凛「凛のなりたいもの。」
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ミカサ「正妻力を高める」
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 21:04:13.50
ショッピングモール
凛「うーん…」
凛「どうだろう、似合うのかな…?」
凛「でも、こっちの紺色のも可愛いし…」
凛「うん…」
凛「でも、流石に可愛すぎるかな…?」
凛「うーん…迷うにゃ。」
凛「………にゃ!?」メカクシ
「だ~れだっ♪」
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 21:04:50.58
凛「この声は…」
凛「ことりちゃん!!」
ことり「正解で~す♪」パッ
ことり「こんにちは、凛ちゃん。」
凛「こんにちは、ことりちゃん♪」
凛「でも、びっくりしたにゃ!」
ことり「えへへ、驚かせてごめんね?」
ことり「凛ちゃんが、一生懸命悩んでるのが見えたから…」
凛「あ、うん!」
凛「実は、お洋服を見に来たんだけど…」
凛「凛が着たいのが、凛に似合ってるのか自信がなくて…」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 21:08:56.38
ことり「…ちなみに、どれを選んでたの?」
凛「この、セーターなんだけど…」
凛「編み込みが、可愛いなって。」
ことり「あ、フィッシャーマンズセーターだね♪」
ことり「この編み込み、全部手作業なんだよ?」
ことり「かわいいよね~♡」
凛「うん、凛一目惚れしちゃって…」
凛「でも、この白と、紺色で迷ってて…」
ことり「凛ちゃんが欲しいのはどっち?」
凛「凛が欲しいのは白色なんだけど…」
凛「あんまり色の濃い服を持ってないから…」
ことり「うーん、確かに…」
ことり「凛ちゃんの持ってる可愛い服って、淡い色が多いもんね。」
凛「そうなんだにゃ…」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 21:10:06.39
凛「それに、流石に凛にこれは可愛すぎるかなって。」
凛「…だから、諦めるよ!」
ことり「…でも、凛ちゃんは着たいんだよね?」
凛「それは…」
ことり「クスッ…ついて来て?凛ちゃん。」
凛「?」
…………………………
店内
凛「うわあ~可愛い服がいっぱい!」
ことり「えへへ、ことりもお気に入りのお店なんです♪」
ことり「凛ちゃん、外で見てるだけだったしね♪」
凛「うん、ちょっと一人だと入りづらくて…」
凛「だって、みんな可愛いんだもん。」
ことり「凛ちゃんも可愛いよ?」
ことり「そのピンクのスカート、よく似合ってる。」
凛「ほんと!?」
ことり「うん!」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 21:17:25.29
ことり「と、言う事で…」
ことり「せっかくだし、凛ちゃんのコーディネートをしちゃいます♪」
凛「にゃ!?」
ことり「だって、あの服着たいんでしょ?」
ことり「なら、それに合うお洋服も合わせてみたら解決ですっ。」
凛「で、でも、凛そんなにお金もって無いよ…?」
ことり「買わなきゃ駄目な訳じゃないよ?」
ことり「でも、見てるだけじゃ似合うかどうかも分からないから。」
ことり「こうやって着てみるのが一番いいと思って♪」
凛「でも…」
ことり「凛ちゃんは、可愛くなりたい?」
凛(…)
凛「うん。」
凛「凛ね、こういう服、今まで着た事無かったし、着ても似合わないと思ってたの。」
凛「でも、かよちんや、みんなが可愛いって言ってくれて。」
凛「もっともっと、可愛くなりたいって思ったの。」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 21:20:45.09
ことり「凛ちゃんは、ほんとに可愛いよ?」
ことり「それは、みんなも言ってる通り。私も、そうだと思う。」
凛「あ、ありがとう…///」
ことり「それじゃ、一緒に探そう?」
ことり「凛ちゃんが、もっと可愛くなれる服を!」
凛「ことりちゃん…」
凛「うんっ!!」
ことり「さて、凛ちゃんは白が着たいと言う事なので…」
ことり「色々なスカート、キュロットを用意してみました!」
凛「うわあ…すっごくカラフル…」
凛「でも、凛に似合うかな?」
ことり「もちろん♪」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 21:26:27.50
