匿名で内部告発などができるサイトといえば、ウィキリークスが有名ですが、日本でも

同様のサイトが開始します。

画像:【Whistleblowing(ホイッスルブロウイング).jp(内部告発.jp)】
Whistleblowing(ホイッスルブロウイング).jp(内部告発.jp)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141219-00010002-withnews-soci.view-000

日本版ウィキリークス「Whistleblowing(ホイッスルブロウイング).jp」(内部告発.jp)(仮称)は、駿河

台大学経済学部専任講師で暗号化技術に詳しい八田真行(35才)氏が設立するもので、19日には早稲

田大学にて、このサイトの機能や意義について、講演会が開かれました。

画像:【講演会の様子】
講演会の様子
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141219-00002449-bengocom-soci.view-000

このサイトでは「Tor(トーア)」と呼ばれる暗号化技術を用いることで告発者の匿名性を確保。

八田氏はこのサイトを立ち上げた理由について、

「日本において、内部告発はネガティブな印象があるが、アメリカではウォーターゲート事件のようにいい印象もある」
「内部告発は、健康診断みたいなものだ。STAP細胞などのスキャンダルでも、話がこじれる前に内部告発があれば、組織の存立が危うくなるところまでいかないだろう」

ウィキリークスとの違いについて、

「Whistleblowing.jpでは、ジャーナリストや報道機関にサイトに登録してもらい、内部告発者はその中から情報の送信先を選べる。
受信したジャーナリストらは各自で裏付け取材をし、報道するかどうか判断できる」

なお、送信された情報は2週間でサイトから消去され、

八田氏が参考にしたのはオランダの内部告発サイト「Publeaks」。

Publeaks
https://www.publeaks.nl/

同サイトは約40のメディアと連携し、報道に生かされています。

Publeaks(2)

また、アメリカのワシントンポスト紙や英国紙ガーディアンなどのメディアも告発サイトを開設しているとの

こと。

「私がつくるサイトは内部告発者と記者をつなぐ土管。
土管の中をどういう情報が流れているかは私もわからないし、あとは記者にまかせる。
プライバシーや人権を守るツールとして、普及することを後押ししたい」

と話しています。

他方、施行されている「特定秘密保護法」に対する懸念に

「このサイトはたんなる土管。特定秘密保護法を読む限り、このサイトがあることを(法律上の)『教唆(きょうさ)』と捉えるのは難しいだろう。
知る権利や報道の自由でカバーできると考えている」

と回答しました。

現在、受信者となるメディアを募集中ですが、同サイトの立ち上げには大手新聞社の記者を含む15人の

ジャーナリストなどが関っており、1月から同サイトの利用方法の詳細や規約を詰めていき、2月から本格

稼動していく見通しとしています。

なかなか面白い試みですね。

一方でこのサイト自体が問題視され、早々と閉鎖の憂き目に遭わないか心配もあります。

今後も注目したいと思います。