お年寄り、「道路を渡るのが遅すぎる」ために罰金を科される
■青信号が間に合わない?
あまりにせちがらい感じがします。というわけでイタリアからのニュース。信号が青の間に横断歩道を渡りきれなかった老人に罰金が課されたことで話題となっております。
事件が起きたのはイタリア、トリノの南西にあるピネローロという町。問題となった男性は85歳のお年寄りで、以前から道路を渡るのが遅いせいで道路が渋滞になる、と近隣住民から苦情が出ていたそうです。先日、ついに警察が事情調査に訪れ、青信号が終わっても道路を渡りきることができなかった男性に話しかけ、注意を促しました。結局、交通法規に違反しているということで41ユーロ(約6千円)の罰金が彼に科されてしまい、この男性は数日後に前述の罰金を支払うに至ったのです。
■ポケットマネーで返金?
地元警察の署長、アロワ氏は、この件についてこうコメントしています。
「その時の記録は私の手元にもある。ただ、私は男性がちゃんと青信号になってからすぐに渡り始めたのかどうかは疑問に思っています。」
信号が赤になりそうなのにも関わらず渡り始めたり、といった行為がなかったのか疑念がある、ということですね。いくら歩くのが遅いと行ってもそんなに青信号の時間は短くないだろう、と。ただし、ピネローロの町長ブッテリオ氏は個人的に彼にお金を返してあげたいと述べています。
「私はまだ現場を担当した警察官とは話をしていません。だから罰金の執行がやり過ぎだったかどうかという点についてはきちんと確認していません。けれども、私は明日、直接男性の家へ行き、ポケットマネーから罰金分を返してあげるつもりです。」
というわけで、異例の町長によるポケットマネー返金。男性の行為が交通を無視した勝手な行動だったのか、青信号の時間が足りなくて努力しても渡りきれなかったのか、この辺はきちんと調査されていませんが、どっちにしてもいきなり罰金にすることはないだろうと思ったんでしょうね。
私のように田舎に住んでいると、信号を無視して道路を渡るお年寄りが結構多いのです。むしろ横断歩道の有る無しに関わらず強引に道路を渡ってきたりするので、非常に危険。以前「こっちは道路ができる前からここに住んでるんだ」と怒られたことがあり、なんだか逆に納得してしまったり。お年寄りには勝てません。
<ネタ元:Pensioner fined for crossing the street too slowly>
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