ことり「これからの季節だと、やっぱりあったかい色味がいいから…」
ことり「合わせるなら、紺・緑・赤だけど…」
凛「あ!凛、赤のキュロットなら持ってる!」
ことり「本当?」
凛「あ、でも…これには合わないかな…」
凛「つるつるしてるやつだから。」
ことり「確かに、こういうのに合わせるなら、生地は分厚いのがいいかな。」
ことり「じゃあ、この緑色のは?綿だからあったかいし♪」
凛「うわあ…すっごいもふもふ。」
凛「でも、さっきのと合わせても変じゃないかな?」
ことり「うん♪」
ことり「もこもこした格好が気になるなら、セーターの下にブラウスを着ると、カバーできるよ?」
凛「えへへ、一回着てみても良いかな…?」
ことり「うん!」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 21:27:06.23
シャーッ
凛「ど、どうかな…?」
ことり「とっても可愛いよ!」
凛「ほ、ほんと…?」
ことり「うん!!それじゃ、こっちも着てみて!」
凛「これ、ロングスカート…」
ことり「七分丈でまとまってるから、ブーツにも合うよ♪」
凛「うん、着てみるね!」
シャーッ
凛「ことりちゃん、どう…?」
ことり「うんうん!やっぱり凛ちゃんはなんでも似合うよ♪」
凛「ほ、褒め過ぎだよ…///」
ことり「そ、それじゃ、今度はこっち!」
凛「分かったにゃ!!」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 21:31:40.77
………………………
ことり「あ~ん、カワイイ~♡」
凛「こ、ことりちゃん…もう、10回以上…」
ことり「今度はこれ!!」
ことり「凛ちゃん細いからこういうピチっとしたのも…♡」
凛「ことりちゃん、ストップ!!」
ことり「え…?」
ことり「あ…」
凛「い、一回休憩したいにゃ!」
ことり「凛ちゃん、ごめんね…?」
凛「ううん、ことりちゃんが真剣に考えてくれてるの分かるよ?」
凛「でも、ちょっと休憩を…」
ことり「うん…」
凛「でも、凛のためにこんなに考えてくれるの、嬉しいよ!」
ことり「凛ちゃん…」
ことり「ありがとうっ。」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 21:33:03.16
凛「凛こそ、ありがとう。」
凛「なんだか、ちょっと自信ついた…かな?」
ことり「ほんと?」
凛「うん!」
凛「でも、やっぱり最初の緑のが可愛かったにゃ!」
ことり「うん♪綺麗にまとまってたし、色味も凛ちゃんに合ってたよ♪」
凛「…でも、流石に両方買うお金無いや…」
凛「仕方ないにゃ。次のお小遣いまで、スカートは諦めようっと…」シュン
ことり(…)
ことり「ことりが、作ってみようかな…?」
凛「えっ?」
ことり「普通に買うより安く仕上がると思うし…」
ことり「何より、凛ちゃんに似合うのが作れるなら頑張っちゃう♪」
凛「でも、ことりちゃんに悪いよ…」
凛「凛は、今日一緒に選んでくれただけでも嬉しいにゃ!」
ことり「ことりの事はいいの!可愛くなりたい凛ちゃんへのプレゼントですっ♪」
凛「ことりちゃん…」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 21:36:13.84
凛「じゃ、じゃあ、凛も!」
凛「凛も、ことりちゃんに何かしてあげる!」
ことり「う~ん…」
凛「何でもするよ!」
ことり「…それじゃあ、凛ちゃんも一緒に作ってみる?」
ことり「凛ちゃんの意見も欲しいし…」
凛「でも凛、お裁縫とかやった事無いよ?」
ことり「そんなに難しい事はしないから。」
ことり「出来れば、凛ちゃんが気に入ってくれる服を作りたいし♪」
凛「…うん!凛、頑張ってみる!」
ことり「それじゃ、帰りに生地屋さん寄って帰ろうかな?」
凛「ねえねえ、いつからする?今日?」
ことり「凛ちゃん、張り切りすぎだよ…?」クスクス
ことり「でも、そうだなあ…」
ことり「凛ちゃんがいいなら、今日からする?」
凛「うんっ♪」
ことり「それじゃ、早速いこっか♪」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 21:41:40.90
…………………………
ことりの家/夜
凛「…こんな感じ?」
ことり「うん♪そこは裏側だから、さっくりやって大丈夫。」
ことり「フェルトペンで印つけたとこに沿って重ねていってね?」
凛「はーい!」
ことり「うん、いい感じ。」
ことり「凛ちゃん、どう?」
凛「あと、ちょっと…」
凛「ここを、縫い終われば……いたっ。」プスッ
