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美希「エイリアンズ」


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あかり「・・・意気地なし」結衣「!?」








2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:34:08.53


美希「ねぇ、ハニー」

P「どうした?」

美希「夜の散歩って、なんだかドキドキするね!」


3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:34:39.84


P「そうだな……ちょっとだけ、悪いことしてるような気分になるよな」

美希「うーん…それはちょっと違うと思うの……」

P「そうか?」

美希「だって、今夜はハニーと一緒にいるし、もう夜に出歩くのが悪い歳でもないし……」

P「やっぱり、女の子とでは違うのかなぁ……」


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:35:18.71


P「……飛行機だ」

美希「え、どこ?」

P「ほら、あの空でチカチカしてるやつ」

美希「ホントなの……田舎だと、ちょっと見つけにくいんだね」

P「まぁ、星もあるからな」

P「子供の頃、光ってるやつは全部星だと思ってたよ」

美希「飛行機だけ色が違うから、わかるんだけどね」

P「あれは赤色だから、すぐわかるな。あとチカチカ点滅してるし」

美希「どこまで行く飛行機なのかな?」

P「さぁなー……」


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:35:48.81


美希「トーキョーと違って、空気が違う気がするの」

P「建物自体が相当少ないからだろうな。実際空気が綺麗って言うのもあるだろうけど……」

P「!!」


ヴォオオオオオオオオオンッッ!!      ヴォオオオオオオオ………ン


美希「スポーツカー……」

P「びっくりするなー……」


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:39:42.95


P「美希は、ああいうの良いと思ったりするのか?」

美希「んー、ミキはハニーの乗ってるいつもの車が良いって思うな」

P「あれ、意外だな」

美希「なんで?」

P「んー。ああいうスタイリッシュな車の方が好きそうな気がしてな」

美希「その人に合ったモノが一番いいかな」

P「合ったモノ?」


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:43:26.40


美希「だって、言ったら悪いけど、こんな田舎の車通りのあんまりない高速で……」

美希「カッコいい車で凄い速度出してても、全然カッコよくないって思うな」

P「まぁ、な……」

美希「ハニーは安全運転だし、乗せる人もミキしかいないし!」

P「うぐっ」

美希「だから軽で十分だって思うの!」

P「誉めてくれてるってわかるけど、結構ぐさっとくるな」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:45:19.06


美希「綺麗な月だね……」

P「月が、綺麗ですね」

美希「どうしたの? 急にかしこまって?」

P「……なんでもないよ」

美希「…あはっ そんなのミキだってわかってるよ」クスッ

美希「月が綺麗だね、ハニー♪」

P「…まったく。。」

美希「でもね、ミキはもっと正直な言葉で伝えて欲しいの」

P「……考えとくよ」


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:50:28.62


美希「どんな悪いことしてたの? ハニー?」

P「え?」

美希「さっき悪いことしてる気分って言ってたから、きっとそんな過去があるのかなーって思ったの」

P「いや、それほどグレたり、不良みたいなことはしてなかったよ」

美希「そうなの?」

P「そうだなぁ……夜中に急に、家にいるのが心底嫌になって、自転車でバイパス辺りをずっと走ってたくらいかな」

美希「どうして嫌になったの? 喧嘩でもしたの?」

P「いや、喧嘩はしてないんだけど……。空気が嫌になったようなもんかな」

P「友達と酒飲んだりタバコ吸ったりしてたわけじゃなくって、ただ外にいるだけで安心したっていうか」

美希「ふうん……ミキにはちょっとわかんないの」

P「それでいいんだよ」


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:55:07.74


美希「できればちょっとわかるように努力したいな」

P「うーん……例えばさ、美希が遠いところで一人で迷っちゃったりするだろ」

P「そういう時に、誰に会いたいって思う?」

美希「ん……あずささんが一緒にいれば、迷ってても仕方ないって思えるけど」

美希「やっぱりハニーがいればいいって思うな!」

P「まぁ、そういう感じなのかな」

P「家族のこととか、一番近くにいる人に対して、自分の中の距離感を確かめるためっていうか……」

P「当時それを意識してるわけはないんだけど、そういう意味はあったかな」

美希「ちょっとだけ、わかった気がするの」

P「そうかい」


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 02:00:32.50


美希「ねぇ、ハニー」

美希「皆、許してくれるかな……」

P「……大丈夫さ、許してくれるよ」

美希「っ…… でもね、実は皆……」

美希「……ううん、なんでもないの」グス

P「美希」

P「今は、無理に考えなくっていいよ」

美希「……はいなの」

美希「でも、律子、さんにはごめんなさいってそのうち言わなきゃならないの」

P「……どうして?」

美希「ハニーを取ってゴメン!って」






18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 02:07:32.42


美希「踊ろう、ねぇ、ハニー?」

P「俺はダンス踊れないぞ?」

美希「大丈夫なの! 教えてあげる」

美希「まず、左手をミキの腰に回して……」

P「何の曲にするんだよ……」

美希「うーん……ふるふるフューチャーでいいんじゃないかな!」

美希「おしえてはーにいー♪」

P「……なぁ美希」

美希「なに?」

P「後悔はしてないか?」

美希「……前にも言ったよ? 全然してないよ」

P「……そうか」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 02:13:04.16


美希「……でもね」

美希「もう一度……」

P「もう一度?」

美希「もう一度踊れたらって、時々思うの」

P「……!」

美希「別に、おっきなステージじゃなくていいの。」

美希「……お客さんが一人でもいいの」

美希「ミキが、キラキラしてた瞬間を覚えてくれる人が一人でもいれば、それでいいなって思うの」


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 02:15:59.69


P「なぁ、美希」

P「本当に俺でいいのか?」

美希「何も困ったことはないよ?」

P「今のところ、満足に仕事もできてないぞ」

美希「むー……別に、仕事ができるかどうかで選んだつもりはないの」

美希「今は何とか生活できるし、それに二人でいれば何とかなるの!」

P「……そうか」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 02:18:30.39


P「……美希」

美希「?」

P「……今まであれこれあったし、これから途方もないくらい大変なことがあると思うけど……」

美希「……」

P「……大好きだよ、美希」

美希「……!」

美希「ミキもだよ、ハニー……」

P「たぶん、上手く行かないと思うけどな」

美希「もー! そんなことないの!」

P「ふふっ」


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 02:19:13.63


P「もう一度」

美希「えっ?」

P「もう一度キラキラさせてみせるよ」

P「あの時は美希がそばにいればそれで良いと思ったけど、キラキラしてるとこもやっぱり見たいよ」

美希「ハニー……」

P「アイドルという形ではないかもしれないけど、また新しい形で輝かせてみせるさ」

美希「……約束だよ?」

P「ああ、約束だ」


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 02:20:51.39


美希「ねぇ、本当に約束してくれるんなら、指きりの代わりに」

美希「……キスしてほしいの」

P「……外だぞ」

美希「どうせだれも見てやしないの」

P「………もうちょっと、こっちにおいで」

美希「……はいなの」




終わり


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 02:33:41.86


おつ
いい雰囲気だった










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サトシ「シゲル、お前を殺す」