凛「あんた何のサーヴァントよ」アーチャー「見てのとおりアーチャーだが?」ムキッ
凛「嘘でしょ、そんな筋肉ダルマなくせにアーチャーなんてありえないわよ」
アーチャー「凛、君は何か誤解をしている。弓兵とは華奢では務まらない。弓を引くのは力がいるんだ」ムキッ
凛「だからってこんな巨漢になるまで筋肉つけなくてもいいでしょ!」
アーチャー「身長は骨格の問題で筋肉の問題ではない。それより、君はこんな問答をするために私を召喚したのか?」モリッ
凛「聖杯戦争に勝つために決まってるでしょうが!一瞬バーサーカー呼んだかと思ってドキドキしたわよ」
アーチャー「かの狂戦士ではいかに凛と言えど魔力が持つまい。私が凛に必ずや聖杯を届けよう」メキッ
凛「ま、まあ、その筋肉頼りにしてるわよアーチャー。あと一々ポージング取るのやめてちょうだい」
アーチャー「それは残念だ」
凛「学校に張られてた結界壊してたらランサーに見つかったわ」
アーチャー「説明ありがとう凛」
ランサー「いいからとっとと構えやがれそこの筋肉。武器を用意するぐらいは待ってやらぁ」
アーチャー「武器なら既に用意しているとも。それとも槍兵にはこの筋肉が見えないかな?」
ランサー「ちっ、舐めやがって……後悔すんなよ!」シュッ!
アーチャー「パリィ!」ガキンッ!
ランサー「なっ……!?」
凛「サーヴァントの武器を素手で弾いた!?」
アーチャー「どうした槍兵、その程度か?」
ランサー「くそがっ!」シュッシュッシュッ!
アーチャー「パリィパリィパリィ!」ガキガキガキンッ!
マーシャル
ランサー「お、俺の槍をさっきから……てめえ、何のクラスだ!武闘家とかそんなのか!」
アーチャー「見てのとおりアーチャーだが?」
ランサー「素手で戦っといて何言ってんだこいつ」
ゲ イ ・ ボ ル グ
ランサー「こうなったら仕方ねえ、こいつをくらいやがれ……刺し穿つ死棘の槍!」
ガギンッ!
ランサー「はあ!?」
アーチャー「ふう、胸筋が無かったら即死だった。いい宝具だランサー」
ランサー「ふざけんな呪いの槍だぞ!心臓を貫く結果がなんで筋肉に阻害されんだよ!」
アーチャー「心臓とは筋肉や肋骨に厚く防護されている。君の時代では保健体育の授業は無かっただろうから知らなくとも無理はないがね」
凛「いやそういう問題じゃ」
ガサッ
ランサー「!ちっ、目撃者か!アーチャー、この場は見逃してやるぜあばよ!」ダッ
凛「アーチャー追って!」
アーチャー「ふむ、大方あの覗きの一般人を救いたいのだろうが……まあその必要はないだろうよ」
凛「一般人がサーヴァントに対抗できるわけないでしょ!いいから追いなさい!」
アーチャー「やれやれ、仕方ない。まあ折角だから凛も来るといい。恐らくそれほど焦る必要はない」
ランサー「くそ、足の速いやつめ……しかし土蔵に逃げ込んだところで俺から逃げられると思ったら大間違いだ」
ランサー「おら死ね小僧!」シュッ!
士郎「パリィ!」ガキンッ!
ランサー「ちくしょうまたかよ!!」
士郎「なんかヤバいのに見つかったから土蔵に逃げ込んだけどどうやら正解だったみたいだな、その長物はこの狭さでは不利だろう」
ランサー「あーもうなんで俺はさっきから素手の野郎とばかり戦ってるんだよ……聖杯戦争なんだからもっと剣とかそういうの使うやつ来いよ!」
ピカッ!
セイバー「サーヴァント・セイバー、召喚に従い参上した!」
セイバー「マスター……は……えっと……」
ランサー「迷うなよそっちの小僧だよ」
セイバー「これは失礼したマスター。求めに応じて馳せ参じました。サーヴァントと戦闘とは危ないところでしたね」
士郎「いや、別に危なくはなかったけど」
セイバー「強がりは不要です。ランサーと戦って傷一つないなどあり得るわけ……」
士郎「別にどこも怪我してないぞ俺」
セイバー「……本当に?」
ランサー「不本意だがな。つーかこっちに聞くな」
セイバー「バカな、私は確かに剣士を求め召喚されたというのに……!」
ランサー「そこの筋肉バカみたいな小僧が剣士を求めるわけ……あ」
『聖杯戦争なんだからもっと剣とかそういうの使うやつ来いよ!』
ランサー「悪いなセイバー、お前を呼んだの俺かもしれねえ」
セイバー「なんですと」
セイバー「いやしかしサーヴァントがサーヴァントを呼べるわけはありませんし、現にマスターとのパスはそちらの魔術師と繋がっています」
セイバー「ですが私を必要としたのはランサー……これではいったいどっちが私のマスターなのか」
ランサー「何故迷うセイバー。つーか俺はサーヴァントとかいらねえしそこの小僧につけよ。俺はもう疲れたから今日は帰るぞ」
士郎「ああ、さっきの一撃随分良かった。また手合せ頼むぞそこの人」
ランサー「なんで俺はただの小僧に褒められてんだよ……」テクテク
セイバー「いいのですかマスター、見逃してしまって」
士郎「いやその前に君とこの状況について教えてほしいんだけど」
アーチャー「そこは我々が説明しよう」
凛「御機嫌よう衛宮君。相変わらず人間やめてるわね」
相変わらずwwwwww
凛「かくかくしかじか……ということなのよ」
士郎「なるほど、とりあえず教会に行けばいいんだな」
凛「そうね、私も一度あの神父に会いに行かなきゃならないし」
士郎「じゃあセイバーは目立つからこの黄色いカッパ来てくれ」
セイバー「シロウの方がよっぽど目立つと思うのですが」
凛「士郎はもうみんな見慣れちゃってるから」
アーチャー「ならば何故私は霊体にならなければいけないのかね」
