斗「了解」

玲音「それじゃあ行こうか、冬馬 後はよろしく伊集院、御手洗」

翔太「苗字でよばれると違和感半端ないね」

北斗「確かに」



15: ◆5m18GD4M5g:2014/12/13(土) 19:47:29.55 ID:T8tPUF320

スーパー

冬馬「さて…、何にするかな」

玲音「アタシとしてはカレーが食べたいな」ボトボト

冬馬「カレー?」サッサッ

玲音「そう、前にカレーについて熱く、そして深く歌にして語る男と出会ってね」ドバドバ

冬馬「それで?」サササッ

玲音「その歌を聴いてふとカレーが食べたくなったんだ、作ってくれないか?」ゴロゴロゴロ

冬馬「カレーなら俺の十八番だ! お安い御用だぜ!」シュシュシュパパパ

冬馬「後、さりげなくメロンソーダのペットボトル大量に入れるなよ、重いだろ!」

玲音「好きなのに…」

冬馬「俺も好きだけど大量に買うものじゃない! まだ数本、家にあるからそれ分けてやる、いいか?」

玲音「…まあそれならいいか、妥協するとしよう」



16: ◆5m18GD4M5g:2014/12/13(土) 20:23:38.13 ID:T8tPUF320

カチカチカチカチ

翔太「玲音さんにアプローチ
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月13日 23:59
      • やっぱフライデーは糞だな

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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