キモオタ「ティンカーベル殿!おとぎ話の世界に行きますぞwww」三冊目
- 2014年12月21日 19:40
- SS、神話・民話・不思議な話
- 17 コメント
- Tweet
現実世界 キモオタの住む街 図書館
キモオタ「んんwwwやってきましたぞwww図書館wwwここならばいろんなおとぎ話読み放題ですぞwww」コポォ
ティンカーベル「毎回買うわけにもいかないしねー、それにいろんなおとぎ話の世界を旅するならいろんなお話を知っておいた方がいいよね」
キモオタ「ですなwwwいずれ、黒幕と遭遇することになるやもしれませんなからwww」
ティンカーベル「よーし!じゃあ早速見に行こう!」
ウィーン
キモオタ「・・・・・・」スタスタ
司書「こんにちは」ニコッ
キモオタ「・・・・・・」スタスタ
ティンカーベル「こら!あのお姉さん挨拶してるんだからちゃんと返事しないとダメだよ!」ボソッ
キモオタ「・・・・・・ども」ボソッ
司書「ごゆっくりどうぞ」ニコッ
キモオタ「・・・・・・」ペコッ
ティンカーベル「人見知りが過ぎるよキモオタ・・・・・・」
過去スレ
シンデレラ編 裸の王様編
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
泣いた赤鬼編
キモオタ「ティンカーベル殿!おとぎ話の世界に行きますぞwww」二冊目
これまでのあらすじ
キモオタは現実世界に住む気持ち悪いオタクだよ!
ある日突然、妖精のティンカーベルと出会ったよ!
おとぎ話の消滅を防ぐためにいろんなおとぎ話の世界を旅してるよ!
キモオタ「・・・・・・」キョロキョロ
ティンカーベル「どうしたの?」
キモオタ「日曜ですからなwww子供が多いのでござるがwwwティンカーベル殿の姿は子供には見えるのでござるよね?」
ティンカーベル「うーん・・・結果的にはそうなんだけど、『妖精を信じている人間には見える』っていうほうが正しいかも」
キモオタ「見えない子供もいるということですかな?」
ティンカーベル「そうなるね、というか今は見えない子供が多いみたい。こないだ内緒で近所の公園飛んだけど私が見えてた子供少なかったもん」
キモオタ「ちょwwwなにしてるんでござるかwww見つかったら大変ですぞwww」
ティンカーベル「見つかっても問題ないよ、見える人は捕まえようとなんてしないし見えない人は妖精をそもそも信じてないんだから。それにものすごく珍しいけど大人にも見える場合はあるよ、キモオタがそのケースだよね」
キモオタ「どうして見えたんでござろうなwww」
ティンカーベル「そりゃあ妖精を信じてくれてるんでしょ?」
キモオタ「ほうwww」
ティンカーベル「プリキュアとかライダー見るときだってすっごい楽しそうだもん!きっと子供の心を忘れてないからだね!」
キモオタ「んんwwwほおっておいていただきたいwww」コポォ
キモオタ「ともあれ、子供たちに見つかったら騒ぎになるのではwww」
ティンカーベル「大丈夫だよ、私が見えるのは純粋な子供だけだから内緒にしてねっていったらしてくれるよ。図書館にいる子供なら私が見える可能性高いから声かけられるかもだけど」
キモオタ「んんwwwならばいいんですがなwww」
ティンカーベル「それよりキモオタだよ!ここにはちょくちょく来ることになりそうなんだから、ちゃんと挨拶とかすること!」
キモオタ「人と話すのは難易度高いクエストでしてwww」コポォ
ティンカーベル「もぉ、ちょっとづつでいいから慣れていこうよ。そうしないと友達できないよ!その、スマホ?っていう友達とお話しできる道具使ってるところみたことないもん」
キモオタ「ブフォwwwティンカーベル殿手厳しいwww我輩にも友達いるでござるよwwwシンデレラ殿、裸王殿、赤ずきん殿に赤鬼殿・・・」
ティンカーベル「そりゃあそうだけど、この世界には?」
キモオタ「・・・・・・」
ティンカーベル「・・・・・・ごめん」
ティンカーベル「でもでも!私達とは友達になれたんだし、この世界でも友達出来るよ!ねっ!」アセアセ
キモオタ「ティンカーベル殿wwwフォローはありがたいでござるが本筋から脱線してますぞwww今日の目的を果たさねばwww」
ティンカーベル「そうだった!今日は各自いろんなおとぎ話を読んで過ごすこと!」
キモオタ「次に行くお話は【マッチ売りの少女】でしたなwww」
ティンカーベル「そうだね、どうやらいろんなおとぎ話をめちゃくちゃにしてる黒幕が『幻覚を見せるマッチ』を悪用している、そのマッチがあるのがこのお話。ってことだったよね」
キモオタ「マッチ売りの少女の世界の住人が黒幕か、はたまた別の人物かはわかりませんがなwwwとにかく情報は多い方がいいですからなwwwいろんなおとぎ話を知っておく必要があるということですなwww」
