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「魔法少女は衰退しました」【その1】|エレファント速報:SSまとめブログ

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「魔法少女は衰退しました」【その1】

1:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/17(金) 17:41:10.79 ID:z/c8XSt20

『魔法少女まどかマギカ』と『人類は衰退しました』のクロスオーバーです。

初めてのSSです。至らないところも多いと思いますが、よろしくお願いします。

キャラは最初の時間軸の状態。ただしほむらの性格がかなり変わっています。

妖精さん無双。

妖精さんが居るから鬱なんてあり得ない。

劇場版及び叛逆は見ていないので、そこで出てきた設定と矛盾があるかもしれません。


以上の設定の元、暴走させていただきます。
そう、妖精さんのように。



25:1:2014/01/18(土) 08:02:59.68 ID:KX6gvT220

さらに注意書きに、


妖精さんに対し独自解釈あり。

オリキャラ……みたいなものが出てきます。たぶんオリキャラの範疇。


この二つを追加で。
もうね、初めてだからって不手際多すぎですよね……


でも、なんだか想像以上に反応があってオラわくわくしてきたぞ!

書き貯めがちょっぴりあるので今日も投下していきます。



2:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/17(金) 17:42:22.92 ID:z/c8XSt20

えぴそーど いち 【妖精さんと、はじまりのおはなし】



4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/17(金) 17:45:49.50 ID:z/c8XSt20

幼い頃から身体が弱く、あまり外出出来ない私には、友達は殆ど居ませんでした。

その所為かは分からないけれど、昔の私は引っ込み思案で、何をやっても上手くいきませんでした。

上手く出来るになる前に諦めてしまう、そんな性格になっていました。



”彼等”に会うまでは。



それは昔、物置で見つけた小さな紙縒りが始まり。

あの紙縒りがなければ、私はきっと引っ込み思案のままだったでしょう。

自分に自信が持てず、自分では何も決められない……そんな人間になっていたでしょう。


だけど、今の私は違う。


心臓病で入院? 治ったら、今まで出来なかった事が出来るようになる。

通院の都合で転校? 新しい出会いがあると思えばとっても楽しみ。

一人暮らし? なんだか大人になった気分。



そう、世界は何時だって楽しい。彼らが何処でも生まれるのは、きっと世界が楽しく出来ているから。

私達がどうやって楽しいを見つけるか。それで世界は何処までも楽しくなる。

さぁ、扉を開けよう。今日は転校初日。最初の挨拶が肝心。

……改めて思うと、ちょっと緊張してきた。でも大丈夫。

心を外ではなく、内へと向けよう。それだけで、ほら、聞こえてくる。


――――わくわくしますなー
――――にんげんさんといっぱいおはなしできるです?
――――てんこうすると、にんげんさんがかこってくれるです
――――かちぐみやんけ
――――うれしさで、いまにもきぜつしそうです


彼等は何時だって、私の心の中に居る。

だから今日の私は最強だ。心の中の彼らと同じように。



6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/17(金) 18:03:35.12 ID:z/c8XSt20

和子「はい! あとそれから今日はみなさんに転校生を紹介します。暁美さん、いらっしゃい」

ほむら「は、はいっ」

ほむら「失礼します……」

和子「それじゃあ自己紹介、いってみようか」

ほむら「はい――――暁美ほむらです。これから、よろしくお願いします」

ほむら(今日から、ここが私のクラス……)

ピンク髪の子「…………」

ほむら(あ、後ろの席の子が笑いかけてくれた)

ほむら(友達になってくれるかな? なってくれたら、うれしいなぁ)

