ジョジョリオン #038 『ドライブレコーダー』 感想
- 真実を映せ。
今回のジョジョリオンの最初のページのアオリ。定助の右顔面どアップですが、黒目のとこの縦半分の分割描写は無し。
でも相変わらず、すきっ歯。黒目の縦割りの方はこれまでも有ったり無かったりするので
特にドーダコーダ言うわけじゃあないんですが、各眼球の半々が別人物である
定助が見える世界は何か微妙に視野が歪んでいたりとかするのでしょうか、吉良吉影と視力とか違っていそうですし。- フルーツの樹木の場所を父さんは知っていながら…なぜか家族に隠しているッ!
父親への不信感を募らせていくつるぎ。そもそも自分だって夜露を東方家へ手引きしていながら
土壇場まで黙っていた事は、この際はどうでもいいことです。9歳だから仕方ないね。- 相関図
吉良妹の虹村さんがハブられていますが、つるぎの考え事の中での相関図なので
彼はまだ吉良妹の情報を持っていないだけなのでしょう。だったら何で定助の半分が吉良な事を知っているかは割と謎ですが
定助が自分で話したのだと思います。そして、この際に定助は虹村さんの不利になるような情報は伏せたのでしょう。- セクハラつるぎ
康穂の太ももを触りまくり、あまつさえ舐めるという、例え野原しんのすけがやったとしてもドン引きなセクハラ。
親父は定助に目ん玉舐めさせろとか言い出すし、変態ばかりの血族です。
馬鹿なだけの常秀がマシに見えるレベル。でも、つるぎは9歳だから仕方ないね。- 携帯とか後にしてほしい やる気あるの?
自分の半分ぐらいの年齢のつるぎに窘められる康穂。今回の前半では彼女ちょっと、ゆるめです。
つるぎからの要求が『とにかくスタンド使え』なんで、仕方ない部分もあるのかもしれません。
四部康一君なんて、きっかけとして首を、小さいとはいえナイフで刺されるというスパルタ方式で
やる気とスタンドを無理やり引き出されたのを考えると、杜王町も優しくなったようです。
それにしてもやけにつるぎが康穂本人よりも彼女のスタンドに対して理解度が高い状況ですが
この辺は夜露とつるんでいた時に、スタンド能力の推定法みたいな話をしていたのかもしれません。- 誰?
ガヤルドの中から衝撃的な登場を果たした自らのスタンドに対する康穂の呟き。
『誰?』とか言ってる場合じゃあないとか、そもそもどう見ても人間じゃあないとか色々ツッコみたいところですが
彼女自身、驚きを通りこして冷静になっているのでしょうか。
おまけに次の瞬間にはスタンドの頭部が地球儀みたいに膨らんで、さらに康穂の眼前に顔を寄せてきます。
寄生獣の『バツン』のシーンを彷彿とさせるシーンであり、ジョジョ的に康穂の脳内に情報を送るイメージとして
スタンドが康穂の頭を『バツン』しても違和感ないところでしたが、そんなことはありませんでした。
以前はスタンド料理を食べて健康になる過程で、ハラワタぶちまけたりする余興が入っていたのですが
やはり杜王町は優しくなっているようです。- なぜ…お前は鼻血を拭こうとしないんだ?
四部の吉良と康一君のやり取りを思わせる常敏と定助。
吉良は純粋に鼻血を止めてやろうとの気遣い(弄り)でしたが、常敏の意図は逆。
定助に鼻血を出させるためにティッシュをすすめてきます。
ティッシュを介さずにスタンドで直接触れて、鼻の奥を70度にはできないのかなと疑問に思われますが
何かを仲介しないと熱を与えられない、あるいはスタンドを使っているということを大っぴらには晒せないということでしょうか。
隣に常秀もいますし。スタンドを見せるのはケツ穴を晒すにも等しい行為ですので、そう考えれば気持ちも大いに分かります。
ケツ穴を他人の鼻先どころか鼻の奥にツッコむ…、良識的に考えて無理ですね。
正々堂々と自分のスタンドを見せつけて襲ってくる奴は、骨太の騎士道精神溢れるキャラではなくただのド変態です。八部では。- ドライブレコーダー? なんのために?
無駄に冴え渡る勘を披露した常秀。しかしドライブレコーダーという正解が出たのにもかかわらず
常敏は全く、それについて心当たりが無いために上記のとおりのリアクション。
正解が意外すぎて、そこ以外の部分を徹底的に疑われるパターンです。定助自体も実質トンズラなので
常敏の不信感は何処までもうなぎ登り。この先、一日でも一つ屋根の下で本当にやっていけるのかしら。
実際、ドライブレコーダーの方も、隠者の紫ばりのミラクルプレイを発揮したペイズリー・パークのお陰で
ようやく、謎のフルーツの受け渡し(?)場所が分かった程度。
常敏がドライブレコーダー調べても意味ないだろうと判断するのも当然です。
しかし、この情報化社会でのペイズリー・パークの有用性は底が知れません。
情報端末に写っていた別の情報端末へハッキングとか、凄腕のハッカーでもそうそうできることじゃあないです。
流石にスタンド能力なだけはあります。念写の都度にテレビや御香の灰や砂粒やらを探していた
隠者の紫よりもはるかに便利。ただし、これは作品世界での情報機器の充実ぶりの方が大きそうですし
そう考えると、隠者の紫は誕生するのが早すぎたスタンドだとも思えていました。
仮にスマホ一台でもあの当時にあったらば、三部の隠者の紫は三倍ぐらい使い勝手が良かったはず。
絵的には凄い地味と言うか、凄味が全く感じられないでしょうけど。
あと、あっさりとペイズリー・パークというスタンド名が、康穂とつるぎの間で共有されていました。
直前のシーンでは、康穂が『探すために立ち向かう』という覚悟を見せていたので
ここで一気に康穂はスタンド使いとしての覚醒を果たしたように見えます。
第7部では『立ち向かうもの=スタンド』という認識もありました。- きっとこの男はヤバイのね…
川尻浩作に似た男をシチュエーションなどから即ヤバいと認定する康穂ちゃん。
一見だけで人を判断しちゃダメ、と言いたいところですがジョジョの登場人物は大体ヤバいので、どうでもいいことでした。
確かに赤信号で止まっている車から何か受け取る(?)だなんてカタギっぽくない感じはします。
きっと、わざわざ『この信号で止まるから取りに来て』みたいな約束をしての上での行動でしょうし。
この男も岩石人間の一族なのか、それとも…といったところで今月号は終了です。
新たな謎人物が判明したことで、また新たな展開へと進むのでしょうが
逃げ出した定助は結局どこへ向かうのか。このままじゃ東方家には戻れないようにも思えますが
『どこかで頭を打って、また記憶喪失になったよ、テヘペロ』って感じで戻ってきそうでもあります。
以上、今月号の感想です。ありがとうございました。