ティンカーベル「特にキモオタはたくさんのお話を読んでよ!自分が読みたいお話からでいいからさ」
キモオタ「わかりましたぞwww」
ティンカーベル「じゃあ私も適当に読んでくるね!サボっちゃだめだよ!」ピュー
キモオタ「さて、なにを読みますかなwww」
一時間後
ティンカーベル「キモオタ!どうどう?進んでる?」
キモオタ「まじめに読んでおりますぞwwwみるがいいですぞこの本の山をwwwこれすべて読みました故www」コポォ
ティンカーベル「おっ!えらいじゃーん!どれどれ・・・」
白雪姫
眠り姫
かぐや姫
親指姫
ティンカーベル「姫ばっかりじゃん!!」
キモオタ「んんwww好きな本読んでもいいのでござろうwww」
ティンカーベル「そうだけど、偏りが過ぎるよ!もっと色々なおとぎ話あるじゃん!」
キモオタ「しかしですなwww我輩、こうやっておとぎ話をいくつか読んで気がついたことがありますぞwww」
ティンカーベル「気がついたこと?」
キモオタ「それはですな・・・・・・」
ワーワー ザワザワ
ティンカーベル「あれ、なんだか急に騒がしくなったね?」
司書「はーい、じゃあ司書のお姉さんのおはなしの時間だよー、みんなおいでー!」ニコニコ
キモオタ「ほうwww読み聞かせという奴ですなwww」
ティンカーベル「読み聞かせ?」
キモオタ「この図書館では日曜日のこの時間に子供たちに絵本を読んで聞かせる時間を設けているとかwwwさっきの司書殿が読むようですなwww」
ティンカーベル「面白そう!私達もいこうよ!」ワクワク
キモオタ「ちょwww勘弁してくだされwwwあの子供たちに我輩ひとりだけ混ざってお話を聞くとかwwwどんな公開処刑ですかなwww」
ティンカーベル「私もいるから大丈夫じゃん!キモオタは一人じゃないよ!」
キモオタ「いやいやいやwww多くの人にはティンカーベル殿見えないでござろうwww結果的には我輩一人でござるぞwww我輩はここで聞いておくので、ティンカーベル殿はどうぞ最前列にwww」コポォ
司書「はい、じゃあ今日のおとぎ話は・・・・・・これです!みんなこのお話知ってるかなー?」
シラナーイ! オシエテー
司書「今日のお話は【こびとの靴屋】だよー」
ワーイ! ハヤクヨンデー
司書「本当は【マッチ売りの少女】を読もうと思ったけど、今日はこの図書館に妖精さんが来ているようなので、妖精さんが出てくるお話を読むよー」ニコニコ
ティンカーベル「えっ?私のことかな?」
キモオタ「偶然でござるよwwwただの前口上でござろうwww」
三十分後
・
・・
・・・
司書「そして、靴屋さんはいつまでもみんなのためにいい靴を作り続けました。・・・・・・はい、このお話はここまで、めでたしめでたし」ニコニコ
オモシロカッター モットヨンデー
ティンカーベル「よかったねぇ、子供たちもおとなしく聞いてたしね」
キモオタ「しかし、あれですなwww読んでもらうというのは楽でござるけど、それ以上にお話が頭に入ってきますなwwwなんとも心地よいwww」
ティンカーベル「あのお姉さんが読み聞かせうまいっていうのもあると思うよ、私も思わず引き込まれちゃったもん。このお話知ってるのに」
キモオタ「そうですなwwwでは本を借りて帰りますかなwww」
司書「あのう・・・・・・ちょっといいですか?」
キモオタ「・・・・・・ファッ!?」ビクゥ
司書「・・・!」ビクッ
ティンカーベル「・・・・・・びっくりしすぎだよ、キモオタ」スッ
キモオタ「な、な、なんですか・・・」
司書「ごめんなさい、びっくりさせたみたいで。えっと・・・私の読み聞かせ聞いてくれたみたいだったから、感想を聞きたいなって思ったんです」ニコッ
ティンカーベル「・・・・・・ほら、ちゃんとしないと!」
キモオタ「あ、あ、とてもよかったですぅ・・・」ボソッ
司書「ありがとうございます!実はちょっと練習してて自信があったんです」ニコッ
キモオタ「なるほどwww・・・・・・いや、そうですか・・・」
司書「おとぎ話好きなんですか?これ、全部読まれたんですよね?」
キモオタ「は、はい・・・そうです。ちょっとおとぎ話の世界に旅をしt・・・」
ティンカーベル「・・・・・・!」ドスッ
キモオタ「め、姪が!いるので、ちょっと読んでみたんでござ・・・ですよ」アセアセ
司書「そうなんですね、姪っ子さんがいるんですか」ニコニコ
キモオタ(やはり人と話すのは苦手ですな・・・架空の姪まで登場させてしまいましたぞwww)
キモオタ「と、ところで・・・さっきの妖精がいるというのは・・・」
司書「えっ?」
キモオタ「い、いや・・・」オドオド
司書「えっと、ですね。子供たちの中に妖精がいるよって教えてくれた子がいたんです。だから予定を変更しちゃいました」ニコニコ
キモオタ「な、なるほd・・・そうなんですね」
ティンカーベル「なーんだ、私が見えた訳じゃないんだね」
