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HTC RE Camera レビュー:無意味な写真を撮りまくるための超小型カメラ、タイムラプス動画付き - Engadget Japanese


ソニー QX シリーズが切り開いたレンズだけカメラの市場に、スマートフォンメーカーが参入しました。HTCの「RE Camera」(リ・カメラ)は、高さ97.7mm、直径26.5mmのパイプのような見た目のカメラ。本体にはボタンが2つだけ、あとはマイク・スピーカーとマイクロUSB端子、microSDスロットがあるくらいで、他の「レンズだけカメラ」と比べても極端にシンプルな見た目です。どんなカメラなのか使用感をお届けします。なお、米国、台湾などでは発売済みですが、日本での発売は今のところ未定です。

HTC RE Camera

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11 枚



 
本体にはグリップセンサーが内蔵されており、本体を握ると自動で電源が入ります。銀色の大きなボタンを押すとシャッター音がなり、撮影完了。操作はたったこれだけです。銀色のボタンを長押しすると録画がスタートし、また本体前側のボタンを長押ししてから録画を始めると、スローモーション録画になります。



撮った写真はAndroid OSやiOS用に専用アプリでスマホやタブレットで確認できます(microSDから直接取り出しても可)。また、専用アプリはRE Cameraのファインダー、リモコンとしても機能。このあたりの仕様は、ソニーのQXシリーズなどと似ています。また、本体のみではできませんが、スマホからの操作ならタイムラプス動画の記録も可能です。



実際に撮ってみると、レンズが広角なことに驚かされます。スペック上では「146度の超広角」となっており、他社のアクションカム(160〜170度)よりは狭いものの、特に風景の撮影には大きな威力を発揮しました。自分撮りだと6人は余裕で入ります。手ブレが気になりにくいという、広角レンズならではのメリットも実感。動画撮影時にはデジタル手ブレ補正機能も利用できます。



静止画・動画とも、広い範囲にフォーカスが合った、いわゆるパンフォーカスな仕上がり。静止画の画質は16MP、12MP、8.3MPの3種類、動画はフルHD(1080p)、HD(720p)の2種類から選べます。動画のフレームレートは30fps固定で、60fpsが当たり前のGoProなどと比べると弱いポイントです。

そして何よりこのカメラのメリットは、ポケットに余裕で入る本体サイズと、手に馴染みやすい本体形状。スペックの面で細かな不満はあっても、それを補って余りある軽快さです。



重さわずか66.5g、しかも防水仕様なので持ち歩いてそこらじゅうをパシャパシャ撮らずにはいられません。長時間の動画撮影をしなければ、電池も非常に良く持ちます。1週間の試用期間で、充電したのは2度だけでした。RE Cameraは、意味のある場面を撮る道具から、意味のない場面を撮りまくる道具へと、カメラの位置付けそのものを変える可能性を持っています。

一方で、盗撮事件の報道が絶えることのない日本で発売されることになれば、議論を巻き起こしそうなカメラです。この点はメーカーも認識しており、日本市場投入の意向はありつつも、細かな仕様やマーケティングの方向性を検討している段階のようです。米国での価格は199.99ドル。
HTC RE Camera レビュー:無意味な写真を撮りまくるための超小型カメラ、タイムラプス動画付き

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