お正月といえば年賀状。親しい間柄の方々へ新年のご挨拶をするために送る、日本に根強く残っている文化です。
しかし、外との交流が増えてくるにつれ、特に親しくない人、むしろ「ムカつく奴」にもお付き合いとして年賀状を送らなくていけないこともしばしば…。ムカつく奴に送る年賀状にもハガキ代とインク代がかかるのは納得いきませんが、せめてデザインを考える手間ぐらいは省きたいもの。
そこで今回は、そんな現代社会のニーズに合わせ「ムカつく奴に送る用の年賀状テンプレート」をご用意いたしました。ムカつく奴なんてもんは、年賀状でもコンニャクでも自分に何かが送られて来れば喜ぶものですので、これを送ってスッキリした気分でお正月を過ごしましょう。
「あ」と「ほ」を書き込むことで完成する年賀状
例えムカつく奴だろうと、直接「あほ」というのは不作法ですし、新年の挨拶には適しません。そこで今回は、「あ」と「ほ」を描きこむことで完成する年賀状をご用意いたしました。
これならば、あなたは存分に物凄い筆圧で「あ」「ほ」と書くことができますし、相手からすれば「丁寧な年賀状が届いたな」と思えるWin-Winの関係性を生むことができます。
お互いの関係を崩すことなく、相手に思いの丈をぶつけたい時にご活用ください。
縦読みで悪口になる年賀状
こちらも遠まわしに悪口を言うタイプの年賀状。一見すると非常に可愛く親しげならしい文章ですが、文章の頭を縦に読むと、
「あホガみル ぶたのケつ」という悪口になっています。
「アホが見る豚のケツ」という言葉が書かれた年賀状がこの世にどれだけあるかはわかりませんが、この年賀状ならば、相手に気付かれずにあなたのフラストレーションが解消できることでしょう。
QRコード付き年賀状
こちらは、少し豪華なQRコード付きの年賀状。QRコード付きの年賀状は珍しいため、受け取った相手はワクワクしながらQRコードを読み込むことでしょう。
ちなみにこのQRコードを読み込むと、
石の画像が表示されます。それだけです。
想像してみてください。数秒前までワクワクしていた人間が一瞬で真顔に戻る瞬間を。恐らくその人は、もう一生QRコードを読み込むことはないと思われます。
コーヒーカップの跡を利用した年賀状
コーヒーカップを置いてうっかり汚してしまった年賀状。普通なら失礼にあたるので処分しなければなりませんが、相手がムカつく奴なので逆に利用してやったパターン。
コーヒーカップの跡も2つ繋げれば立派な雪ダルマ。仕上げに「ダルマです」の文字を添えればそうにしか見えませんよね。
終わってる年賀状
終わってる相手には、終わってる年賀状がお似合いなので、本当に終わっている年賀状を作りました。
どこがどう終わっているのかは、説明するのもはばかられるので、詳細は各々がご確認ください。ただ、これを送った場合はあなた自身の地位も名誉も地の果てまで落ちることを覚悟してください。
拳の痛みを覚悟した人間だけが、他人を傷つけることができるのです。
そういうものです。
組み立てられるが、何にもならない年賀状
ペーパークラフトを思わせるような、山折り線やキリトリ線が描かれた年賀状です。印刷された指示に忠実に従えば、本当に組み立てることができます。
これを受け取った相手は「一体何ができるんだろう、干支にちなんだ羊かな?」と思いながらハガキを組み立てると思うのですが、
別に何にもなりません。
この年賀状は、相手の貴重な時間を奪ってゴミを作らせることができる年賀状なのです。恐らく相手はこの年賀状を捨てますし、そうなると来年はこちらから年賀状を送らない限り、ムカつく相手から年賀状が届かないというハッピーエンドを迎えることができます。
相手の部屋に直接ゴミを投げ入れることができないなら、相手の部屋の中でゴミを作らせればいいのです。これはいわば『ゴミのボトルシップ』です。
年賀状で爽やかに日頃の憂さを晴らそう
ムカつく相手に送る年賀状のデザインを考えるくらいなら、このテンプレートを使用し、浮いた時間で柿でも食べましょう。皆さんが素敵なお正月を過ごせることを、心から祈っております!
ちなみに今年の年賀状は、ARで飛び出すそうです。
(image by PAKUTASO)
(image by バーグハンバーグバーグ)