とある1人の医師ががん患者に対して行った腹腔鏡(ふくくうきょう)手術で、術後4ヵ月後に8人が

死亡していた群馬大学病院(前橋市)問題で、新たに開腹手術でも10人が死亡していた

ことがわかりました。

画像:【群馬大学病院】 
群馬大学病院
http://ja.wikipedia.org/wiki/群馬大学医学部附属病院

22日に報じられたもので、腹腔鏡手術は小さな切り口からチューブ状の小型カメラを入れて操作・執刀

する免許制で難易度の高いものですが、開腹手術は外科を備える病院では多く行われているもの。

しかし、同大学病院の執刀医(40才台の男性助教)による開腹手術では術後、84人中10人が3ヶ月

以内に敗血症や肝不全などで死亡しており、死亡率は11.9%に上り、全国平均の3倍となっています。

この執刀医は問題の腹腔鏡手術を行った同じ人物とされています。

また同大学病院では患者に死亡者が出た場合には「検討会」を開くのが通例となっていますが、腹腔鏡

手術による死亡例は検証していなかったことも判明しています。

腹腔鏡手術による死亡問題については年内にも最終報告をまとめ、開腹手術問題については調査する

と説明しています。

なお、読売新聞が開腹手術の問題について取材した際、病院側は

「手術データを精査しておらず、死亡した人数も把握できていない」

事実関係を認めませんでしたが、すでに病院側は10人死亡の事実を厚生労働省に報告していたと

報じています。

国立の有名病院でこのような問題が起きたことに怖さを感じます。