ことり「大丈夫!?」
凛「うん…ちょっと、刺しちゃっただけにゃ。」
凛「大丈夫だよ!」
ことり「でも、血が…」
ことり「…!」
ことり「えいっ。」パクッ
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 21:46:59.71
凛「ことりちゃん!?」
ことり「えへへ~♡」
凛「は、恥ずかしいよ…///」
ことり「だって、キレイにしないと♪」
ガサゴソ
ことり「はい、絆創膏。」
ことり「指出して?」
凛「あ、ありがとにゃ…」
ペタッ
ことり「はい、オッケーです♪」
ことり「気をつけてね?」
凛「うん…///」
ことり「それじゃ、今日はここまでにしよっか♪」
ことり「明日で完成できるから、明日また来れる?」
ことり「無理だったら、一人でするけど…」
凛「ぜ、絶対来る!!」
ことり「うん、それじゃあ待ってるね♪」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 21:48:02.61
翌日
ことり「いらっしゃい、凛ちゃん♪」
凛「お邪魔します!」
ことり「昨日、凛ちゃん帰ってから少し進めたから、後は仕上げだけなんだ♪」
凛「そうなの?」
凛「それじゃ、今日は…?」
ことり「うん。せっかく凛ちゃんがいてくれてるし、試着してもらおうと思って。」
ことり「仮縫いだけしてるから、一旦着てもらっていいかな?」
ことり「サイズ調整したいし♪」
凛「分かったにゃ!」
ことり「…どうかな?」
凛「うん、ぴったり!」
凛「やっぱり、ことりちゃんってすごいね!」
ことり「そんなことないよ…」
ことり「今回は、凛ちゃんも手伝ってくれたしね?」
凛「ほとんど、ことりちゃんのお手柄だにゃ。」
ことり「えへへ、ありがとう。」
ことり「それじゃ、仕上げするね?」
凛「うんっ!!」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 21:53:48.79
翌日
駅前広場
にこ「…で、できたのがそれ?」
凛「うんっ♪」
花陽「凛ちゃんったら、早速着たいってうずうずしちゃってたから♪」
凛「だって、こんなに可愛いの作ってもらえたんだよ!?」
凛「もう着るしか無いにゃ!!」
花陽「ふふっ。よかったね、凛ちゃん♪」
凛「うんっ!」
にこ「それにしても…」
凛「にゃ?」
にこ「凛とことり、姉妹みたいね。」
花陽「あ!確かに!!」
凛「え…?」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 21:54:27.35
にこ「だって、仲良く二人で作業してるし…」
花陽「それに、作った服もことりちゃんらしさが出てて…」
花陽「ことりちゃんの横に並んだら、本当に姉妹みたいっ!」
凛「そ、そうかな…?」
にこ「そうね…」
にこ「アンタ達、結構お似合いだと思うわよ?」
にこ「前のファッションショーの時も言ったけど。」
にこ「一番女の子らしいのは凛だと思うわ。」
にこ「多分、ことりの作る服に、合ってるのね。」
花陽「うん♪すっごく可愛いよ、凛ちゃん!」
にこ「ま、にこも十分可愛いけどね!!」
凛「…女の子らしい、か。」
凛(…)
花陽「凛ちゃん?」
にこ「ほら、そろそろ行きましょ?」
凛「…う、うん!」
凛「さあ、いっくにゃー!!」
花陽「凛ちゃん、スカートだから走ったらだめだよぅ…」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 22:02:11.11
………………………
凛の部屋
凛「えへへ、ことりちゃん、ほんとすごいなぁ~。」
凛「こんな可愛い服、凛の為に…」
『本当に姉妹みたいっ!』
『一番女の子らしいのは凛だと思うわ』
凛「…」
凛「女の子らしい、かあ…」
凛「確かに、最近の凛、女の子っぽいよね。」
凛「みんなのおかげで、こんな服も着られるようになった。」
凛「あのことりちゃんに、褒めてもらえた。」
凛「すっごく、嬉しかった。」
凛「凛も、女の子なんだって。」
凛「でも…」
凛「ううん、だから…」
凛「…」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 22:05:46.96
数日後
ことり「あ、凛ちゃん!」
凛「ことりちゃん…」
ことり「どうしたの?元気ない…?」
凛「う、ううん!何でも無いにゃ!!」
ことり「そう?」
凛「うん!」
凛「ことりちゃんは、どうしたの?」
ことり「あのね、明日、良かったら出かけないかなって。」
ことり「また、凛ちゃんに似合う可愛い服選んでみたいし…」
