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幽霊「クリスマスが近いですね」【前編】【後編】


元スレ
幽霊「クリスマスが近いですね」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1259569982/


155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/01(火) 20:06:19.30 ID:ixgB84pW0
後輩「男先輩のばかっ、ばかっ、ばかぁ」

友 「飲み過ぎだって、後輩ちゃん」

後輩「何か文句でもありますか?」ギロッ

友 「えーいや、そのありません、ハイ」

後輩「せっかくのイヴなのに振られてさーぐすっ」

友 「男には幽霊ちゃんが居るからなぁ」

後輩「ゆうれい?」

友 「あれ? 後輩ちゃん知らなかったの?」


157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/01(火) 20:13:25.81 ID:ixgB84pW0
幽霊「あのお店入りましょー」

男 「また少し高そうな場所をチョイスするな」

幽霊「クリスマスですもん。イヴですもん。楽しまなくっちゃ」

男 「んーまぁ、たまには良いか」

幽霊「男くーん! 早く早くー!」

男 「そんなに急がなくても食いもんは逃げてかねーよ」


160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/01(火) 20:23:42.13 ID:ixgB84pW0
後輩「男先輩の部屋に幽霊? まさか」

友 「いやー、それが居るんだよ。すっげー可愛い。すっげー俺好み」

後輩「その幽霊が先輩にとり憑いて、誰とも付き合えないようにしてるってことですか?」

友 「後輩ちゃん、目が怖いよ。幽霊ちゃんはそんな悪い子じゃないよ。
   ただ幽霊なだけで、普通の人間とはあんまり変わらない生活してるらしいし」

後輩「にわかには信じられませんね」

友 「会ってみたら? 多分、今も男と居るだろうし。電話しよっか?」

後輩「お願いします」


161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/01(火) 20:28:38.58 ID:KLH5Yc3l0

友の奴いいぞもっとやれ



162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/01(火) 20:37:20.72 ID:MVD6DdVj0

病んだ後輩













いいぞもっとやれ



163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/01(火) 20:37:26.15 ID:ixgB84pW0
幽霊「うーん、美味しいですねぇ」

男 「クソ高いワイン選びやがってコノヤロウ」

幽霊「ま、ま。飲んで忘れましょ? ね?」

男 「お前は気楽で良いよな」

幽霊「お化けの学校にゃー 試験もなんにもなーい♪」

男 「大声で歌うな。恥ずかしいだろ」

幽霊「えへー、男くん照れてるぅ」

男 「駄目だ。こいつ完全に酔っぱらってる。死人のくせに」

男 「ん? 友から電話だ。何だろ?」


164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/01(火) 20:44:51.51 ID:ixgB84pW0
男 「もしもしー? うん、幽霊と一緒だけど」

男 「違う違う。店で食ってる。酒も。もう酔ってるがな」

男 「え? 後輩が?」

男 「うーん今日はちょっとなぁ」

男 「明日? うーんちょっと幽霊に訊いてみる」

幽霊「何の電話ですかー?」

男 「後輩がさ、お前に会いたいって」

幽霊「恋の敗北者が何の用です?」

男 「すげー嫌な言い方だな、それ。もうその辺で飲むの止めとけよ」

幽霊「嫌です! まだいけますっ!」

男 「でさ、明日会いたいってさ」

幽霊「明日ぁ? 明日も男くんと二人っきりで過ごしたいです」

男 「分かった。もしもし? 明日は駄目だって。また空いてる時に会うってことで。じゃーな」


165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/01(火) 20:51:47.07 ID:XpM1YJpn0
やべぇTさん呼ばれる


166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/01(火) 20:59:17.27 ID:MVD6DdVj0
>>165
Gさん




















167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/01(火) 21:00:22.56 ID:y2ce5MgN0
>>166
お呼びでない


168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/01(火) 21:01:50.77 ID:ThGNqwX20
>>166
Gさんぢゃねーかww



174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/01(火) 21:28:33.08 ID:ixgB84pW0
友 「今日明日は駄目だってさ」

後輩「駄目ですか」

友 「あ、でも今度空いてる時に会おうって」

後輩「いいです。明日、会いに行きます」

友 「え。いや、だから明日は」

後輩「悪いですか?」ギロリ

友 「わ、るくないですハイ」

後輩(幽霊だか何だか知らないけど悔しいっ! 死んだ奴より生きてる私の方がいいに決まってるのにぃっ!)

