Uberがボストン市と運行データを共有、都市開発に役立てるため
Uberのフットワークの軽さといったら!
配車サービスのUberが公式で、自社の運行データを都市と共有していくことを発表しました。より住みやすく活発で、革新的な街作りの手助けが目的です。データ共有のパートナーとして先陣を切るのはボストン市。市内でのUberのサービス利用で得たデータをボストンの街に提供します。もちろん、データ提供時には、名前や住所など個人に紐づく情報は排除されます。
ボストンと共有する運行データは、住所ではなくZCTA (ZIP Code Tabulation Area)と呼ばれるもの。これは、ざーっくり言うと郵便番号別にエリア分けした地図データのようなものです。移動距離なども共有データに含まれます。これを使い、どこからどこまでどのようにサービスを利用しているのかを探り、都市開発に役立てようというのです。つまり、市内でUberを使った人々の動きを理解するのには十分だけど、個人特定にはあたらない程度のデータが共有されるということです。
Uber曰く、このデータが活用されれば、駐車場の増加/減少、エリア分けの見直し、人口密集地域への対応、交通計画などさまざまなことの改善につながるといいます。ボストンでの利用が成功すれば、他の都市にもデータ共有が広がるかもしれませんね。
source: Uber
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(そうこ)
- 都市計画総論
- 磯部 友彦,服部 敦,岡本 肇,松山 明|鹿島出版会