「入学は難しく、卒業は容易」といわれている日本の大学で今後、卒業条件

厳しくなる見込みです。

教室
https://www.flickr.com/photos/s-ariga/2403507722/

14日に報じられたもので、文部科学省は各大学に「受け入れ方針」(アドミッションポリシー)と「卒業方針」

の策定を義務付ける意向を発表。

「受け入れ方針」は各大学の特色や強みを挙げ、それに沿って大学入試で重視する能力や入学して欲しい

学生像を示すもの。

「卒業方針」は在学時に身に付けて欲しいスキルや学問などを示し、社会に送り出す卒業生像を描くもの。

これまで学校教育法施行規則で「受け入れ方針」は存在していましたが、新たに「卒業方針」を設け、セット

にして大学に義務付けることで安易に学生を卒業させず、両方針に見合う学生の育成と大学環境の土台作

りを進めたい意向。

これにより、今後「卒業方針」の水準に達していない学生は留年させたり、卒業を見送りにしたりする

などの措置も予想されています。

なお、方針の基準について罰則はありませんが、7年以内に1度、第三者機関による評価で判定し、その結

果を公表した上で、高評価の大学には財政支援を実施するとのこと。

文部科学省は今回の意向に基づき、来年度中に「大学設置基準」省令の改正を目指します。

大学教育が大きく変わりそうですが、その分、大学側の混乱を招いたり、負担も増えますね。

うまく成果があがればよいのですが、絵に描いた餅にならないことを祈ります。