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【モバマスSS】「ミラクルテレパシー」|エレファント速報:SSまとめブログ

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【モバマスSS】「ミラクルテレパシー」

1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/12/17(水) 20:48:02.34 ID:XiOojgZNo

※堀裕子メインのSSです
※オリジナル設定が多分に含まれておりますが、二次創作ということでご容赦ください



2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/12/17(水) 20:51:32.69 ID:XiOojgZNo

「おとーさん、おとーさん! ね、ね! みてみて!」

「みてって…なにをだい?」

「テレビだよ、テレビ! この人、すごいんだよ! 帽子からハトさんを出すの」

「おー、そうか。…今は特番でこういうのばっかりだな」

「ね、すごいよね!」

「お父さんもできるぞ」

「え!? ほんとう!? おとーさんも、ハトさん、出せるの!? …でもおとーさん帽子持ってない」

「ハトは出せない」

「え? じゃあ、なになら出せる?」

「そういうのじゃない。ちょっと待ってろ…よっ、と。ここに、スプーンがあるだろ?」

「うん」

「これを、曲げる」

「えー、うっそだあ! スプーンはね、かたいんだよ」

「でもお父さんなら曲げられる。いいか、見てろよ…むむむむ…」

「ぜったい、できっこないよ」

「むむむ…むん!」

「! まがった!? さ、さわらせて!」



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/12/17(水) 20:52:56.94 ID:XiOojgZNo

「いいぞ。ほら」

「すごーい! ね、おとーさん。これどうやったの?」

「実はな、お父さんは…超能力者なんだ」

「ちょうにょう、りょくしゃ?…ってなに?」

「超能力者、な。簡単に言えば、普通の人にはできないことをやってしまう人たちのことだ。たとえば、スプーンを曲げたり」

「じゃあ、ほかにもできる!?」

「今日は無理だ。力を使い果たしちゃったからな」

「えー」

「そうだな…今度色々買ってくる…じゃない。今度、お父さんの真のハンドパワーを見せてやるよ」

「今度って、いつ?」

「今度は、今度だよ」

「おとーさん、あんまりお家にいないからなあ…」

「う…それはすまん。だけど約束はしよう」

「ほんとに? やくそくだよ?」

「ああ。約束だ」



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/12/17(水) 21:00:38.15 ID:XiOojgZNo

--

事務所

堀裕子「きてます」

渋谷凛「なにが?」

裕子「サイキックな…パワー的な何かが、ですよ。私のこの右手の近くにむんむんと」

凛「また適当なこと言って…」

裕子「いえ、今日こそ私の超能力がお見せできるはずです! プロデューサー!」

P「何だ?」

裕子「スプーンをください!」

凛「そんな都合よく持ってるはずが…」

P「ほら」ヒョイ

凛「あるの!?」

P「こういうことがよくあるからな…一応常に持ち歩いてるんだ」

凛「よくあるんだ…だったら裕子がいつも持ってればいいんじゃない?」

裕子「昔は持ち歩いてたんですけどね。ただ、自分で持ってるスプーンを曲げても、『なにか細工でもしてあるのかな?』なんて思われるじゃないですか! 曲げるのは他人のスプーンに限りますよ!」

凛(迷惑な話だ…)



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/12/17(水) 21:02:05.68 ID:XiOojgZNo

裕子「そんなことより、見てください。今プロデューサーから貰ったこのスプーンを…むむむ…」

凛(あれっていつものスプーン曲げだよね)ヒソヒソ

P(だろうな。厳密にいえばスプーンは曲げられないんだけど)ヒソヒソ

裕子「むむむむむ…うおおおおおおお……」

凛「す…すごい。なんだか今日はいつもと違う感じがする」

P「これはひょっとしたらひょっとするぞ! 通算999回の失敗もこの日のためにあったのか!」

裕子「うおおおおおおお…わああああああ!」

P「わあああああああ!」

凛「プロデューサー、うるさい」

裕子「ムンッ!」

P「す…スプーンは!?」

スプーン「」マッスグー

P「だよな。解散」

凛「あ、私レッスンの時間だ。いってきます」

P「おう気をつけてな。1000回目…っと」カキカキ



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/12/17(水) 21:03:46.06 ID:XiOojgZNo

