980 名前:水先案名無い人[sage] 投稿日:2009/04/12(日) 06:58:35 ID:1Vd6wPiA0
今日、思いだしたので投下。
12~13年前に我が家に着たアメ留学生が「侍」マニアで日本大好きな大学生だった。
結構、日本語も達者で家にいる時は冬なのに自前の浴衣を着る人だった。
夕食の時、太平洋戦争の話になって浴衣外人が特攻隊について
「特攻隊の人は死にたかったんじゃなくて親、兄弟を守るため死ぬのは嫌だったけど死を選んだんですよね」って質問してきた。
家族全員、どう答えていいかわからず黙っていたら、祖父が、
「嫌だの死を選択したのだのとかじゃないんだよ。命をどう使うか考えた末の事なんだよ」と浴衣外人に話した。
あまり、口数が多くない祖父だったし、記憶が定かではないけど、
ほとんど家にホームステーイに着たアメ留学生とも会話してなかったが祖父の言動にちょっと戸惑ったけど、
何かを感じたのかごはん食べながら泣いていて、次の日から帰るまで、祖父べったりになった。
俺はちょっと嫉妬したけど、帰る間際に親日を誇っていた彼が「日本の心に少し近づいたような気がします」と言い残して帰って行った。
その浴衣外人から祖父の命日に毎年はがきが来て、祖父が言った言葉をつたない日本語で書いてくる。
「命はどう使うかがたいせつ」この文章が一昨日届いた。
胸が熱くなったので投下した。反省はしない。