ワイヤレスでも大電力。10Wを超える非接触給電を東芝が開発
ワイヤレス給電、次のステージへ?
東芝はスマホなどのモバイルデバイス向けに、新たな非接触充電システムを発表しました。これは受電用IC「TC7765WBG」および送電用IC「TB6865AFG Enhanced Version」からなり、なんと10Wを超える出力が可能だとか。
現在一般的な非接触充電規格Qi(チー)規格「LP v1.1」での出力上限は、5V/1Aまでとなります。一方で今回開発されたシステムはというと、最大で12V/1A(7V/1A〜12V/1A)での出力が可能になっており、ワイヤレス給電の大電力化に対応しました。
注目したいのが互換性です。
今回発表された給電システムはQi規格で定められる「LP v1.1」を使用しています。そのため、従来の給電システムとチャンポンできるのもポイント。ただし、その性能を発揮するためには、受電用IC「TC7765WBG」および送電用IC「TB6865AFG Enhanced Version」をセットで利用する必要があるとのこと。下位互換ということでUSBみたいな感じですね。
東芝はこの非接触給電システムを、2015年1月下旬からサンプル出荷を開始し、2015年6月からは量産を予定しています。既存の機器を高速充電することはできませんが、将来性を期待したい技術です。
source: 東芝(プレスリリース)
(小暮ひさのり)
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