和子「それじゃあ、暁美さんの席は……」


……
………

クラスメートA「暁美さんって、転校前はどこの学校に通っていたの?」
クラスメートB「シャンプー、何使ってる?」
クラスメートC「趣味は何かな?」

ほむら「あ、あの、すみません」

ほむら「私、休み時間は薬を飲まないといけないので……保健室に行かないと……」

クラスメートC「あ、そうなの? ごめんね」

ほむら「いえ……あ、それで保健係の方は誰でしょうか……保健室の場所、まだ知らなくて……」

クラスメートA「それなら鹿目さんね……でも、保健室の場所なら私が案内しようか?」

ほむら「ありがとうございます。でも保健室は今後も色々お世話になると思うので、
    色々訊きたい事もあるので……」

クラスメートA「あー……そっか。なら素直に鹿目さんに任せよう」

クラスメートB「という訳で、おーい! 鹿目さーん!」

まどか「ん? なーにー?」

ほむら(あ、ホームルームの時に笑いかけてくれた子だ……)

クラスメートB「暁美さん、まだ保健室の場所分からないんだって。色々聞きたい事もあるらしいから、
        鹿目さんに案内をお願いしてもいい?」

まどか「うん! 任せて!」

ほむら「あ、は、はじめまして……えと、よろしくお願いします」

まどか「はじめまして。私は鹿目まどか。まどかって呼んでね!」

まどか「それじゃ、いこっか」

ほむら「はい」



7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/17(金) 18:08:48.90 ID:z/c8XSt20

―廊下―


まどか「それにしても、ほむらちゃんってかっこいい名前だね」

ほむら「ありがとうございます……まぁ、最近はあまり呼ばれないんですけどね」

まどか「そうなの?」

ほむら「ええ。見滝原に引っ越す前までは呼ばれていましたけど……」

ほむら「今は両親は仕事で今は一緒に暮らしていませんし、今も付き合いがある一番の友達も……愛称で呼ぶので」

まどか「そっか……じゃあ、私が今までの分までいっぱい呼んじゃおうかな?」

ほむら「ふふ。ありがとうございます……そういえば鹿目さん」

まどか「あ、駄目だよ!」

ほむら「?」

まどか「鹿目さんって言った。まどかって呼んでって言ったのに」

ほむら「あ、すみません」

ほむら「でも私、呼び捨てにするのって苦手でして……」

まどか「うーん……出来たら呼び捨てにしてほしいけど……無理強いは駄目だね」

まどか「わかった。ほむらちゃんの好きなように呼んで!」

ほむら「はい、鹿目さん」

まどか「うんっ! ……あ、そういえば、さっき何か訊こうとしていたよね? 何かな?」

ほむら「あ、そうです」



8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/17(金) 18:10:33.68 ID:z/c8XSt20

ほむら「あの……この辺りで電波の届かない場所ってありませんか?」

まどか「電波? うーん、学校だと図書室が携帯の電波が届かないって聞くけど……」

ほむら「そうですか……」

まどか「ごめんね。役に立てなくて」

ほむら「あ、いえそんな! 変な事を聞いてすみません!」

まどか「良かったら、理由を教えてくれる?」

ほむら「……友達と会う為、ですかね。その子、電波が苦手なので」

まどか(電波が苦手? ……ペースメーカーを付けている子とかなのかな? 病院の知り合いとか?)

まどか(……そういう事なら役に立ちたいなぁ)

まどか「うん! 分かった!」

ほむら「え?」

まどか「知り合いに頼んで、電波が出来るだけ届かない場所を調べてもらうよ!」

ほむら「そ、そんな! そんなの悪いですよ!」

まどか「遠慮しないでいいよ! その子、頼んでくれると結構なんでもやってくれるし!」

まどか「すっごく頼れるから、安心して待っててね!」

ほむら「えと……じゃ、じゃあ……お願いします……」

まどか「うんっ……あ、今度は私から質問していい?」

ほむら「? え、ええ」

まどか「その腕に着けているブレスレットは何? アクセサリー……なのかな?」

まどか(私には、草で作った物にしか見えないけど……)

ほむら「あ、これですか? これは、まぁ、お守りですね」

まどか「お守り?」

ほむら「ええ。私が知る限り、これに勝るお守りはありません!」

ほむら「家内安全、学業成就、無病息災! なんでもござれです!」

まどか「……ほむらちゃんって、結構占いとか、オカルトとか好き?」

ほむら「? いえ、そうでもないと思いますけど……」

まどか「あ、そうなんだ」

まどか(何か、思い出があるブレスレットなのかな)

