キョン「古泉、お前ってホモなのか?」
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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 21:38:02.04
キョン「おい、古泉」
古泉「はい、なんでしょう?」
キョン「あれ見ろ、ほれほれ」
古泉「朝比奈さんがどうかしましたか?」
キョン「おいよく見ろよ、まるで天国の眺めじゃあないかニヤニヤ」
古泉「…?ああ、下着ですか?朝比奈さんらしく
清純な白い下着がよくお似合いですね」
キョン「……お前の反応は、一般的な男子高校生のそれじゃあないぞ…」
古泉「そうでしょうか?特にこれといって何も感じませんが。
といいますか、あまりジロジロ見るのも失礼なのでやめませんか?」
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 21:39:02.50
キョン「おいおい、こういうチャンスは男として逃しちゃだめだろう」
古泉「チャンス…なのでしょうか。よくわかりません」
キョン「古泉、お前こういうのに興味ないのか?」
古泉「ええと…これは…成人向けビデオですか?不味いですよこういうのは」
キョン「かなりエロいぞ。なあ、貸してやろうか?ニヤニヤ」
古泉「いいえ、遠慮しておきます。それに涼宮さんに見つかると
色々と面倒なことになるので、早く閉まってください」
キョン「お前ってつまらん奴だな……」
古泉「よく言われます」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 21:39:48.58
コンコン
ハルヒ「はあい、どうぞー」
女子生徒A「あ、あのー。古泉くんいますか?」
女子生徒B「あ、いるいる!」
女子生徒C「うわー…かっこいいー……」
ハルヒ「あんたたち、古泉くんに何の用?」
古泉「おや、なんでしょう…?」
女子生徒A「そ、そのう、古泉くんにお話があるって子が…」
女子生徒B「ちょっとだけ来てくれませんか~?」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 21:40:40.81
ハルヒ「なに?ついに悪の生徒会が動き出したの!?
あたしも行くわ!副団長だけ先に死なせないわよ!」
女子生徒C「ええっと、古泉くんだけで来てほしくて~…」
ハルヒ「ますます怪しいわ!みんな!戦いに赴くわよ!」
キョン「おいおいハルヒ、どう考えてもこれは……
ヒソヒソ 古泉に告白したい子がいるとかだろ?ヒソヒソ」
ハルヒ「あ、そっか。なるほどね……
古泉くん!いってらっしゃい!ひゅーひゅー♪」
古泉「あの…ええと、よくわかりませんが行ってきます」
みくる「はわゎ………」
古泉「すぐ帰ってきますのでご安心を」
女子生徒A「じゃ、じゃあ古泉くんをお借りしますね!」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 21:42:14.26
キョン「まったく、古泉はモテやがるなあ。
あいつのどこがいいんだか。あいつの本性は…」
ハルヒ「なにいってんのよ、キョンよりよっぽどモテそうじゃない。
ハンサムだし、礼節が行き届いているしね」
みくる「うちのクラスの子にも古泉くんのファンは多いんですよ~」
キョン「なんだハルヒ、お前古泉が好きなのか?」
ハルヒ「いいえ?別に」
キョン「そうかい」
ガラッ
古泉「ただいま戻りました」
キョン「うおっ、早いなおい」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 21:43:04.94
ハルヒ「おかえりなさい!どうだった?
相手は誰!?」
みくる「こ、告白されたんですかぁ~?」
古泉「ええ。まあ…、屋上に連れていかれまして、
1年6組の高岡さんと仰る方が待っておられました」
キョン「やっぱりか、ケッ!
6組の高岡って、たしか谷口がAAランクって言ってた子だよな…」
ハルヒ「あたしも知ってるわ!凄く性格のいい子らしいわよ!