ことり「なにより、あの服を着た凛ちゃんと、お出かけしてみたいなって♪」
凛「あ…」
ことり「だめ…かな?」
凛「ううん!」
凛「凛も、ことりちゃんとまた遊びたいなって思ってたし!」
ことり「ホント!?よかった~。」
ことり「それじゃ、また詳しい事はメールするね♪」
凛「はーい!分かったにゃ!」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 22:11:28.27
凛の部屋
凛「ことりちゃん、嬉しそうだったな…」
凛「そりゃ、自分が作った服だもんね。」
凛「嬉しいにきまってるよ。」
凛「…そうだ!」
凛「明日、お出かけなんだから用意しとかないと…」
凛「ブラウスに、セーターに…」
凛「それに、ことりちゃんのくれたスカート…」
凛「うん、すっごくかわいい。」
凛「やっぱり、ことりちゃんのセンスは最高にゃ!」
凛「凛に、こんなに似合う可愛い服、作ってくれて…」
凛「可愛い、よね…?」
凛「…」
凛「可愛くて、いいのかな…?」
凛(…)
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 22:16:55.23
翌日
ことり「…まだ、凛ちゃん来てないかな?」
ことり(今日も、可愛い服選んであげようっと♪)
ことり「…きゃっ?」メカクシ
「だ~れだっ?」
ことり「もう、凛ちゃん…」クスクス
凛「せいかいっ!」
パッ
ことり「…あれ?」
ことり「凛ちゃん、その服…」
ことり(最初の頃の、ボーイッシュな服…)
凛「…えへへ。」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 22:21:00.26
ことり「…あの服、気に入らなかった?」
凛「そ、そうじゃないの!!」
ことり「…じゃあ、どうして?」
凛「…あのね。」
凛「凛、ことりちゃんに服を選んでもらって。」
凛「可愛い服を作ってもらえて。」
凛「本当に、嬉しかったんだ。」
凛「かよちんやにこちゃんにも、褒められたんだよ?」
凛「すっごくかわいいって。」
凛「女の子っぽいって。」
凛「ことりちゃんと、姉妹みたいだ、なんて言われて…」
凛「…嬉しかった。」
凛「凛も、可愛く、女の子らしくなれたんだって。」
ことり「…」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 22:22:32.26
凛「…でもね?」
凛「かよちんたちに姉妹みたいって言われて、気付いたんだ。」
凛「凛が、なりたいものに。」
ことり「なりたいもの?」
凛「うん。最初は、可愛くなりたいって思ってた。」
凛「だから、ことりちゃんに色々してもらえて、本当に嬉しかった。」
凛「それは、本当だよ?」
ことり「…うん。」
凛「みんなに可愛いって言ってもらえて。」
凛「もっと可愛くなりたかった。」
凛「…ことりちゃんみたいに。」
凛「そう、思ってたんだ…」
凛「でもね、いつからかな…」
凛「ことりちゃんを見てると。」
凛「凛は、可愛くなりたいんじゃなかったって、思ったの。」
凛「凛は、ことりちゃんに似合う人に、なりたかった。」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 22:25:26.60
ことり「え…?」
凛「凛ね、確かにみんなから可愛いって言ってもらえて、嬉しかった。」
凛「でも、特にことりちゃんに言われると…」
凛「にやけちゃうくらい、嬉しい事に気付いたんだ…」
凛「だから、もっとことりちゃんに可愛いって言ってもらいたくなった。」
凛「り、凛っぽくないかもだけど…」
凛「雑誌とかも、読んでみたんだよ?」
凛「でも、読めば読むほど…」
凛「凛に似合うのか、分からなくなっちゃった。」
凛「それで、実際見たら分かるかな?って、あの日、服を見てたんだ。」
ことり「…うん。」
凛「そうやって、ことりちゃんにまた可愛いって言ってもらえて。」
凛「可愛い服、作ってもらえて。」
凛「ことりちゃんと、並んで歩いてもいいのかなって。」
ことり「そんなの…」
凛「えへへ。自分でも、なんでこう考えてたのか分かんないや。」
凛「でもね、かよちん達に言われて思った。」
凛「…どんなに可愛くなっても、凛は妹にしかなれないのかなって…」グスッ
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 22:30:05.89
ことり「それって…」
凛「えへへ、ごめんね?」
凛「いきなり、こんな話…」
凛「でも、そう考えたら…あの服、着れなくなっちゃって。」
