レノボの新型LaVie Zハンズオン、こんなに軽くて良いの?
一度手に持ってみると期待以上に軽くて驚くレノボの新型Lavie Z。そして軽さの割りにパフォーマンスも素晴らしい。
米国ラスベガスで開催している「2015 International CES」のレノボブースで展示されていた、NEC製PCとして初めてレノボブランドを付けた「Lenovo LaVie Z」。アメリカで2015年春より販売されることが発表されています。
新Lavie Zは2機種投入。1つは1.7ポンド(約780g)の従来型のノートPCタイプ、そしてもう1つは、2.04ポンド(約925g)のタッチスクリーン搭載の2-in-1タイプは、「Yoga」のように360度液晶が回転するタイプです。
パッと見は両方とも極めて標準的で上品なウルトラブック、そしてちょっとゴツっとした感じ。スリムだけど、モバイル向けのCore Mプロセッサーを搭載したYoga Pro 3ほど小さくありません。でもLavieにはフルのCore iプロセッサーを積んでいるのが素晴らしいのです。
初めて手に持ってみるとびっくりします。2-in-1タイプでは無いノートPCタイプの重さは、たった780g。MacBook Air 13インチ版の約半分の重さです。実際のところ、オリジナルのiPadのReteinaとほぼ同等の重さ(ちょっとLavieの方が重いけど)ですもの。
数値の比較も良いけれど、初めて実際に持ってみた時の「これはヤバい」という感触は言葉に代えがたいですね。2-in-1バージョンの方が少し重いので、超軽量のノートPCタイプを初めて持った時ほど感激しませんでしたが、畳んでみてタブレットモードにした時は驚きました。13インチのタブレットにも関わらず、片手で(ほぼ)快適に操作できたのです。
Lavie Zの可能な限り軽量化した点はもちろん、スペックも特筆すべきものがあります。
レノボのYoga Pro 3(約5mm薄いけれど、2-in-1タイプのLaVie Zより265g重い)は、インテルのモバイル向けのCore M チップを搭載しているため、パワーは抑えめです。
でもLavie Zは違います。
第5世代のインテルCore i5を搭載しているので、この軽量さにも関わらずラップトップとしても充分なスペックです。
筐体の素材には一部、特殊なマグネシウムリチウム合金を使用することで、軽さを実現すると同時に強度も確保しています。Lavie Zは脆くて壊れやすそうな感じはしない…けれども、膝の上で無理やり曲げる実験とかしているわけではないので、実際の強度は展示品を触る限りは不明ですけどね。
しかしながら何かを犠牲にすることなくこの軽量さを実現したのは実に素晴らしいですね。そして最初に浮かんだ疑問はバッテリー寿命です。レノボによれば、省電力のIGZOスクリーンのおかげで動画連続再生で7-8時間は持つとのこと。もちろんこれはベストケースの数値ではありますが、Yoga Pro 3の4-5時間のバッテリー寿命に比べたら充分過ぎる。実際に手に入れてバッテリー寿命のテストをしてみるのが待ち遠しいです。
そして気になるお値段はおいくらでしょう。数年間のNECとのパートナーシップの結果、Lavie ZはNEC製PCとして初めてレノボブランドが付けられた製品です。これまでLavieシリーズは日本のみでの販売でしたが、ついに海外進出となったわけですね。
超軽量のノートPCタイプが1300ドル(約15万5000円)に、2-in-1タイプが1500ドル(約17万8000円)で、それぞれ128GBのSSDと4GBのRAMに第5世代のCore i5プロセッサーを搭載しています(Core i7と8GBのRAMにアップグレードするオプションもあります)。値段も悪くありません。
このデバイスはとっても魅力的で今すぐ欲しいくらいだけど「何のために欲しいのか?」
という疑問も同時に頭に浮かびます。手品か! と思うほど軽いけれど、丸一日バッテリーが持つわけでもないので、バックパックに充電ケーブルを入れて持ち歩き、常に電源を探し回ることを想像してしまいました。
でもそんなの関係ないかな、Lavie Zは日常使いのPCになれそうですし。今年の5月に発売されるのが待ち遠しい。少なくても確信したのは、今までのところ、いやしばらく今後は、このLavie Zが最も物欲をそそるノートPCのうちのひとつだということです。
Eric Limer - Gizmodo US[原文]
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