それでそれで!?押し倒しちゃった!?ヤったの!?」
キョン「どんだけ早漏なんだ」
古泉「交際してほしいと言われましたが…
その場でお断りしました」
ハルヒ「えっ?なんでよ~!付き合ってあげればいいじゃない」
みくる「そ、そうなんですか~……」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 21:43:52.83
古泉「特に興味が無い…と言えば失礼にあたりますが、
相手の方の事もよく知りませんし……気持ちにお答えする意思はありませんでした」
ハルヒ「なんかつまんなーい。ま、でも古泉くんらしいわね」
みくる「ですね~」
キョン「恋愛は精神病とか言ってた奴はどこのどいつだ。
他人の恋愛話にはガツガツ食いついてくるんだな」
ハルヒ「だって面白いじゃない!あたしは観測するのが好きなのよ」
キョン「(宇宙人や未来人や超能力者に観測されてるのはお前だがな)」
古泉「そんなわけで、オセロの続きをしませんか」
キョン「ああ、どうせお前の負けはほとんど決定してるがな」
古泉「これから挽回する予定です」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 21:44:50.98
キョン「…と、俺の勝ちだ」
古泉「くっ…もう一回です!」
キョン「お前って弱いくせに負けず嫌いだよな、ゲームに関しては」
古泉「よく言われます」
ハルヒ「ねえ、ちょっとみくるちゃんと有希と行くところがあるから
行ってくるわ。しばらくしたら戻ってくるわね」
キョン「あいよ」
古泉「いってらっしゃいませ」
バタン
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 21:45:41.37
キョン「……なあ、ちょっといいか?」
古泉「なんでしょうか」
キョン「古泉、お前ってホモなのか?」
古泉「……え?」
キョン「どうなんだ、ホモなのかお前?」
古泉「なぜ、僕が同性愛者だと思われたのでしょうか」
キョン「なぜって……朝比奈さんのパンチラとかAVに
興味を示さなかったり……可愛い子にコクられてもあっさり振ったりだな…」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 21:46:22.74
古泉「それは、興味がないからですよ」
キョン「興味が無いってのも変だろ。普通の男ならだな…」
古泉「僕は僕で普通であるつもりなのですが……最も、SOS団に
いる時点でどこか普通ではないのかもしれませんが」
キョン「俺は普通だ」
古泉「……誰にも言わないと約束してくれますか?」
キョン「へ?…ちょ!おい、触るな!顔が近い!!!」
古泉「そう、僕は同性愛者なのですよ……フッ」
キョン「うああああああ!!!!息を吹きかけるな気色悪い!!!」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 21:47:57.99
古泉「ははは、冗談ですよ。嘘です。
ちょっとあなたをからかってみただけです」
キョン「殴るぞ!て、てか冗談なら離れろよ!」
バタン
ハルヒ「たっだいまーー!」
キョン「げ」
ハルヒ「あら?あんたたちホモだったの?」
みくる「ひゃわわわわ~~!!!」
長門「ユニーク」
古泉「まずいところを見られてしまいましたね」
キョン「ち、違う!!!おい!!!古泉!!!弁解しろ!!!」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 21:49:32.42
……。
夜。
谷口と国木田からゲーセンに行こうと誘われたので
繁華街で待ち合わせ中である。
キョン「まったく、古泉のアホのせいでえらい目にあったぜ。
ハルヒたちに弁解するのに物凄い労力を使ったぞ」
ドンッ
キョン「いってえ!気をつけ……!……ます…」
いかつい筋肉ダルマの男にぶつかってしまった。
こ、こええ…。鋲つきのレザーのジャケットとパンツスタイルで
いかにもあぶない男って感じだぜ…。
ガチムチ男「あらぁ、ごめんなさい。お怪我はないかしら?」
キョン「あ、は、はい…」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 21:50:28.69
ガチムチ男「よかったわぁ。あら、あなたよく見ると結構可愛いわねぇ…
お姉さんとあそばなぁい?」
キョン「い、いいいいいえ!!約束があ、ありまするので!!!」
ガチムチ男「あらそぉ、ハッテン場の前でぼーっとしてたから
売り専の子かと思ったのに……じゃあね、ボウヤ♪」
キョン「は、はい………」
な、なんだ今の……?オカマ…?
ハッテン場ってなんだ……?そういやこの店…なんか怪しい感じだな…
「YARANAIKA」って看板に書いてあるが…なんの店だ?
ま、まあ深く考えるのはよそう……。
……って…、あれは……古泉!!??
ちょ、なんかさっきのオカマと喋ってるんだが……。
古泉「……」
ガチムチ男「……」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 21:51:42.38
話終わったようだ…
どうする?声を掛けるか……?