凛「凛、あのね…」
凛「…」
凛「凛は、ことりちゃんが好きです。」
ことり「…」
凛「恋人になりたいなんて、言えないけど…」
凛「でも、姉妹じゃ嫌なの!」
凛「凛は…凛は…!」グスッ
ギュッ
凛「…?」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 22:30:37.07
ことり「凛ちゃんの気持ちは分かりました。」
ことり「でも、ふたつ言いたい事があります。」
凛「ふたつ…?」
ことり「ひとつめ。」
ことり「凛ちゃんは、可愛いんだよ?」
ことり「だから、いっぱい可愛い服着たら良いと思う。」
ことり「可愛くなりたいって思ったのは、本当なんでしょ?」
凛「…うん。」
ことり「なら、可愛いままじゃ駄目なの?」
ことり「せっかく知った自分の可愛さを、自分で消しちゃったらもったいないよ…?」
凛「…」
ことり「それと、もうひとつ。」
ことり「私も、凛ちゃんが大好きです。」
凛「え…」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 22:35:17.70
ことり「いつからだろう…?」
ことり「いつの間にか、凛ちゃんの事見てたんだ。」
ことり「いっつも元気で、楽しそうで。」
ことり「それなのに、とっても可愛くって…」
ことり「いつのまにか、好きになってた。」
ことり「大好きじゃないと、あんなに一緒にいないよ?」クスッ
ことり「大好きな凛ちゃんに、可愛い服を着せてあげたいって、あれを作ったんだ。」
ことり「だから、着てくれなかったのはちょっと寂しいな…」
凛「あ、あの…凛ね…」
凛「ことりちゃんの…」
ことり「うん、分かってる♪」
ことり「凛ちゃんは、私といたいから、可愛い服じゃ駄目だと思ったんでしょ?」
凛「…うん。」
ことり「でも、それは違うよ?」
凛「え…?」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 22:35:47.51
ことり「私は、可愛い凛ちゃんの隣にいたいんだよ?」
ことり「もちろん、ボーイッシュなのも好きだけど…」
ことり「でも一番は、凛ちゃんの好きな格好でいてほしい。」
ことり「凛ちゃんが、可愛くなりたいって思うなら。」
ことり「そんな可愛い凛ちゃんと、ことりは毎日を過ごしたいです。」
ことり「だから…可愛いもの、着て良いんだよ?」
ことり「姉妹に見えたって、周りからどう思われたって。」
ことり「幸せそうな凛ちゃんの隣にいる事が、私の幸せだから。」
凛「…」グスッ
凛「凛、勘違いしてたんだね…」
凛「ことりちゃんが可愛くしてくれたのに…」
ことり「ふふっ。せっかく、良いもの作ってあげたのに~。」
凛「あ、えっと…ごめんなさいにゃ。」
ことり「いいえ、許しません♪」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 22:39:57.08
ことり「いまから、凛ちゃんに似合うお洋服を探しに行きます♪」
ことり「前みたいに、10回程度じゃ済みませんよ~?」クスクス
凛「にゃっ!?」
ことり「いっちばん似合うの見つけるまで、凛ちゃんにはことりのお人形さんになってもらいます♪」
凛「そ、それは…ちょっと…」
ことり「…だから、疲れたら言ってね?」
ことり「元気で、可愛い凛ちゃんが大好きだから。」
凛「ことりちゃん…」
凛(…)
凛「うん!」
凛「もっともっと、可愛くなりたい!」
凛「それで、ことりちゃんといたい!」
ことり「…えへへ。ことりもです♪」
凛「よ~っし!そうと決まれば…いっくにゃー!!」タタタッ
ことり「そんなに、走らなくても…」クスッ
…ピタッ
ことり「…?」
クルッ
凛「凛を、可愛い女の子にしてくれて!!」
凛「凛のそばにいてくれて!!」
凛「あーりーがーとー!!!」
ことり「…」
ことり「えへへっ♡」
おわり。
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 22:42:22.19
良い話じゃないかぁ
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 22:45:06.45
ことりん始めて見ました素晴らしい
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/12/12(金) 22:58:30.95
すごく良かったよ
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中野梓「なんですか、これ」