春香「天海ブリリアントパーク!」
アイマス×甘ブリのクロスですが
甘ブリを知らなくても全然大丈夫です。
というか甘ブリ要素ほとんどありません。
ここは東京の外れに位置する、『天海ブリリアントパーク』
言わずもがな、れっきとしたテーマパークである。
二年前、アイドル事務所の社長が閉園した遊園地を再建したが、閑散とした日々が続いている。
つまりは客が来ない。
そんなワケありの天海ブリリアントパークは当然のごとく、閉園の危機に迫られていた..............
天海春香「はぁ~..............」
星井美希「どうしたの春香、最近元気ないよ?」
春香「美希~、私が悩んでる理由わかるでしょ~」
美希「ゲストが来ないから?そんなの最初っからなの。今更悩んでも仕方ないって思うな」
春香「でもゲストが来なかったら閉園しちゃうんだよ?」
美希「それはそれでいいの。そしたらミキ、ずっと寝てるの」
春香「美希...........................」
春香「今更かぁ~.........」
天海春香、この天海ブリリアントパークの支配人を務める高校生。
アイドルを目指すも鳴かず飛ばずで、そのままパークの支配人となる。
しかしアイドルを諦めたわけではない。
美希「いい天気なのにだーれも来ないの」
星井美希、このパークのキャストであり、清掃員でもある。
しかし勤務中に寝てしまうため、春香に世話を焼かせている。
こちらもアイドルを諦めたわけではない。
美希「ふぁ~........あふぅ。ミキなんだか眠くなってきちゃったの。おやすみー」パタ
春香「えぇ!?美希!」
高木順一朗「どうかね音無君、今日の来場者数は」
音無小鳥「1人です.............」
高木「..........................」
高木「もぅマヂ無理。。。閉園しょ。。。」
小鳥「社長!諦めないでください!」
高木「これじゃあ閉園するしかない!」
高木順二朗。アイドル事務所765PROの社長であり、天海ブリリアントパーク代表取締役社長。
従業員を増やそうとするも中々うまくいかない。手品が好き。
人を喜ばせたいという想いとアイドルの宣伝の理由で、パークを再建。
小鳥「いい策は必ずあるハズです!」
音無小鳥。765PROの事務員を務めていたが、パーク再建後、受付・アナウンス係を担当している。
2X歳独身であり、結婚について目をギラギラさせている。
妄想癖あり。
高木「前のパークの再建のおかげで無駄なお金は使わなかったにしても、ゲストが全くは来ない...........
天海君と星井君に任せてしまっている事にも心が痛む.........私も頑張ってはいるんだがねぇ....」
小鳥「やっぱり高校生が支配人というのは無理がありますよ」
高木「わかってはいたんだがね........しかし、私も若い子がどんな物を好み楽しむかわからんのだよ。
やはり代役を探した方がいいかね.........」
小鳥「............それにこのパーク自体、他のテーマパークと変わってますからね」
高木「変わってるにも何も、非常に信じがたい現象が起こっているからね......」
小鳥「どうすればいいんでしょうか........」
.....................................
男「.............................」
男「あ~...........また落ちたぁ~........チキショウ!」
男「刺身に菊を入れる仕事で不採用って...........どうすりゃいいんだよ!」
男「働きたくないけど.....親も周りもうるさいしなー...........」
ヒュゥゥゥゥ..........
バサバサッ
男「ん?なんだ......?」
男「チラシか」ヒョイ
男「『天海ブリリアントパーク』.........そういや、遊園地が新しくなったって言ってたな.........一度も行ってなかった」
男「.............気分転換に行ってみるか、ここから近いし。ジェットコースターにでも乗れば何もかも忘れるだろう」
トボトボ...............