なんだか凄く気になるからな……。
キョン「お、おい!古泉!」
古泉「ビクッ! え…あ、あなたですか…ど、どうしてこんな所に?」
キョン「それはこっちのセリフだ。さっきのオカマと何話してた?
お前は仲間なのか?」
古泉「え、いや、道を聞かれただけですが…ほ、本当です。
ちょっと人と約束がありまして…向かっていたのですが」
キョン「お前の向かってた場所というのは、ハッテン場のことか?」
古泉「ハッテン場に?ち、ちがいますよ!」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 21:53:29.40
キョン「お前どうしてそんなに焦ってるんだ?古泉らしくないぞ」
古泉「え、ええと、すいません!用事があるのでこれで失礼します!」
キョン「お、おい…!…いっちまった」
なんなんだあいつ……あの焦りようと…オカマ……
うう……なんだか寒気がしてきたぞ。
谷口「うぃーっすキョン、待たせたな」
国木田「やあ、お待たせ」
キョン「やっときたか、おせえぞ」
谷口「いやあすまんすまん。ちゃんと場所決めてなかったから
ちょっと探したぜ。…っておい、こんなとこの前で待ってたのか?」
キョン「こんなとこって…、やっぱここってヤバイ店なのか?」
谷口「ああ、聞いたところによるとハッテン場つって、ホモがヤる場所らしいぜ」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 21:54:28.65
国木田「うわー…」
キョン「な、なんだと……」
谷口「もしかしてお前興味あんのか?」
キョン「ねえよ!そういや、古泉を見なかったか?」
谷口「いや?見てないが古泉がどうかしたのか?」
キョン「あいや、なんでもない。じゃあいこうぜ」
国木田「うん、いこうよ」
古泉……お前は一体………。
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 21:55:38.05
翌日放課後、部室。
俺は男として逃してはならないチャンスを
またも堪能していた。
朝比奈さん、今日はピンクか……
あのむちむちしたふともももたまらんぜ…
はぁ…朝比奈さんはほんと可愛いな…
あの薄布の向こうはどうなってんだろう……やべ、勃ってきた。
古泉「また見ているんですか…」
キョン「邪魔すんな、お前は興味がないんだろう」
古泉「ええ、ありません。見ている事がバレると
朝比奈さんがショックを受けますよ、やめたほうが」
キョン「ええい、うるさい。って、お前どこ見てんだ……」
古泉「そうやって膨らませているのも、不味いのではないですか」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 21:56:57.28
キョン「凝視すんな!おい!」
古泉「へえ…大きさはこんな感じなのですね……」
キョン「ちょ、気色悪いぞ!古泉!!」
古泉「ちょっと触ってみてもよろしいですか?」
ああ、やっぱりこいつはホモだ。間違いない。
つーか…ターゲットは俺なのか?
キョン「やめろ殴るぞ」
古泉「ふふ、冗談ですよ」
どうやら古泉はガチホモで、しかも俺に興味があるらしい。
おいおい…冗談はよしてくれよ……俺にはその手の趣味は一切ないんだ。
俺の息子に触れていいのは朝比奈さんだけであるし、触れてもらいたいのも朝比奈さんだけだ。
何が悲しくて野郎に触らせてなくてはいけないのか、また寒気がしてきたぜ…。
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 21:58:22.38
と、バタンと勢いよくドアが開いて騒がしいアイツがやってきた。
ハルヒ「やっほーー!ねえ!久しぶりにビラ配りしましょう!」
キョン「ビラくばり?なんのだ」
ハルヒ「SOS団のビラに決まってるじゃない!」
みくる「ひっ…!」
後ずさりする朝比奈さん。
まさかまた……
ハルヒ「これ着て配りましょ!みくるちゃん!」
みくる「ひぇぇえ!?」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 21:59:08.09
以前朝比奈さんにトラウマを植え付けたバニーガール衣装じゃないか。
朝比奈さんの怯え様から見て止めるべきか…でも……また見たい気も…
あの股のラインが…何度オカズにしたことか……
い、いや、また朝比奈さんがショックで学校を休みかねない、それは断じて困る。
キョン「おいハルヒ、そんなの着なくても普通に配ればいいだろう」
ハルヒ「そんなのつまんないわよ。インパクトが大事なの!」
みくる「あぅぅう……」
キョン「また岡部に叱られるぞ」
ハルヒ「あんな奴、簡単に論破できるわよ。
ほら、着替えるから出て行きなさい!みくるちゃんの裸を見ようだなんて
一億年早いのよ!」
キョン「お、おい!」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:00:04.98
古泉「涼宮さん、いい考えがあります」
ハルヒ「ん?なに?」
古泉「僕と彼とで、そのバニースーツを着るというのはどうでしょう?」
お前何言ってんだああああああ!!!!
