『月刊少年ガンガン』連載、「とある魔術の禁書目録」の89話
カラー見開き告知がありましたー！　鎌池和馬作品のキャラクターが大集合する「とある魔術のヘヴィーな座敷童が簡単な殺人妃の婚活事情」のコミカライズが来月号から始まります。それも表紙＆巻頭カラーで！　構成は西野リュウ、作画は臥待始。西野リュウは以前本誌で「エンデュミオンの奇跡」を連載してた人です。臥待始は検索しても出ないので新人かな？
ともかくレビューすることは決定的ということで。

女王艦隊に否応無く乗せられた上に命を狙われている当麻とオルソラ。そこで出会ったのはアニェーゼでした。ここはローマ正教が受けた損失分を支払うための、一種の労働施設だということを聞かされる。平均で一日18時間も働かされてるんだそうだ。

見逃す代わりにルチアとアンジェレネを助けて欲しいという。脱獄を試みて失敗、捕らえられたんだそうだ。ここで「さっさと逃げればいいものを」などと言うのですが、その真意は後になってわかることに。
このままでは二人は加工されてしまう──すなわち脳を破壊されてしまうので、そうなる前に何としても助け出して欲しいと。私は陽動のために旗艦に行きますからその間にお願いということで当麻に手を差し伸べます。当麻も握手すべく右手を差し出したら…

アニェーゼの修道服がバラバラにーーッ！
まるでインデックスの修道服がバラバラになったときの再現ですな。ただしインデックスのは絶対的な防御力を秘めていたのに対し、アニェーゼのは魔術的な拘束効果を与えるためのものですが。

アニェーゼが旗艦に向かったのを見計らって行動を始めた当麻。捕らえられてる部屋の前にはゴーレムが居たけれど右手を使えば機能停止。見るからに痛そうな器具を手にして今すぐにでも加工しようとしていた者などチャッチャと締め上げて救出に成功します。
アニェーゼはと訊かれて旗艦に向かったことを伝えるとルチアの表情が一変します。

私たちがどうして脱獄したと思ってるの？　アニェーゼが危険にさらされているからです!!
女王艦隊の旗艦「アドリア海の女王」は同名の魔術を発動させる場所であり、他の船はその護衛艦。平均18時間も労働させてるのは、その魔術を発動させる下準備だったそうだ。

魔術「アドリア海の女王」の発動キーには『刻限のロザリオ』が必要。アニェーゼはその『刻限のロザリオ』として使われる危機にあると！　そうなったら脳は確実に破壊され、術式のためだけに心臓を動かす存在になってしまうという。
ここで先ほどの「さっさと逃げればいいものを」とのセリフは、"私など構わず逃げればいいのに"との意味だったことがわかります。
さぁ当麻はいったいどうする？　他の護衛艦から砲撃が開始されてますます逃げられなくなった現在、その判断が待たされます。　つづく