横断歩道の向こう側と対戦ゲームできる信号機がドイツに登場
で、で、で、出たーーーー!
あれは忘れもしない2年前。ドイツ人のデザイン科学生3人組は、世界で最も多くの人たちが直面している問題に着手しました。
その問題とは「信号待ちの時間」。とくに都市部では信号機がなかなか青にならない時もあって、一度赤信号にひっかかってしまうと時間を持て余してしまうんですよね。じゃあどうするかって話なんですが、彼らの解決策はズバリ…「横断歩道の向こう側の人とテニスゲームをする」でした。
そうです。プログラマーなら誰もが一度は書いたことがあるであろう練習プログラム「テニスゲーム」が信号機に搭載されたんです。
はい、テック好きなみなさんならもうルールはお分かりですね。飛んでくる球を打ち返しあう。ただそれだけです。本システムは初期開発から時が経ち、1度リブランドした後、彼らのシステムは、ヒルデスハイム(ドイツ)のストリートにささやかな幸福と興奮をもたらしました。
インタラクティヴな信号待ちシステム「ActiWait」の構想はとてもシンプル。信号待ちボタンをタッチスクリーンに変え、横断歩道の向こう側にいる相手と対戦しながら過ごすことができます。1人で黙々とCandy Crushをやってひっそり負ける日々とは別れを告げましょう。
ただしこの対戦ゲームは始まりに過ぎません。同開発チームは、この信号機にスピード・デーティング(カップリング・パーティの一種)や子供向けの交通安全教育など、さまざまなアプリをインストールできるよう計画しているんだとか。
こうしたシステムは、信号無視を減らし、待ち時間の楽しみを増やすインターフェースとして一役買うかもしれませんね。また、公共スペースを有効活用したり、見知らぬ人同士のちょっとしたコミュニケーションを促進する可能性も秘めています。
今のところはヒルデスハイムの一箇所だけに存在するこの信号待ちシステムですが、開発チームはIndiegogoでクラウドファンディングを募り、さらなる拡大を目指していく予定。利用者拡大に向け、ActiWaitはさらなるソフトウェア開発、より良い事例づくり、安全性テストなどを進める必要もあります。
あと20日程度で3万5000ユーロ(約500万円)集まると、ドイツだけではなくほかの国でもこうした信号機が見られる日が少し近づきそうですよ。
source: Indiegogo via Colossal
Chris Mills - Gizmodo US[原文]
(Rumi)
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