ハルヒ「古泉くんとキョンが着るの?」
古泉「ええ、インパクト抜群ですよ」
ハルヒ「それもそうね!これ以上ないサプライズだわ!
キョン!ほら着なさい!」
キョン「バ、バカ言うな!!着るわけないだろう!」
古泉「いいじゃないですか」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:01:24.75
古泉の目つきが……俺の全身を舐め回すように…
き、気色わりい……もしや……俺のバニースーツ姿を見ようと……!
キョン「ぜ、絶対嫌だからな!!!死んでも着るか!!」
ハルヒ「なによ、つまんないわね。じゃあやっぱりあたしとみくるちゃんで…」
みくる「ひぃっ……!」
ハルヒ「…………やっぱいいわ。また今度にしましょう」
古泉「それがよろしいようですね」
みくる「ふぅ………」
ぐったりする俺の隣に座って囁く古泉。
古泉「あなたのバニースーツ姿を、ちょっと見てみたかったのですがね」
キョン「………」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:02:54.22
古泉「いやあ、残念です」
キョン「お前やっぱり……仲間だったんだな」
古泉「え?」
キョン「ホモだろ、お前。確信したぜ」
古泉「………」
キョン「お前、俺の事……好きなのか…?」
古泉「ええ、好きですよ」
キョン「………!!」
古泉「当たり前でしょう、態度でわかりませんか?」
キョン「わから…いや、わかる。が、俺はお前を好きじゃない……」
古泉「そうはっきり言われると……ちょっと残念です」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:04:09.60
キョン「それに俺は、好きな相手がいるんだ」
古泉「それは誰です?」
キョン「…朝比奈さんだ」
古泉「そうですか……なんとなく、そんな気はしてました」
キョン「だから、今は他の相手に興味ないんだ…
悪いが、他を当たってくれ」
古泉「そうか、朝比奈さんですか……」
キョン「………ああ」
キョン「…………」
キョン「…………」
キョン「なあ、古泉……」
って、あれ?いねえ。
ん?朝比奈さんもいないぞ?
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:05:41.82
キョン「おい、古泉と朝比奈さんはどこにいったんだ?」
ハルヒ「へ?さっき古泉くんが、みくるちゃんに話があるっていって
二人で出ていったわよ」
キョン「どこへいった?」
ハルヒ「さあ、知らないわ、って、どこにいくのよ?」
キョン「探してくる!」
ハルヒ「二人の事なんだから、放っておけばいいじゃない」
キョン「放っておけるか!」
ハルヒ「ちょ、キョン!」
古泉…まさか朝比奈さんに、俺は古泉のものだから下さい、とか
言う気じゃないだろうな……!なんてアホな行動しやがるんだ、あのホモ野郎!
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:06:44.10
はぁ、はぁ、校内にはいないか?
そうだ、電話だ。朝比奈さんに掛けてみるか……出ない。
なんだ?どうした?
じゃ、じゃあ古泉に……
プルルルルル プルルルル
古泉「もしもし、どうしました?」
キョン「お、おい、古泉!朝比奈さんに変な事言ってないだろうな…!」
古泉「……変な事…かどうかはわかりませんが……いいました」
キョン「な…おい!バカかお前!」
古泉「申し訳ない……謝ります。でも、言わなければならなかったんです」
キョン「お前なあ!……で、朝比奈さんは!?」
古泉「もう、帰られました」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:08:12.06
キョン「部室に帰ってこずにか?カバンがおいてあるぞ?」
古泉「帰られましたよ」
古泉………ま…さか……お前……
キョン「朝比奈さんはどこだ!」
古泉「さあ、わかりません」
キョン「朝比奈さんに何をしたんだ!」
古泉「お話しただけですよ。で、疲れたとのことで
帰られました、ええ」
キョン「だから部室にカバンがおいてあるだろう!