千川ちひろ「プロデューサーさん、遊んでないで仕事してくださいよ…」

P「すみません」

裕子「曲がらない…いやまさかそんな…さてはプロデューサー、このスプーンが曲がらないように細工しましたね!?」

P「どんな言いがかりだよ!」

P「あのな、世間でスプーン曲げだなんだってやってる人たちはもれなく、あらかじめ準備をしてるんだよ。本当にタネも仕掛けもなくやるやつがあるか!」

裕子「それは、手品師やマジシャンと呼ばれる人たちでしょう! 私はさいきっくアイドル、エスパーユッコですよ!? タネも仕掛けも必要ありませんよ!」

P「必要大ありだよ! 手帳の正の字増えてく一方だよ!」

裕子「むー……」



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/12/17(水) 21:04:46.88 ID:XiOojgZNo

ちひろ「ちょうどその手品師さんがテレビに出てますよ。ほら」

P「あ、ほんとだ」

裕子「! 違いますよ! この人は手品師なんかじゃありません! 立派な超能力者です!」

P「この人が? やってることは手品と変わらないけど…今やってるのは…トランプの柄当て、か?」

裕子「自分で言ってました! 超能力者って!」

P「そ、そんな理由で」

裕子「まあ自分では喋らないんですけどね。司会の人が紹介するんですけど。とにかくこの人は凄いんですよ! クリアボヤンス、テレパシー、テレポート、なんでもござれ、です! 最近テレビ出演が多いんですよねー。わああ、私もこんな超能力…欲しい…っ」

P「なんかベネチアの仮面舞踏会で見るようなマスクつけてるな…」

ちひろ「表情は見えませんけど、お年は結構召してそうですね…というかプロデューサーさん、時間大丈夫ですか?」

P「ああ、ちょうどいいくらいの時間です。裕子、行くぞ」

裕子「ふっふっふっ…稀代のサイキッカー、エスパーユッコの実力をまざまざと見せつける時がついにきましたか…!」

P「このあとの収録もそういう感じでやってくれれば大丈夫だから」



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/12/17(水) 21:05:34.75 ID:XiOojgZNo

--


裕子「どうでした?」

P「どうでしたって、何が?」

裕子「さっきの収録ですよ! プロデューサーから見てどんな感じでした?」

P「ああ……まあ、ややウケだったよな」

裕子「ふふふ…! 私のサイキックパワーにかかれば、ややウケなんてお手の物ですよ」

P「ややウケでいいのか…」



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/12/17(水) 21:07:21.27 ID:XiOojgZNo

裕子「…あれ? ない…ない!」

P「? どうした」

裕子「プロデューサー! 今すぐさっきのスタジオに戻ってください!」

P「ええ…もう事務所すぐそこなんだけど…どうしたんだ」

裕子「忘れ物…いえ、サイキック忘れ物です!」

P「ただの忘れ物だろ」

裕子「ええい、こうなったら私のサイキックテレポートでひとっとびです! いきますよー…」

P「おおい! 走行中の車のドアを開けようとするな!」

裕子「だってここでテレポートしたら、天井に頭ぶつけちゃいますよ」

P「ルーラかよ…すぐ戻るからおとなしく座っててくれ」



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/12/17(水) 21:08:49.79 ID:XiOojgZNo

