月岡芳年の「月百姿(つきひゃくし)」と「新形三十六怪撰(しんけいさんじゅうろっかいせん)」を紹介する展覧会「月岡芳年~『新形三十六怪撰』と『月百姿』」が2015年1月6日~2015年3月1日の期間に町田市立国際版画美術館で開催されています。明治25年54歳に持病である神経の病で亡くなるで寸前まで取り組んだ晩年の代表作と言える作品群です。是非この機会にご覧下さい。
『月百姿』明治18年(1885)~明治25年(1892)
月にまつわる和漢の物語や伝承を100図描いた揃物です。孫悟空や「竹取物語」のかぐや姫、「源氏物語」の夕顔など、おなじみのテーマが淡い色彩やぼかしを多用した幻想味あふれる画面に登場します。中国古代から江戸時代まで、時代を超えて様々な登場人物に寄り添う、ヴァリエーション豊かな月の姿がみどころです。
『新形三十六怪撰』明治22年(1889)~明治25年(1892)
日本古来の伝説や故事に登場する幽霊や妖怪を描いたシリーズです。「皿屋敷」のお菊や土蜘蛛、鵺(ぬえ)などの幽霊・妖怪が、ダイナミックな構図の中に細やかな神経で描かれ、人間との緊張感あふれる対決の場面を繰り広げます。
『新形三十六怪撰』より「源頼光土蜘蛛ヲ切ル図」明治25年(1892)、木版
『新形三十六怪撰』より「蒲生貞秀臣土岐元貞甲州猪鼻山魔王投倒図」明治23年(1890)、木版
『新形三十六怪撰』より「おもゐつゝら」明治25年(1892)、木版
展覧会名:月岡芳年~『新形三十六怪撰』と『月百姿』
期間:2015年1月6日(火)~2015年3月1日(日)
時間;平日 午前10時~午後5時(入場は4時30分まで)
土・日・祝日 午前10時~午後5時30分(入場は5時まで)
場所:町田市立国際版画美術館
住所:東京都町田市原町田4-28-1
入場料:無料
期間:2015年1月6日(火)~2015年3月1日(日)
時間;平日 午前10時~午後5時(入場は4時30分まで)
土・日・祝日 午前10時~午後5時30分(入場は5時まで)
場所:町田市立国際版画美術館
住所:東京都町田市原町田4-28-1
入場料:無料
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