なんでそのまま帰るんだ!」
古泉「…………」
キョン「なんか言えよ!!」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:09:26.85
古泉「…………あなたにもお話したいことがあります。
……7時に、○○にある△△という喫茶店に来ていただけますか?」
キョン「な、なんだって?」
・ ・ ・ ・ ・
おい…その場所は……あのハッテン場のすぐ近くじゃないか!!
古泉「だめですか……?大事な話なのですが……」
キョン「ぐ……一つ……聞かせろ……朝比奈さんは無事なのか……?」
古泉「………とりあえず、お待ちしていますので。 ガチャ」
キョン「お、おい!!」
古泉……お前……なんてこと……くそっ!!!
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:14:08.29
時間まではまだ早いが、いてもたってもいられなかったので
そのまま学校を出て坂道を駆け下り、
バスに乗って指定の場所に向かう…
古泉がまだ…朝比奈さんをころ……て、なければ
朝比奈さんはどこかに監禁されているかもしれない…
古泉に合う前に、付近を捜してやるぜ…!
朝比奈さん……無事で居てくれ!!!
繁華街に付いた。
あそこがハッテン場で…あそこが指定の喫茶店だな…。
引きずりこまれそうになったら大声で助けを求めるしか……。
このあたりで朝比奈さんが監禁されてそうな場所……。
……ハッテン場…か?ぐっ……どうする?入るか……?
うう……勇気が出ない……無理だ……はぁ…………
………………………………………………………………て、あれ?
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:15:11.73
あれは…古泉…!!
な、あいつどこに向かってるんだ?
約束の時間まで、まだ2時間はある。
もしや朝比奈さんの監禁場所か?
後をつける。……ファミレスに入っていった。
こんなところに監禁できるはずは…ないよな…
ええい、俺も入ろう。バレないように……。
古泉がついた席の近くで、死角になる席に陣取る。
どうやら一人のようだな……
ただメシが食いたかっただけか?
ん……?見たことのある女の子が……
お、おい……あれは………………
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:16:07.35
朝 比 奈 さ ん じゃないか!!!!
な???どうして????
思わず叫び声を上げそうになる、しかし…様子を見てみよう……
みくる「おまたせ、待ちました?」
古泉「いいえ、今きたところですよ
あ、何か食べます?ここはオムライスが美味しいですよ」
みくる「あっじゃあそれで」
なんだ?至って普通の会話内容なんだが……
みくる「それにしても、キョンくんのこと、困りましたね…」
古泉「そうですね……」
え?俺がどうした…?
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:17:04.22
みくる「あたしの事が好きだなんて……」
古泉「朝比奈さんは彼をどう思ってらっしゃるのですか?」
みくる「お気持ちは嬉しいけど…
あたしやっぱり……………
古泉くん以外の人なんて考えられません!」
古泉「ありがとうございます…」
みくる「あたし、古泉くんが大好きです!」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:19:09.90
みくる「それにその…キョン君は…いい人だけど…その…
たまにいやらしいっていうか…いつもいやらしいっていうか…
パンツを…いやらしい目で…覗いてたりするから……」
古泉「やはり気づいていたんですか」
みくる「うん……古泉くんが、よくキョン君が覗いてるの、
止めてくれてたでしょ?ありがとう…」
古泉「彼氏として当然のことですよ」
みくる「それに今日も、あたしがバニーガールの
格好するの、キョンくんがいやらしい目で期待してて…
それを…古泉くんが、自分が犠牲になろうとして…嬉しい」
古泉「朝比奈さんにもうあんなことはさせられませんからね。
でも、涼宮さんもわかってくれましたし…涼宮さんと長門さんには
我々の事は話したんですよね?」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:21:24.11
みくる「うん、昨日古泉くんとキョン君がオセロしてた時ね、
ほら、古泉くん告白されて…涼宮さんがOKしちゃえばいいのにって
言ってたでしょう…?あたしなんだか、焼きもち妬いちゃって…うふっ。
古泉くんはあたしの彼氏ですって言いたかったんです…」
古泉「まあ…いずれはばれる事ですしね、でも彼には言わない方がいいって
言ってましたよね」
みくる「うん…キョン君があたしのこと……なのはなんとなく感づいてたし…
ええと…あのぅ…こういう事あんまり言いたくないけど…キョン君って