ほむら(”あの子”たちの超科学を見ていたら、今更オカルトなんて、ねぇ……)

まどか「あ、保健室に着いたよ」

ほむら「え? あ、ありがとうございます」

ほむら「あの、それでですね、少し聞きたい事が……」



……
………



10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/17(金) 18:17:49.79 ID:z/c8XSt20

―教室―

ほむら(ふー……色々ありましたが、ようやく放課後です)

ほむら(……体育は本気で死ぬかと思いました……あんなに身体が弱っていたとは……)

ほむら(……筋力増強マシーン的なものでも作ってもらって……いや、流石にボディビルダーは嫌だし……)

青い髪の子「やぁ、転校生! もう学校には慣れたかい?」

ほむら「ほびゃっ!?」

青い髪の子「ほびゃっ!?」

ほむら「あ、えと、す、すみません……ちょっとぼーっとしていて、驚いてしまって」

ほむら「美樹さん、でしたよね?」

美樹さやか「あ、ああ、うん。正解!」

ほむら「ほっ……えっと、何かご用でしょうか?」

さやか「あ、うん。えっとね、どうかな。もう放課後を迎えた訳だけど、学校には慣れた?」

ほむら「皆さんとても親切で助かっています。まだ慣れたとは言えませんけど……」

さやか「ふむふむ。やはりな」

さやか「という訳で! ここは親睦を深めるのも兼ねて私と一緒にCDショップ行かないかい?」

ほむら「CDショップ、ですか?」

さやか「うん。まどかと仁美……あ、あそこにいる二人ね? あの二人も誘うつもりだから、四人で、って事になるかな」

ほむら「えっと、邪魔でなければ……」

さやか「じゃあ決定! おーい! まどかー! 仁美ーっ!」

ほむら(美樹さん、鹿目さん達に向って手を振って呼んでる)

ほむら(私と違って凄く活発な人)

ほむら(それに、私がちゃんとクラスに溶け込めているか気にかけてくれた。優しい人だなぁ……)

ほむら(あ、鹿目さんと……えっと、志筑さんだったかな……こっちに来た)

まどか「どうかしたの、さやかちゃん」

仁美「何かありました?」

さやか「いや、大した事じゃないよ。ただ、今日ほむらと一緒に――――」

クラスメート「鹿目さん、三年生の人が呼んでるよー?」



11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/17(金) 18:21:11.09 ID:z/c8XSt20

まどか「三年生……」

まどか「ごめん、ちょっと行ってくるね」

さやか「あ、うん。分かった」

ほむら(鹿目さん、駆け足で教室の入り口に……あ、あの金髪の人が三年生なのかな)

ほむら(……向こうに行く前の鹿目さん、表情が少し変わった。なんと言うか……緊迫感のある感じ)

ほむら(あの三年生の人と関係あるのかな……)

さやか「あーあ。今日はまどかと一緒には帰れないかな」

ほむら「え? どういう事ですか?」

仁美「まどかさん、最近あの三年生の人と一緒に帰る事が多いんです。毎日ではありませんが……」

仁美「教室まで来て直接呼ばれる場合は、間違いなく一緒に帰りますわね」

ほむら「へぇ……ん? なら、三年生の方と一緒に帰ればいいのでは……?」

ほむら「えと、一年生と一緒ではちょっと気まずいかも知れませんけど……」

さやか「んー、ほむらの意見も尤もだけど……」

さやか「一度一緒に帰らないってまどかに訊いてみたら、大切な用があるからって言われて断られちゃったんだ」

ほむら「……それは、大丈夫なのでしょうか……人には言えない何かこう……」

ほむら「……あ、いえ、その……あの、私、疑り深い性格なもので……失礼な事を言いました。すみません……」

仁美「気持ちは分