第152回「芥川賞・直木賞」発表されました。

画像:【『九年前の祈り』で芥川賞を受賞した小野正嗣氏、『サラバ!』で直木賞を受賞した西加奈子氏】
『九年前の祈り』で芥川賞を受賞した小野正嗣氏、『サラバ!』で直木賞を受賞した西加奈子氏
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15日、日本文学振興会は芥川龍之介賞に小野正嗣氏の『九年前の祈り』(群像9月号)、直木三十五賞

に西加奈子氏の『サラバ!』(小学館)を選出しました。

『九年前の祈り』は、35才になるシングルマザーさなえが、カナダ人の夫が姿を消した後に残された1才の

子供との生活を九年前の「みっちゃん姉」の言葉を思い出しながら、描された物語。

九年前の祈り

著者の小野氏は1970年に生まれ、大分県出身。

東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学選考博士課程単位取得満期退学。

これまでに多くの文学賞を受賞しており、過去には第128回の『水死人の帰還』、第139回の『マイクロバ

ス』、第148回の『獅子渡り鼻』でも芥川賞にノミネートされています。

『サラバ!』はイランで生まれた圷歩が大阪に移り住み、その後、エジプトで向かい、人生に大きな影響を与

える”とある出来事”に出会うという物語。

サラバ!

著者の西氏は1977年に生まれ、イラン・テヘラン出身で関西大学法学部卒。

2006年に『きいろいゾウ』が大ヒットし、映画化されました。

また『ふくわらい』で第148回直木賞にノミネートされています。

両賞の候補作品は以下の通りです。

■第152回芥川龍之介賞 候補作
上田岳弘『惑星』(新潮8月号)
小野正嗣『九年前の祈り』(群像9月号)
小谷野敦『ヌエのいた家』(文學界9月号)
高尾長良『影媛』(新潮12月号)
高橋弘希『指の骨』(新潮11月号)

■第152回直木三十五賞 候補作
青山文平『鬼はもとより』(徳間書店)
大島真寿美『あなたの本当の人生は』(文藝春秋)
木下昌輝『宇喜多の捨て嫁』(文藝春秋)
西加奈子『サラバ!』(小学館)
万城目学『悟浄出立』(新潮社)

個人的には『サラバ!』が面白そうです。

ご興味を持たれたら、ぜひ一読を。