友 (今日の後輩ちゃん怖い)


175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/01(火) 21:39:19.70 ID:ixgB84pW0
幽霊「ふぃー、夜風が気持ちいーい」フラフラ

男 「幽霊のくせに飲んで食って酔ってお前、本当に幽霊なのか?」

幽霊「さて、どうでしょー? 自分でも分からなくなってきまひたぁ。それより、ほら! 見てよ、イルミネーション!」

男 「はいはい、見てる見てる」

幽霊「最高の夜ですねぇ。明日も盛り上がっていきましょっ!」

男 「財布的には最悪の夜だがな」

幽霊「クリスマスなのに現実的なこと言わないのっ! あ」

男 「どうした?」

幽霊「あの人です」スッ

男 「あのオッサンがどうかしたのか?」

幽霊「あの人が、私を刺した奴です」


237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 11:22:47.08 ID:ixgB84pW0
男 「マジか」

幽霊「あれから十年? 二十年? くらい経ってますからねぇ。豚箱から出てきててもおかしくはえ、男くん?」

男 「おい、おっさん」

おっさん「? な、何ですか?」

男 「お前、人殺したことあるだろ」

おっさん「え。(何でこいつが知ってるんだ!?)」

男 「お前の殺した奴、あっちに居るから」

おっさん「は?」

男 「謝れよ。あいつに」


239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 11:28:34.58 ID:ixgB84pW0
幽霊「久しぶり、○○くん」

おっさん「う、うわああああ!」

幽霊「すっかりおじさんになっちゃって」

おっさん「ひひいぃっ!」

幽霊「歳を取るのって嫌だねぇ」

おっさん「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃ!」

幽霊「私はあなたのお陰で歳を取らずに済んでるけどね。それだけは感謝してるよ」

おっさん「! !」ガタガタブルブル

幽霊「ねぇ、話し聞いてる?」

おっさん「ひっ! き、聞いてますっ!」


240 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 11:38:56.37 ID:ixgB84pW0
男 「お前さ、殺した張本人に会ったんだからそんな世間話してねーで、一発呪い殺したら?」

幽霊「嫌です。そんなことしたら、この子と一緒でしょう?」

男 「お前、お人好しすぎるぞ」

幽霊「そうですか? でも、こっちにも多少なりとも否はありますし」

おっさん「すみませんでした成仏して下さいぃ」ガクブルガクブル

幽霊「成仏なんてしませんよ」ニヤッ

おっさん「ひぃっ」

幽霊「あの時振っちゃってごめんね。でも、やっぱり貴方のこと好きにはなれないや。じゃーね」スタスタ

男 「お、おい幽霊! いいのかよ、それだけで」

幽霊「だいぶ怖がらせたし、もう充分。それに、今夜はイヴでしょう?」

男 「え?」

幽霊「せっかくの聖夜ですもん。好きな人とだけ楽しまなくっちゃ損ですよ、損」


241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 11:46:25.45 ID:ixgB84pW0
幽霊「私を殺したい程好いていた筈なのに、死んだ後の私には恐怖しか抱いてくれなかったですね」

男 「そりゃ、殺した筈の人間がひょっこり現れりゃなー」

幽霊「ちょっと残念、かな?」

男 「そんなもんか?」

幽霊「まぁ、また告白されたってなびきませんが。何か調子狂っちゃったなぁ。飲み直しに行きません?」

男 「行きません」

幽霊「えー」

男 「お前の希望全部聞いてたら金が持たねーよ」

幽霊「それじゃ、家で飲みましょうよー。コンビニとかでお酒買って」

男 「んーま、いっか」

幽霊「やった!」


245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 11:56:07.16 ID:ixgB84pW0
幽霊「ただいまー」