司書「本当はこの絵本を読む予定だったんですけどね」スッ
キモオタ「【マッチ売りの少女】でしたな・・・いや、でしたね」
司書「ふふっ、お話ししやすいようにはなしてもらって良いんですよ?」ニコニコ
ティンカーベル「このお姉さんお話もうまいし可愛いし優しいよ!やったじゃん!」
キモオタ(こっちはいっぱいいっぱいなんでござるがwww)
キモオタ「えっと、そうでござるか・・・えっと、何故にその絵本を?」
司書「実はこの絵本は私の思いでの絵本なんですよ」
キモオタ「思い出の・・・」
司書「私が読み聞かせをしている、司書をしている理由というかきっかけなんです」ニコニコ
司書「私の大好きなおとぎ話なんです。この本を読んで、子供の時すごく感動して・・・それで思ったんです。優しい大人になりたい。子供に優しい大人になりたいなって、そしていろんな人に本を読んでもらいたくて・・・だからこうして司書になって読み聞かせしてるんです」ニコッ
キモオタ「なるほど・・・」
ティンカーベル「嬉しいよね、こうやっておとぎ話をいろんな人に読んでほしいって言ってくれるのは」ウルッ
キモオタ「黒幕は別として、忘れられたら消えてしまうんでしたな、おとぎ話は」ボソッ
司書「そうだ、この絵本借りていってください!姪っ子ちゃんにもよんであげてほしいです!」
キモオタ「え、えっと、は、はぁ・・・」
ティンカーベル「私はもう読んだけど・・・借りておこうよ、キモオタまだでしょ?」
キモオタ「じゃあお願いします」
司書「はい!じゃあ図書カード作りますね!」ニコッ
キモオタ「・・・疲れますな、人と話するのは」ボソッ
ティンカーベル「もう、なれなきゃダメだよ!でも絵本も借りれたしこれで目的は果たせたね!」
キモオタ「マックに寄って帰りますかなwwwグラコロを買わねばwww」
現実世界 キモオタの部屋
ティンカーベル「あの司書のお姉さん可愛かったね」モシャモシャ
キモオタ「そうでしたなwww黒髪ロング萌えの我輩としましてはうれしい限りですな、そして昨今のゲーム作品アニメ作品ではヒロインの枠からはずされて久しい眼鏡属性www
やはり司書という職業と眼鏡という知的なイメージを匂わせる属性の相性は非常によく、そこに黒髪ロングという清楚系の属性が加わるこ
コメント一覧
-
- 2014年12月21日 20:21
- んんwww 論者は高身長のイケメンですぞwwww キモオタはありえないwwww
-
- 2014年12月21日 20:29
- んんwwwムックですなwww
-
- 2014年12月21日 20:31
- んんwwww作者(キモオタ)の自己投影がキモいですなwwww
-
- 2014年12月21日 20:33
- ここまでキモオタ
-
- 2014年12月21日 20:38
- んんwww拙者はキモオタではないでござるよwwww
-
- 2014年12月21日 21:16
- 吉作「俺の死も読者に感動をあたえているんかなあ?」
-
- 2014年12月21日 21:17
- 悲しくもあったが今回も良かったキモオタが物理的強くなるとしたら、らおうのトレーニングか赤ずきんから武器貰うとかか?
-
- 2014年12月21日 21:25
- ※7ここでwwwそんな普通の※はダメでござるよwwwwwwwwキモオタ殿wwwww
-
- 2014年12月21日 21:49
- ナーニコレェ?
俺様のモデルが思いっきり悪役やってるんだけどぉ?
沁みるわぁ‥
-
- 2014年12月21日 22:14
- 普通におもしろかった
続き期待
-
- 2014年12月21日 22:19
- 悲しい結末のお話をやらないなんて、言わないでくれよ。
本文中でも言ってたじゃないか、きちんと心を育てるためになってるって……。
個人的にはごんぎつねをどっかに入れてほしい。あれも名作だから。
-
- 2014年12月21日 22:47
- ちくしょう、まさかガチ泣きするとは思わなかったぜ
-
- 2014年12月21日 23:02
- バッドエンドはつらいなー、切ない
でもこれも必要だよね
くっそ…泣けるなぁ…
ブリキの木こりはオズの魔法使い?だよね?
で、オズの魔法使いって女の子が主役だよね?
でもそんな単純じゃないよな…
女の子…一体何者なんだ…
-
- 2014年12月21日 23:15
- ※6
あんたの話は怖すぎる
-
- 2014年12月21日 23:21
- 月光じょうrうわなにをs
-
- 2014年12月21日 23:28
- 久し振りに泣いてしまった…マッチ売りの少女の絵本持っていた事を思い出した
-
- 2014年12月21日 23:42
- 予想が外れた
マッチ売りの少女を代表とする、結末がバッドエンドのお話の人物達が御伽噺をぶっ壊そうとしているのかと思ったが…