カイジ「百花王学園……?」【カイジ×賭ケグルイ】
カイジ「どういうことだっ……和也!」
和也「なんと百花王学園では生徒同士が……ギャンブルを行ってる!」
カイジ「あ? でも所詮学生のやること……小博打だろっ!」
和也「ところがどっこい、その学園に通ってんのは金持ちっ……!」
和也「金持ちのガキ! 資産家や政治家の子供がうじゃうじゃいる!」
カイジ「なるほど……ようはお前みたいな奴がいっぱいいる……ボンボンの学校ってことかっ!」
和也「ククク、言い方は気に喰わねえが、そうだ!」
和也「俺ほどではないとはいえ奴らは持ってんのさ……金をっ!」
和也「十万、百万……場合によっちゃ一千万を超えることもある!」
カイジ「マジ! マジかよ……! 学生がそんな額をやりとりしてんのか!」
和也「カカカ、そこでなら俺に再び挑む金を集めることも、できんじゃね」
カイジ(そう……俺は和也にギャンブルで負けたっ……!)
カイジ(ワンポーカーで負けて処刑されかかったが……ネット!)
カイジ(奴が用意した延命ネットを上手く落下地点の上方に止めることによって……生き長らえたっ!)
和也「やっぱりあんたは普通じゃねえってことかっ……!」
カイジ「よせっ……! そんなお世辞は聞きたくねえ!」
カイジ「生き長らえようが俺は負けて、失った……4億をっ!」
カイジ「素寒貧さ……今の俺は!」
和也「ククク、そうさ、カイジ……今のお前には金がねえ」
和也「だから貸してやる……2000万ほどなっ!」
和也「10万、20万ならともかく、1000万を超える金を賭けるギャンブルをするとなれば必要さ……見せ金はっ!」
カイジ「……まあ、そうだろうな」
カイジ「ふんっ……! それで期限までに返せなかった時はどうなる!」
和也「もちろん、処刑だ……カカカ、今度は延命ネットもなしっ!」
和也「落下してもらうぜ……カイジ!」
カイジ(本来ならそう簡単に受けられることじゃねえが……大丈夫!)
カイジ(今度の相手は学生……所詮はガキ!)
カイジ(これまであらゆる修羅場を潜り抜けてきた俺が負けるはずがねえっ……!)
カイジ(楽勝さ……まず必勝は間違いない! 約束された勝利っ!)
カイジ「いいだろう、金を返せなきゃ処刑……上等だ!」
カイジ「その勝負、受けて立つ!」
カイジ「転校生の伊藤カイジですっ……!」
カイジ「これからよろしくお願いしますっ……!」
カイジ(和也の根回しで何とか転校できた、だがっ……!)
カイジ(この歳で学生、しかも自己紹介とか……恥ずかしい!)
カイジ(がっ、がっ、がっ!)
カイジ(覚えてろよ……和也!)
カイジ(この屈辱は勝負で晴らすっ……!)
カイジ(つまり手持ちの2000万を10倍にしなくちゃならない!)
カイジ(いくらボンボン共とはいえ、1000万を賭ける勝負ができる奴は限られてくる)
カイジ(まずは勝負ができる奴は探さなきゃいけないんだが……実は俺は既に一人知っているっ……!)
カイジ(蛇喰夢子っ……!)
カイジ(和也の情報によれば、俺と同じく最近転校してきた奴らしいが……転校早々クラスを仕切ってた奴を倒して大金をせしめたらしいっ!)
カイジ(ガキには不分相応な金さ……悪いが大人である俺が回収させてもらう!)
カイジ(大体、2000万のうち半分は他人から奪った金……強奪金っ!)
カイジ(なら俺が奪っていい! より優れた悪党が金を奪うのは当然のことっ……!)
カイジ(そして残りの1000万は、おそらくは親の金っ!)
カイジ(ガキが1000万なんて金を稼げるはずがない!)
カイジ(汗水流して働いて得たわけじゃない……親からポンと貰った金!)
カイジ(なら奪う! 情けはかけねえ……俺は容赦なく奪うぜっ……!)
夢子「あら、あなたは確か転校生の」
カイジ「伊藤カイジだっ!」
カイジ「蛇喰夢子……! あんたにギャンブルを申し込むっ!」
夢子「ギャンブル、ですか?」
カイジ「あ! どうしたっ! 怖気づいたかっ……!」
夢子「いえいえ、そんなことはありません」
夢子「むしろ、転校生の方と勝負ができることにわくわくしています」
カイジ(ギャンブルを挑まれたってのに、このふわふわした態度!)