男 「酒が重たいこんなに買うなよ。どうせ余るだろ」

幽霊「余っても明日飲めば良いじゃないですか」

男 「良くねーよ。ケーキまで買いやがって。どうせ明日も食うんだろ?」

幽霊「明日の予行演習です」

男 「ケーキ食うのに予行も何もねーだろ」

幽霊「そうですか?」

男 「そうだ」

幽霊「ま、固いことは抜きに楽しみましょ。ケーキをつまみに、ね?」

男 「はいはい」


246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 12:06:02.82 ID:ixgB84pW0
幽霊「ケーキ美味しい! 酒ウマー!」

男 「この大食らいの大酒飲み幽霊め」

幽霊「幽霊は太らないし、安心して沢山食べられます。幽霊最高っ!」

男 「あー、そうかい。良かったな」

幽霊「へへっ」

男 「何得意気な顔してんだ。ムカつくな」

幽霊「明日はもっと大きなケーキ買いましょうね。サンタさんやトナカイの形した砂糖菓子が乗ってる奴!」

男 「どこまで贅沢なんだよ、お前」

幽霊「で、チョコプレートに『幽霊ちゃん 命日おめでとう』って書いてもらいましょ!」

男 「それはやめろ」


247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 12:11:22.76 ID:YhLLEPgpO
>>246
全然めでたくねぇww


248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 12:18:40.71 ID:tntGZ6SM0
微塵もめでたくないからやめろwwwwwwwwww



249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 12:31:46.32 ID:ixgB84pW0
幽霊「うぃー」バタン

男 「とうとう酔いつぶれたか」

幽霊「おしゃけ、しゃいこーむにゃむにゃ」

男 「どうしようもねー霊だな一応、毛布かけといてやるか」

幽霊「おとこくん」

男 「ん? 何だ?」

幽霊「あしたも、たのしみましょーねぇ」

男 「そだな。何だかんだで俺も楽しかった」

幽霊「ふふふむにゃ」

男 「俺も寝るか」


251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 12:47:19.14 ID:ixgB84pW0
後輩「除霊除霊」カチカチッ

後輩「何故私はクリスマスイヴにこんなの調べているんでしょう」

後輩「これも男先輩をものにする為堪えるのよ、私!」

後輩「決行日は明日」

後輩「私の手でばっちり除霊してやるんだからっ」

後輩「待っててね、先輩」

後輩「うふ、うふふふふ」


253 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 12:59:34.91 ID:ixgB84pW0
―次の朝―


幽霊「んぅ? あれ? 毛布かけてある」

男 「」スヤスヤ

幽霊「えへへ。男くん、ありがとうございます」

男 「」グウグウ

幽霊「朝ごはんはあ、ケーキまだ残ってる」

幽霊「食べちゃえ」ムシャムシャ

男 「んもう朝か?」

幽霊「おふぁようございまふ」モグモグ

男 「食ったまま喋るな、ばか」


255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 13:05:20.88 ID:ixgB84pW0
幽霊「早速ですが、ケーキ買いに行きましょーよ」グイグイッ

男 「分かったから服を引っ張るな。伸びる」

幽霊「ウエディングケーキ並におっきいやつ、食べたいです!」

男 「アホか。普通のホールケーキしか買わねぇぞ」

幽霊「もちろんLサイズですよね?」

男 「はぁかなりでかいだろ、それ。二人で食いきれるサイズにしろ」

幽霊「じゃあ大きく譲歩してMサイズ?」

男 「もうそれでいいよ」

幽霊「やったー!」


266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 14:40:29.88 ID:ixgB84pW0
後輩「ここが先輩のお家」

後輩「除霊グッズも持ってきたことですしこれで勝てるっ」

後輩「うふふ。先
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