QHDの高解像度に2,048レベルの筆圧感知。繊細なタッチも表現できるワコムの「Cintiq 27QHD」
クリエイターの繊細なこだわりも、ちゃんと分かってくれる。
昨日発表されたワコムの新液晶ペンタブレット「Cintiq 27QHD」と、タッチ操作も可能な「Cintiq 27QHD touch」。HDの4倍となるQHD(解像度2,560×1,440)を採用したことで、クリエイターの細部までのこだわりをより繊細に美しく伝えることができるようになっています。そんな、ちょっぴりデカめのタブレットに早速触れてきました。
今回、触わってきたのはペンでも指でも操作できる「Cintiq 27QHD touch 」です。フラットで滑らかなスクリーンは相変わらず、ゴージャス感も損なわれていません。前モデルの「Cintiq 24HD」に比べて解像度が大きくなったので画面サイズが広くなりましたが、タブレット全体の大きさは変わりません。それにも関わらず重さは約9kg。約4.7kgも軽量化されているのです。
「Cintiq 27QHD touch」と「Cintiq 24HD」との違いで特筆すべきところはスクリーン右側に付いている「ExpressKey Remote」。形が若干iPod風なこのコントローラで画面のズームイン・ズームアウトやイラスト制作ソフトのツール変更までできちゃう優れものです。「Cintiq 24HD」ではタブレット自体に同様の機能が埋め込まれていましたが、リモート化することによって、画面サイズがより広くなったというわけですね。着脱式になったことによって、作業環境がカスタマイズしやすくなったこともクリエイターにとっては利点であると言えます。
実際の操作感が知りたいとリクエストしたところ、ワコムの広報の方にイラストを描いてもらいました。筆圧の加減で淡い描き方もできちゃうようです。
繊細なタッチを描き出すこちらのプロペン。「Cintiq 27QHD」、「Cintiq 27QHD touch」はともに2,048レベルもの筆圧を感知できる機能を搭載しているので、線の強弱や色の濃淡、また正確な描画が表現できるとのこと。ほぼ、紙に筆やペンで描くのと同じ感覚で、デジタルでのグラフィック作成が可能になっているのだそうです。
アニメーション制作の世界では紙とペンで作る習慣がまだ根強いと聞きますが、徐々にペーパーレスで作画するアニメーターも登場してきています。デジタルだと修正や試行錯誤する行程が効率アップできますし、何よりデジタル作画だとYouTubeを始めとしたクラウドサービスでの展開もしやすく、世界中に波及していく可能性も広がりますしね。また今後、3Dプリントや「ヴァーチャル・リアリティ」(VR)といった3Dプロダクトの制作にも強い見方となってくるでしょう。
グラフィックの作業をする方にとっては、至高の逸品といえる「Cintiq 27QHD touch 」は2月上旬より販売、価格は318,000円(税抜き)となっています。
source: ワコム
(和保皓介)
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