新隊員「小隊長、女3曹が特訓って、大丈夫ですか……」
の、続きですがほぼ独立した話です
最初に言わせていただきますが、ホモの話じゃないです……たぶん
男「お前さ、週末外出のたびにうちに泊まりに来てないか?」
新隊員「だって小隊長、いつでも泊りに来いって言ったでしょ」
男「そうだけど」
新隊員「やっぱり迷惑ですよね、いくら可愛くても毎週男子が泊まりに来たら……」シュン
男「自分で可愛いって言わないだろう、普通……」
新隊員「いろいろ用事も有りますよね……」シュン
男「特にあるわけじゃ……」
男「別に来てくれるのはかまわないから」
新隊員「じゃあ、その方向で……」
男「え?」
新隊員「来るのはかまわないって」
男「そうなんだけど……立ち直りが早すぎないか?」
男「笑点の楽太郎か!」
新隊員「今は円楽になりましたけど」
男「どっちでも良い!」
新隊員「でも、ボク来なかったら寂しいでしょ?」
男「まあな……」
男「なるか!新婚夫婦じゃない!」
新隊員「似たようなもんじゃないですか」
男「似てない!俺はホモじゃない!」
新隊員「わかってますよ、レンタルしてるDVDにその手のはありませんでしたし」
男「勝手に見るんじゃない!?っていうかそんなことはどうでもいいんだ。お前もたまには部隊の女の子と遊びにいったりするほうがさ……」
男「女3曹か……」
新隊員「小隊長、自分で言ってたじゃないですか。年も上だし可愛くて仕事もできるから気後れしちゃうって。ボクから見たら本当に雲の上の人ですよ」
男「まあそうだろうなあ。あんな人が彼女だったら良いよな」
新隊員「ひどい、ボクというものが有りながら……」
男「だからお前とはなんの関係もない!」
男「幼馴染とは子供のころからの付き合いだけど、背が低いぐらいで人を馬鹿にするヤツじゃないよ」
新隊員「そうかもしれないけど……でも、ボクには小隊長がいるからいいです」
男「そういう関係じゃない!」
新隊員「また照れて……」
男「違う!」
男「入りましょう?」
新隊員「背中流しますから」
男「なんで一緒に入る気になってるんだよ!」
新隊員「この間、ボクのこと妹と同じって言ってくれましたよね?」
男「言ったような気もする」
男「おかしい!」
新隊員「おかしければ笑ったら……」
男「パタリロか、おまえは!」
新隊員「えーと……そうだ、戦争映画とか見ると若い隊員が指揮官の背中流してるシーンが必ずあるじゃないですか。部隊の団結の強化に必要なんですよ、一緒にお風呂はいることって」
新隊員「わかってます」
男「絶対だぞ」
新隊員「絶対ですよね」
男「ガチなヤツだぞ」
新隊員「リアルなヤツですよね、じゃあ、先に行ってます」
男「……なぜだろう、これだけ念を押したのに嫌な予感しかしない……」
新隊員「遅いじゃないですか。茹っちゃうかと思いましたよ」
男「ごめん、ごめん」
新隊員「そこ座ってください、背中流しますから」
男「うん」
新隊員「あ、その前にちょっとこっち見てください」
男「ん、なんだ……? あっ、無い!お前、チン〇どうした!?」
男「そ、そんな馬鹿な」
新隊員「今まで、男のふりをしていましたが、だんだんつらくなってきて……」
男「信じられない……」
新隊員「まあ、うそなんですけど」
男「へ?」
新隊員「そんな事ある訳無いじゃないですか。入隊のとき身体検査があるんだから、性別間違える訳無いでしょう。脚ではさんで隠してるだけですよ」
男「ああ、そうか」
男「まあ……な」
新隊員「結構好みでしょ?」
男「う…ん…」
新隊員「ムラムラしませんか?」
男「う……いい加減にしろ!お前がやるとしゃれにならないんだから」
男「うるさい!」
新隊員「ボクのほうはいつでもO.K.ですけど」
男「さっさとあがれ!」
新隊員「もう、しゃれが利かない人なんだから…ブツブツ…」
男「ハア、行ったか…いつか貞操を奪われるんじゃないかな……」
新隊員「今日は格闘ですね……」ニコニコ
男「うれしそうだな」
新隊員「またペアで練習しましょうね」
男「良いけどさ、変なことするなよ」
新隊員「嬉しいくせに。いつも、半……」
男「嬉しくなんかない!お前が余計なことするからだ!」
女3曹「今日の格闘は予定を変更して私が担当します」
ザワザワ
男「へえ、女3曹は格闘もできるんだ?」
新隊員「連隊の選手に選抜される人を別にすれば、格闘も銃剣道も小隊では一番上手いほうですよ」
男「本当に何でも出来るんだなあ。でもなんでこんなにザワついてるんだ?みんな表情が暗いけど……」
新隊員「それはですね、ムチャクチャ練習が厳しいんですよ」
新隊員「それがですね……」
女「新隊員、私語をしない!腕立て20回!」
新隊員「はい!1、2、3……」
女「あごを地面につける!」
新隊員「はい!4、5……19,20。ハア、終わった……ということです」
男「なるほど……」
新隊員「え?何で?展示はもっと上手い人のほうが……」
女「私と身長が同じくらいの人はあなたしかいないでしょう?」
新隊員「そうですけど……」
女「じゃあ、みんな見やすい位置に来てください。最初は小手返しから……新隊員、右手で私の胸のあたりをつかみに来て」
新隊員「いいんですか?女の子がしたほうが……」
女「気にしないでいいわ、訓練だから」
女 クイッ
新隊員「うわあっ」コテッ
女「という風に倒します」
新隊員「うう、痛い……」
女「では、動作を区切って展示します、新隊員もう一度お願い、ゆっくりね」
女「相手がこんな風に胸に手を伸ばしてきたら、上からつかんで手首を返します。このときしっかりと相手の手首をグイッと上に曲げて」
新隊員「痛いっ!」
女「で、ひじを伸ばして手首を左にひねる」
新隊員「アーッ」
女「相手が倒れたらひざで胸を圧迫します」
新隊員「グフッ、いっ、息が……」
新隊員「ウップ……死んだ……まさか本当に当てるなんて…」
女「ゴメン、ちょっと手元が狂っちゃった。では、ペアを作って各組ごと練習を開始してください。新隊員、今日は私とペアよ」
新隊員「なんでこんな目に……」
女「……練習終わったら小隊長のところに付き合って」
新隊員「はい」
女「ちょっとお話が」
男「え、なに?」
女「このところの練習を見ていたんですけど、新隊員を少し甘やかしていませんか?」
男「え、いや、そういうわけでは……」
女「新隊員も小隊長が助けてくれると思って手を抜いてるでしょう」
新隊員「それはないです」キッパリ
新隊員「だって小隊長、女3曹のこと怖いって」
女「私が怖い?」
男「バカッ!そんな事言ってないだろう!」
新隊員「だって、女3曹は可愛くて仕事も出来るから気後れするって」
男「だから、怖いなんていってないじゃないか!」
女「あの、小隊長……どっちでも一緒です」
男「あ、そう……」
コメント一覧
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- 2015年01月12日 21:10
- 前作がそこそこ良かっただけに残念
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