メガチャーチがステンドグラスの歴史を変える?
教会といえばステンドグラスという概念が変わりつつあります。
メガチャーチと呼ばれる巨大教会は米国で1960年頃から見られるようになり、礼拝出席者が2000人以上のものを指します。このメガチャーチを運営するカリスマ牧師には、経営力があり政治まで動かす程です。最新の音響・映像設備を備えた大講堂はまるでコンサート会場のようで、近未来的な教会には窓もパイプオルガンもありません。いくつもの巨大LEDスクリーンがステンドグラスに変わるものになったと言う人さえいます。
メガチャーチが増え続ける中、ステンドグラス業界は昨今落ち込んでいる需要を高めるために新しい道を切り開こうとしています。現に教会の窓に使われるような大掛かりなステンドグラスの制作には費用が掛かることから、取り入れたくても取り入れられない教会もあるのです。しかし現在では教会はテクノロジーへの投資が増え状況が変化していることを、ウォール・ストリート・ジャーナルの記事で紹介されています。
レポートでは
昨年春、オクラホマ州タルサのAsbury United Methodistは5つのプロジェクターを導入して、山岳風景や歌詞、地下鉄などの映像を高さ30フィート(約9m)横幅230フィート(約70m)の教会の壁に投影しています。
と巨大スクリーンや映像、スライドショーなどテクノロジーの導入が進んでいることを伝えています。
職人たちは日々ステンドグラスの新しい形や役割を模索しながら、アートとして伝統技術を守ろうとしています。そして、古くから残るステンドグラスが美しい教会の価値は計り知れません。これからの時代、新しい技術が教会にも取り入れられてテクノロジー化が進むのは自然な流れかもしれませんが、古き良きものを守る取り組みにも目を向けていきたいですね。
image by Shutterstock
source: Wall Street Journal
Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文]
(NAOKO)
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