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シャープが X68000 のサービスマニュアルを無償公開、内部回路図など修理/メンテ用の詳細資料 - Engadget Japanese
 
シャープが往年の名 PC「X68000」のサービスマニュアルを公開しました。シャープの販売店や修理業者などが故障対応やメンテナンスに使う資料で、内部構造から基板の回路図まで詳細な情報が記載されています。
 

X68000 Service Manual

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7 枚


 
X68000 と言えば、1987年に初代モデルが発売されたシャープの PC。当時一般的だった 8ビットCPU 搭載 PC に比べれば雲の上の処理能力を持ち、アーケードゲーム基板にもよく使用されていた16ビット CPU 「モトローラ MC68000」を搭載したのが大きな特徴です。
 
 
CPU のほかにも、6万5536色表示の高いグラフィックス性能や4オペレーターの FM 音源を標準搭載するなど、当時のホビー向けとしては最強の声もよく聞かれました。

プログラミング環境としても、標準添付の X-BASIC に加えて C コンパイラなどが安価に供給されたこともあって人気となり、コアなユーザーが数多く集まりました。そのためかシリーズ最後のモデル発売から20年以上が経過した現在も活動を続けるユーザーグループが存在しています。

シャープは2013年、電子書籍ストア「GARAPAGOS STORE」における実験的な企画として X68000 のカタログを無償公開したのを皮切りに、販促資料やオーナー会会報の「おみこしPRESS」などを公開してきました。

今回の X68000 サービスマニュアル もこれまで同様、無償でダウンロードが可能です。表紙に記された型式は X68000 CZ-634C /CZ-644C で、1991年発売の「X68000 XVI」のものであることがわかります。
 
 
内容はハードウェア構成からブロックダイヤグラム、メモリマップ、I/Oポートアドレス一覧などが並び、後半にはメイン基板やコントロール基板から、アナログ基板、電源基板の基本配線図なども記載しています。

サービスマニュアルはメーカーの修理用資料として使われていたものであり、修理のための部品調達にも大いに役立ちそう。もちろん、資料を読み解き、故障箇所の修理を行うにはそれなりの知識と電子工作の腕前が必要となるものの、大切に XVI を使い続けて来たコアなユーザーにとってこのサービスマニュアルは非常に価値のある資料と言えそうです。

ちなみに X68000 の資料としては、過去にソフトバンククリエイティブより「X68030 Inside Out」なる X68030 のハードウェアを詳しく解説した書籍が発売されていました。しかし現在は絶版となっており、アマゾンでの中古価格は5000円の値がつけられています。

なお GALAPAGOS STORE では、1月13~14日限定でキャンペーンを開催中とのこと。シャープの Twitter アカウントでは下のようなつぶやきも...。
 
シャープが X68000 のサービスマニュアルを無償公開、内部回路図など修理/メンテ用の詳細資料

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