独占欲強いし……古泉くんと仲良くしたら…すぐ不機嫌になるし…」
古泉「確かに……彼はちょっと…ストーカーっぽい所がないとは言えないですね」
みくる「でしょう…?さっきも…何度も電話してきて…履歴がキョンくんで埋まるくらい…
怖くて出られなくて……」
古泉「彼には、朝比奈さんの居場所はわからないと伝えておきました」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:22:38.21
みくる「ありがとう。でも、もうすぐ合わないと…いけないんだなぁ…うぅ…」
古泉「大丈夫、僕がお守りします。それに、彼も我々の仲間ですから、
色恋沙汰で関係が壊れてしまう前に、けじめをつけないといけませんからね」
みくる「そうですね…あたしたちの関係を涼宮さんと長門さんに言ったら、凄く喜んでくれたから…
あとはキョンくんを……あたし、がんばります!…そういえば、キョンくんは涼宮さんのことは
好きじゃないのかな…?」
古泉「涼宮さんをですか?」
みくる「うん、涼宮さんは美人だし、かっこいいし、男の人ならみんな好きになるって思っちゃう。
最初は古泉くんも、涼宮さんの事が好きなんだと思ってて…なかなか言い出せなかったんですよぅ?」
古泉「ははは、それは誤解です。僕は最初から朝比奈さんだけを見ていましたから」
みくる「うふ、うれしい♪」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:24:16.51
古泉「しかし彼は…もしかしたら女性より男性の方が好きなのかもしれません」
みくる「ええっ?キョンくんがホ……男性が好きなんですか?」
古泉「ええ、両性愛者…バイセクシャルではないかと……
やたらといやらしいものや話題を見せて僕の反応を試そうとしたり、
執拗に僕が同性愛者がどうか聞いてきたり…」
みくる「こ、古泉くんがホモだなんてぇ!ありえましぇん!」
古泉「ご安心を。僕は決して同性愛者ではありません。
で、彼ですが、先日朝比奈さんとの待ち合わせ場所の近くで出くわしまして…
少し焦ったのですが…彼は、ハッテン場?とかいう、男性同士が愛し合うお店の前に
立っていたのですよ…」
みくる「ひ、ひやああぁ……」
古泉「僕はそこで同性愛者と思われる男性に道を聞かれたのですが、
その男とどういう関係か詰問されまして…仲間なのかと仰ってたんですが…
あれは、『(俺と同じホモ)仲間なのか』という意味ではないかと……。
みくる「はゎゎわ…」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:26:54.39
古泉「さきほどもここに来る前に彼を見かけたのですが…
そのハッテン場の入り口に出たり入ったりしていました…
恐らく常連なのでしょう…きっと僕が道を聞かれた男性も、
彼の恋人か何かかと…あの目は、そう、嫉妬の目でした…いやはや…」
みくる「キョンくんは…最低です……あたしの事を好きっていいながら
男の人と……なんだかもう、口をききたくないなぁ……」
古泉「まあ、そう言わずに。僕は彼のこと、友達としては好きですよ」
みくる「古泉くんは…絶対男の人を好きになっちゃだめれすよ!」
古泉「はは、ありえません。誓います」
みくる「うふ♪あ、そろそろいかないとですね…」
古泉「ああ、そうですね。行きましょうか、彼ももう来ているかもしれません」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:27:47.24
みくる「ね、古泉くん。話が終わったら…」
古泉「なんです?」
みくる「こないだの…とこ…いきましょう…ホテル…」
古泉「ええ、僕もそのつもりでした」
みくる「うれしい♪」
店員「ありがとうございましたー」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:28:48.70
キョン「……………」
キョン「あー……………」
ドンッ!
ガチムチ男「ちょっと!いたいわね……あら、昨日のボウヤじゃな~い?」
キョン「……………」
ガチムチ男「あたしに合いに来てくれたのかしらぁ?ねぇねぇ、
ちょっと遊んでいかなぁい?」
キョン「……………コクッ」
ボーイ「2名さま ご案内~」
おわり。
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:30:44.06
よかった
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:42:39.21
かなりおもしろかったわw
乙
乙
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:47:07.17
ただのキョン腐かと思ったが、結構面白かったぞw乙
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