1: 砂漠のマスカレード ★@\(^o^)/ 2014/12/29(月) 02:03:05.04 ID:???0.net
2013年ドラフトが終わったあと、「10年後にしかわからないことがある。'03年ドラフトの成否を、今振り返る」という企画で10年前のドラフトを検証したことがある。
最も印象的だったのは'94~'03年、'04~'13年までの「前10年」と「後10年」をくらべることで、
劇的な変化を遂げた日本ハムと阪神の方向性の違いが浮き彫りになったことだ。
方向性の違いとは、ドラフトで指名する新人選手は「大学生、社会人の即戦力候補」か
「育成を要する高校生か」という究極の是非論である。
前者から後者に変化した日本ハムの方向性を'03年と'13年の比較時は“是”としたが、それは私の好みを反映したもので、
簡単にこっちがいいとは結論づけられない。ただ、'02年から模索していた日本ハムの高校生路線が、'04年のダルビッシュの成功によって盤石になったことは間違いない。
まず'04年の成功選手の顔ぶれを紹介しよう。成功選手の基準は、投手は50勝(1セーブは0.5勝)、300試合登板、野手は500安打、1000試合出場だ(ともに日米合算)。
<投手> 以下※印は高校卒
※ダルビッシュ有(東北高→日本ハム1巡→レンジャーズ) 132勝63敗
※涌井秀章(横浜高→西武1巡→ロッテ) 93勝85敗37セーブ
金子千尋(トヨタ自動車→オリックス自由枠) 90勝48敗
久保康友(松下電器→ロッテ自由枠→阪神→DeNA) 80勝69敗
能見篤史(大阪ガス→阪神自由枠) 73勝57敗
中田賢一(北九州市立大→中日2巡→ソフトバンク) 72勝58敗
マイケル中村(前ブルージェイズ→日本ハム4巡→巨人→西武) 14勝 9敗104セーブ
松岡健一(九州東海大→ヤクルト自由枠) 27勝23敗、349試合
<野手>
片岡治大(東京ガス→西武3巡→巨人) 1071安打、打率.269
田中浩康(早稲田大→ヤクルト自由枠) 945安打、打率.274
※石川雄洋(横浜高→横浜6巡) 773安打、打率.263
藤田一也(近畿大→横浜4巡→楽天) 632安打、打率.272
大松尚逸(東海大→ロッテ5巡) 618安打、打率.250
亀井善行(中央大→巨人4巡) 535安打、打率.254
高校卒の成功率は、大学生&社会人と大差ない。
投手・野手14人の出自の内わけは「高校卒3人、大学卒6人、社会人出身4人、その他1人」である。
「確実性(成功選手になるための)のない高校生、計算できる大学生&社会人」という見方ができる半面、
「高校生は化けたらでかい」という見方もできる。
ならば、即戦力候補の大学生、社会人(独立リーグ含む)を中心にしてチームの輪郭を作り、
3年に1回くらい「でかく化ける可能性のある高校生を上位で指名する」という戦略があっていい。
ちなみに、'04年の上位2名の指名選手の成功率は次の通りだ。
◇大学生&社会人など……19人中7人(36.8%)
◇高校生……5人中2人(40%)
この'04年は、松坂大輔(横浜高→西武)がプロ1年目から活躍している真っ最中だが、高校卒に対する信頼感は低かった。
高校生の上位指名がダルビッシュ、涌井を含め佐藤剛士(広島1巡)、江川智晃(ダイエー1巡)、高橋徹(ダイエー3巡)の
5人しかいなかったことからも信頼感のなさがわかる。
しかし、高校卒の上位指名成功率(40%)は大学生&社会人のそれ(36.8%)と実はほぼ同等だ。
さらに成功した選手がダルビッシュと涌井を含むので「化けたらでかい」高校卒の可能性をこの年ほど痛感させられたことはない。
http://number.bunshun.jp/articles/-/822348?page=2
2014/12/26 10:50
2: 砂漠のマスカレード ★@\(^o^)/ 2014/12/29(月) 02:04:39.53 ID:???0.net
日本ハムの山田GMが台湾で見たダルビッシュの素質。
10年前、私がダルビッシュをどう思っていたのかというと、正直これほど化けるとは思っていなかった。
2014年夏、「ベースボールドットコム」で山田正雄・日本ハムGMをインタビューしたときのやりとりを読んでほしい。
「(ダルビッシュは)100かゼロかどっちかで中間にはこないんです。僕はもうゼロのほうにきてると思ったものですから。
すぐふてくされる、練習をしないという情報も耳に入っていたので。
でも吉村(浩。日本ハム球団本部長)さんは『うちのスカウトは行くつもりですよ』と言うんで、『えーっ本当に』とちょっとゾゾッときましたね」
これに対して山田GMはこう応えた。
「僕が心配したのも今小関さんが言った、まさしくそれなんですね。ダルの性格を見抜くために台湾まで追いかけたんです('04年9月に台北で行われたAAA世界選手権)。
それがいいところで、あいつのある面を見られたものですから、それで勝負したんですよ」
打たれてベンチに引っ込んだダルビッシュがしばらくしてベンチの前へ出てきてチームを応援する姿を見て
「あいつの性格は捨てたものじゃない」と思い直したのだという。1位指名を決心した貴重なエピソードである。
高校卒は「化けたらでかい」。
ここまで踏み込んで見ないと選手の力は予見できないものなのか、と少しへこんだが、
いずれにしても日本ハムは相当の決断をもってダルビッシュの大化けに期待して1巡目指名したことがわかる。
オリックスが自由枠で獲得した金子千尋はダルビッシュとは違う意味で球団に決断を強いた。
ドラフト前に右ヒジの故障が発覚し、既に自由枠での獲得を決定していた球団内で「自由枠を外す、外さない」のひと悶着があったのだ。
1年目は故障の治療とリハビリに明け暮れ、100イニング以上の登板を果たすのは25歳になる4年目の'08年からだ。
実働9年で通算90勝48敗、防御率2.69を挙げる自他ともに日本球界を代表する投手になるのだが、
素質があれば1、2年のリハビリ期間を覚悟してでも獲得する価値がある、そういう指標をオリックスは打ち立てたと言っていい。
高校卒の「化けたらでかい」、故障を持ち越しても「いいと思ったら上位で指名する」、この年の教訓は以上2つ。
一方で、前評判の高かった那須野巧(日本大→横浜自由枠)、野間口貴彦(シダックス→巨人自由枠)、一場靖弘(明治大→楽天自由枠)は大成しなかった。
「人気は過信するな」も教訓の1つかもしれない。
以上
3: 名無しさん@恐縮です@\(^o^)/ 2014/12/29(月) 02:05:01.36 ID:liZhcI4L0.net
超大物だからこそ高校生でプロになるわけで
5: 名無しさん@恐縮です@\(^o^)/ 2014/12/29(月) 02:07:13.84 ID:vZOs6GO30.net
> 打たれてベンチに引っ込んだダルビッシュがしばらくしてベンチの前へ出てきてチームを応援する姿を見て
> 「あいつの性格は捨てたものじゃない」と思い直した
うーん
> 「あいつの性格は捨てたものじゃない」と思い直した
うーん
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numberはいちいちカッコつけすぎや