男「ここが天海ブリリアントパーク.........結構デカイな」
男「............人いないけど、やってるのか?」
@受付
小鳥「何この独身イジメの記事!」
小鳥「『20はピーク、30ピンチ、40過ぎたら早く逝け』って!」
小鳥「あんまりだわ!」ガチガチガチガチ
男「あのー」
小鳥「.....ま、カップルはカップルで好きにしてればいいわ。しかしだ!私の前でイチャコラするなら我ら独身は
迷うことなくカップルの主要な都市にばぁくだん攻勢を開始するだろう!」
男「あ、あの~..............」
小鳥「週にひとつ...........えっ」
男「い..........一枚ください........」
小鳥「」
男「.........7650円は高いよな~......買うものもないし、まあいっか」
男「................受付の人、美人だったな~」
男「人がいないな......大丈夫か、このパーク」
男「.............ていうかアトラクションがねぇ!どういうことだ!?」
春香「.............!」
春香「ミキ!ゲストの人だよ!」
美希「ん~............むにゃむにゃ.........」
男「アトラクション............馬鹿には見えないとか......えっ」
春香「ようこそ!」
男「うぉ!?」
春香 ニコニコ
男「(キャストの人か.........とその隣で寝てる子もか.......?)」
男「すいません、あの......アトラクションって....」
春香「はい!コチラになります!」
春香「ホラ!行くよ美希!」
美希「はい.........なの~....」ズルズル
男「.........................」
男「え...............二つだけ?」
春香「はい............」
美希 スピー スピー
男「7650円で....ふたつだけ!?」
春香「はい..................」
男「(本来ならここで怒ってたけど、こんな高校生の子に怒れないよな.....ましてや女の子に)」
春香「ごめんなさい...........グスッ..........」
男「うわぁ!泣かないで!大丈夫だから!」アセアセ
春香「うぅ..............」
男「と、とりあえずアトラクションの紹介をしてくれるかな.........?」
春香「はい...........」
小鳥「社長!ゲストが一人入りましたよ!」
高木「おぉ!子供かね?」
小鳥「いえ、男性で大人の方です」
高木「大人の.......しかも男性.........実に興味深い」
小鳥「え?」
高木「見に行こう音無くん!」
小鳥「え、ちょ社長!私受付!」
高木「待ってても来やしないよ!ほら!」
小鳥「えぇ!?」
春香「これが『ジェラシー・オブ・ザ・サン』です!」
男「大きいね」
春香「はいっ!それでは中にどうぞ!」
春香「美希は掃除でもしててね」
美希「はいなの~..................」
男「.........................」
男「へぇ~..........中も結構シッカリしてるんだね。照明も水も..........水?」
春香「スプラッシュ系のアトラクションです!」
男「なるほどね」
春香「では、こちらのボートにどうぞ!」
男「(6人席に1人か...........初めてだな)」
男「よいしょ」ガタン
ゴウン
男「おぉ、動いた」
春香「それでは行ってらっしゃ~い」フリフリ
ゴウン ゴウン チャプ チャプ
男「ほぉ~...........中も普通に本格的だな。一つ一つ細かく作られてる」
『 天海ブリリアントパークへようこそ! 』
男「(おっ、さっきの子の声だ)」
『天海といえば海!皆さん、海は好きですか?』
男「い、いえ~い」
『えへへ、私も大好きです!だってキレイですからね!』
『そんなキレイな海に似合うのはズバリ人魚!』
男「あ、このボート人魚なのか。...........人魚が喋ってるのね」チャプ チャプ
『輝く太陽!輝く海!輝く人魚!』
『追いかけて 逃げるふり~をして そっと潜る私マーメイ♪』
男「可愛い歌声だな」
『でも皆さん、こんな怖い話を知っていますか?』
男「お?」
『水をかけると増えてしまう春香さんを!』
男「(そういう設定キャラもいるんだな)」
『しかし最近の研究によると、春香さんは海水に浸かると巨大化してしまうのです!』
男「水で増殖、海水で巨大化.........細かい設定だな」
『なので春香さんはとっても恐ろしい.......』
ドォォォン!
『キャア!』
男「うわ!?なんだ!?」ゴウン ゴウン
『あぁー!皆さん!後ろを見てください!』
男「えっ?」クルッ
巨大春香さん「カッカアアア――」プカプカ
男「」
巨大春香さん「カッカアアアアアアア」ジャバジャバ
『巨大春香さんが追ってきますよ!逃げましょう!』
ゴウンゴウンゴウンゴウン!!!
男「うぉぉぉぉぉぉ!?」
巨大春香さん「ハルカッカアアアアアア!!」ザブーンザブーン
男「はえぇぇぇぇぇぇ!!春香さんもボートもはえぇぇぇ!!」
『しっかり掴まっててください!春香さんに追いつかれますよ!』
男「アレ作り物だよね!?スゴイリアルなんだけどォォ!?3D映像とかだよねぇ!?」
男「最近の3Dはスゴいなァァァ!アァーーーハッハハハハwwwwwww」
巨大春香さん ザブーン!ザブーン!
男「速いぃぃぃぃぃぃぃ!!」
『あっ!洞窟の出口が見えてきました!一気に出ますよ!』
男「オオオオオオオオオ――ッ!」
ビュゥゥゥン!
水 バッシャァァァァ!!
『ふ~.....なんとか逃げ切ったみたいですね!』
『海には危険なものがたくさん潜んでいます!海水浴の際には十分気を付けてくださいね!』
『それでは良い旅をさよ~なら~』
コメント一覧
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- 2014年12月19日 23:10
- おいおい…まだ最初の部分だけじゃないかドジっ子だなぁ
続き待ってますお願いします
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- 2014年12月19日 23:12
- 続きが楽しみ。天城ブリリアントパークってこんな感じなの?
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- 2014年12月19日 23:19
- 続きはよ
はよ!
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- 2014年12月19日 23:22
- シリーズ化決定だな
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- 2014年12月19日 23:27
- これいいなあ!
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- 2014年12月19日 23:40
- めっちゃ面白そう。行きたい。
やって下さい。