--


裕子「いやーすみませんでした! 控え室に置いてありました!」

P「あったのなら良かったけど…それ、なんだ?」

裕子「これはですね…いや、わかりました。今、お伝えします」

P「随分と勿体ぶるな」

裕子「ムムムン! …ということです」

P「いや、どや顔で誇られてるところ悪いけど、全然わからない」

裕子「えー!? 今テレパシーで送りましたよ!」

P「俺、というか一般的な人はテレパシーなんて使えないんだ」

裕子「私のプロデューサーなら、超能力の一つや二つ、使えて当然ですよ!」

P「裕子だって使えないだろうが! …じゃなくて! だから、その手に持ってるのはなんなんだよ」

裕子「むー…これはですね…私のお守り、ですね」

P「お守り?」



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/12/17(水) 21:09:56.68 ID:XiOojgZNo

裕子「はい。あの…私のお母さんとお父さんの話はしましたよね?」

P「ああ…」

P(裕子が事務所に所属するのが決まったとき、俺は裕子と一緒に、裕子の母親の元へあいさつに行った)

P(その帰り道、裕子から聞いた。裕子のご両親は数年前に離婚をし、裕子は母親に引き取られ二人で暮らしていたのだという。そしてアイドルになった現在では、母の元を離れ、こっちで暮らすようになった)

裕子「お父さんは仕事が忙しくて、あまり家にはいませんでした。パソコンを使う仕事だったみたいなんですけど…」

P「パソコンを使う仕事、とはまた曖昧だな」

裕子「それでもたまに家にいるときには私と遊んでくれました。お父さんは色々な超能力を見せてくれたんです!」

P「そういうことか」

裕子「え?」

P「いや、なんでもない」

P(多分、今の裕子があるのは、そのお父さんの影響が大きいのだろう。娘を喜ばせるために、マジックの小道具を買い、披露していたのではないだろうか)



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/12/17(水) 21:10:57.25 ID:XiOojgZNo

P「それで、お守りはどう関係してくるんだ?」

裕子「えっとですね…お父さんの超能力の一つに、トランプを当てるというものがありました」

裕子「私が一枚のトランプを選んで、それを戻そうとしたとき…お父さんの職場から電話がかかってきたんですよね」

P「ふむ」

裕子「それで、お父さんは急遽、職場に行くことになりました。『帰ってきたら続きをやるから』といって」

P「そういうことはよくあったのか?」

裕子「そうですね…電話がくることはよくありました。それで、お父さんが帰ってくるのは私が寝ているような時間でした。次の日には急遽決まったという出張で家を出て行って…トランプのことはうやむやになってしまいました」

P「それはまた運が悪いな」

裕子「私もすっかり忘れてたんですけどね! 私がアイドルになるって決まったとき、部屋の掃除をしてたら、一枚のトランプが出てきたんです。初めはなんで一枚だけなんだろう、って思ったんですけど、そのときのことを思い出しました」

P「なるほどな。つまりそのお守りの中身は、そのトランプってわけか」

裕子「さすがプロデューサー! 察しがいいですね!」



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/12/17(水) 21:11:42.02 ID:XiOojgZNo

P「お父さんとは、もう会ってないのか?」

裕子「会ってないですねえ。それに、お母さんは、私とお父さんが会うのを望んでないんじゃないかな」

P「どうしてそう思うんだ?」

裕子「それは…さいきっくエア・リーディングです!」

P「お、おう」

P(言い方はふざけているようにも思えるが…裕子は裕子なりに、母親の複雑な思いを敏感に察知しているのかもしれない)

裕子「ただ、ほんのちょっぴりだけど…思ったりもするんです」



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/12/17(水) 21:12:29.32 ID:XiOojgZNo

裕子「お父さんに、会えたらなあ、って」



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/12/17(水) 21:16:07.03 ID:XiOojgZNo

--


P「家庭の事情に首を突っ込むのって、どう思います?」

ちひろ「あまり、いいことではないんじゃないですか?」

P「ですよね」

ちひろ「少し休憩しますか。私、コーヒー入れてきますね」

P「ああ、ありがとうございます。いくらですか?」

ちひろ「お金なんて取りませんよ!」

P「ええ!? ちひろさん正気ですか!?」

ちひろ「いや、そ
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月17日 23:58
      • 5 なんていうか...ユッコって人に元気をくれるよね

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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