カイジ(賭博のおっかなさを知らないっ!)
カイジ(所詮はガキ、女子高生っ! 楽勝だ! 俺の敵じゃねえっ!)
夢子「ところでどのような勝負を行うのですか」
夢子「この学園ではオリジナルギャンブルも流行っているようですが」
カイジ「ククク、それは都合がいいっ!」
カイジ「実はとっておきのギャンブルを用意しているっ……!」
カイジ「ワンポーカーッ……!」
夢子「ポーカーということは、トランプを用いたギャンブルですね」ワクワク
カイジ「そうさ……! 勝負に使うのはこのトランプだ」カタ
カイジ「じゃあルールを説明するぜっ……!」
カイジ「まずワンポーカーは通常のポーカーのように手役を作らない」
カイジ「一枚のカードで勝負するっ!」
夢子「ジョーカーは使用しないのですか」
カイジ「ああ、ジョーカーは未使用、ただし、一つだけ変則的なルールがある!」
カイジ「Aは基本的にどの札よりも強いが、唯一2……2だけには敗北するっ!」
カイジ「ここまでは理解できたかっ……!」
夢子「ええ、問題ありません」
カイジ「なら説明を続けさせてもらうっ!」
カイジ「ここで配られたカードのうち一枚を出して勝負するわけだが……その前に自己申告を行う!」
カイジ「配られたカードがUPかDOWNか言わなければならない!」
カイジ「8以上がUP、7以下がDOWN……!」
カイジ「誤申告は反則負けだっ! マザー・ソフィーがあれば、そんな心配はいらないんだが、あいにくここにはない」
夢子「マザー・ソフィー?」
カイジ「何でもねえ、こっちの話だっ!」
カイジ「まあ、ここにはクラスの連中が何人もいるから、そいつらに確認してもらえばいい」
カイジ「勝負はどちらかのチップがなくなるまでやる……デスマッチ!」
カイジ「説明は以上だ……何か質問はあるか」
夢子「いえ、ありません」ニコ
カイジ「ふんっ……!」
カイジ(ニコニコしやがって……見てろ、その顔から血の気を引き抜いてやるっ!)
カイジ「それで掛け金についてだが、10万のチップを20枚からスタートってことでいいか」
夢子「分かりました。それで始めましょう」
カイジ ハート10 クラブ4
夢子 ダイヤ9 スペード5
カイジ「UP、DOWNだっ……!」
夢子「私もUP、DOWNです」
カイジ(このギャンブル、和也との勝負ではここから対等な駆け引きが行われた)
カイジ(和也がUPを出すかDOWNを出すか読み、UPカードならそれが強いか読む!)
カイジ(だが今回の勝負は違うっ……!)
カイジ(イカサマ! 俺の用意したトランプには小さな傷がつけてある)
カイジ(ガン付け……究極の裏技、ガンカード……!)
カイジ(傷の形を覚えるのに一か月かかったが、それだけの手間をかけた価値はあるっ……!)
カイジ(俺のカードがDOWN、DOWNで蛇喰にUPがあれば勝負にならないが、今回のように互いにUPとDOWNがある時にこのイカサマは絶大な効果を発揮するっ!)
夢子「それじゃあ、私はこちらのカードを出します」パチ
カイジ(蛇喰が出したのはUPの9、俺の10なら100%勝てるカード)
カイジ「なら俺はこのカードを出す」
カイジ(当然、出すのはハートの10……これで勝ちは決まった、後はどうこの女から搾り取るか)
カイジ「なら俺はレイズだっ!」
カイジ(こっちはノーリスク! 蛇喰が乗ってくれば、泥沼に引きずり込めるっ!)
カイジ(何せこっちは負ける可能性がないんだから幾らでも積める)
カイジ(限度いっぱいの200万まで積んでも勝負にいけるんだから問題はねえ)
カイジ(100%勝ちが決まった勝負! 必勝さっ……!)
夢子「ドロップしましょう」
カイジ「クク、何だ! そんな弱気じゃ勝負には勝てないぜっ!」
カイジ(こいつがチキンだったせいで稼ぎ損ねたが、このイカサマがある限り俺は負けない!)
二回戦
カイジ クラブ8
スポンサードリンク
ウイークリーランキング
最新記事
アンテナサイト
新着コメント
QRコード
スポンサードリンク