凛「あんたはもう一回り大きいからダメ」
綺礼「かくかくしかじか……というわけだ」
士郎「なるほど、ありがとう神父」
綺礼「しかし君は父親と比べ随分と背が高いな。私より高いぞ」
士郎「実の息子じゃないけどな。切嗣が正義の味方になりたいって言ってたから、俺も正義の味方になりたくて鍛えてたらこうなった」
綺礼「ふむ、君の実の両親を一度見てみたいものだ」
綺礼「あと、喜べ少年。君の願いはようやく叶う」
士郎「えっ、力道山の試合が生で見られるのか!?」
綺礼「そんなのが願いだったのか」
士郎「変な神父だったな。目力と威圧感が凄かった」
凛「威圧感で行ったらあなたの方が数倍上よ衛宮君」
アーチャー「……!気をつけろ凛。何かいる」
凛「なにあれ、子供と……巨大なサーヴァント!?バーサーカーね!」
アーチャー「断定するのは早いだろう。大きいだけでバーサーカーなら私もそれだ」
凛「あんたみたいなのが二人もいたら聖杯戦争は崩壊するわ」
イリヤ「こんばんわ、お兄ちゃ……でかい!?」
凛「二人目いたわね……アーチャーほどじゃないけど。まあいいわ出てきてアーチャー」
アーチャー「ふむ、これがバーサーカーか。思ったよりも小さいな」
イリヤ「こっちもでかい!?」
イリヤ「ま、まあいいわ!やっちゃえバーサーカー!」
バーサーカー「■■■■■■――――!!!」ブンッ
セイバー「なんという斧剣の振りのスピード……!下がってくださいシロウ、私が迎え撃って……」
アーチャー「白刃取り!」ガシッ
士郎「からのボディボディボディ!」ズガズガズガッッ
バーサーカー「■■■■…………」スゥ
イリヤ「バーサーカーが一撃で12回死んだ!!」
アーチャー「ボディの苦しみは長く続くというからな」
士郎「腹筋の鍛えが足りなかったんだな」
凛「なんで衛宮君が当たり前のように参加してんのよ」
セイバー「あれ……私の出番……」
士郎「たかいたかーい」
イリヤ「わーおにいちゃんすごーい!あははっ」キャッキャッ
セイバー「なぜ先ほどのマスターが普通にシロウの家に招かれているのですか」
士郎「こんな子供を夜道に放っておくわけにもいかないだろ」
アーチャー「どうやら彼女はバーサーカーがやられたショックで幼児退行しているようだし、危険はないだろう」
凛「とにかく、あと残りはキャスター、ランサー、アサシン、ライダーよ」
士郎「ああ、そういえば慎二から手紙が届いてたんだっけ、どれどれ」
『今夜新都のビルの屋上来いや byライダーのマスター』
アーチャー「展開が速いな」
セイバー「今度こそ私の出番を!」
イリヤ「でばんをー!」キャッキャッ
凛「このドアの向こうが屋上ね」
セイバー「いいですか皆さん、敵は何を準備しているかわかりません。ここは対魔力も高い私を先頭にしてすすm」
アーチャー「どれどれ」ガチャッ
ベルレフォーン
ライダー「騎英の手綱!」グワッ!
セイバー「ほらやはり開幕不意打ちです!皆さん下がって!」
アーチャー「よいしょお!」ガシィッ
ライダー「な、私のペガサスの一撃を正面から受け止めた!?」
士郎「こっちも確保!」ガシッ
ライダー「え?え?誰ですこの筋肉人間、サーヴァントですらないのに」
士郎「屋上といえばこれしかないだろ!いくぞ必殺……」
パイルドライバー
士郎「脳天杭打ち!」
慎二「うわああライダーと衛宮がビルの屋上から飛び降り心中だあああああ!!」
凛「違うわ慎二、衛宮君がこの高層ビルの屋上からライダーの脳天を叩きつけるために一緒に飛び降りたのよ!」
慎二「くそ、こんな高いところから落ちたら衛宮は無事だろうがライダーはひとたまりもないぞ!」
セイバー「ぎゃ、逆ではないのですか……?」
ゴスンッ!!!!
ライダー「桜……
コメント一覧
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- 2014年12月31日 23:16
- シンデレラガールズ?
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- 2014年12月31日 23:31
- ワロタwww
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- 2014年12月31日 23:34
- ※1
選ばれたらムッキムキになったけどな
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- 2014年12月31日 23:36
- ビスケット・エミヤ
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- 2014年12月31日 23:45
- 首から下がポチョムキンなシロウとアーチャー想像したらフイタ。
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- 2014年12月31日 23:45
- コマンドーじゃね
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- 2014年12月31日 23:58
- 漫画版か
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- 2014年12月31日 23:59
- うまいオチだわ
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