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モジュールスマホ「Project Ara」を米GIZMODOがハンズオン : ギズモード・ジャパン

モジュールスマホ「Project Ara」を米GIZMODOがハンズオン

2015.01.16 21:00
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グーグルのモジュールスマホ、「Project Ara」の最新プロトタイプを、米GIZMODOがうらやましいことに触ってきていますので、その感想をお届けします。

開発者向けカンファレンスで発表されたこの最新プロトタイプですが、残念ながらタッチスクリーンがタッチに反応せず、アンロックできない状態となっていました。そのため実際にモジュールが機能しているのか、ホットスワップ(電源ONのままモジュールの着脱をすること)できるのかなどは確認することができなかったとのこと。なのでハンズオンと言ってもそのほとんどがモジュール部分の写真ですが、なにはともあれモジュールの楽しさ、美しさはバッチリ収められています。

Project Araを簡単に説明すると、フレーム部分(映画「ターミネーター」でいうところの「エンドスケルトン」)にさまざまなモジュールをつけていくことで、自分の好きなスマホが作れるというものです。好きなときにいらない機能を外して必要な機能を付け足したりすることができ、例えばスピーカーを外して汚染度センサーをつける、といったことができるんです。


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このプロトタイプでは、モジュールのおかげでUSBポートの位置だって、「下にあるのは嫌だから横に」というように好きな位置に付け替えることができました。「エンドスケルトン」部分は電力とデータを伝えることができるようになっています。将来的には携帯電話網用とWi-Fi用のアンテナも好きな位置につけることができるようになるとのことです。

それぞれのモジュールは、スライドさせてエンドスケルトンに入れ込み、プログラム可能な磁石によりロックされる仕組みです。こうすることで、ポケットの中でモジュールがバラバラになったりするのを防ぐとのことですが、これは試すことができませんでした。

またモジュールには好きなパターンや画像をつけてパーソナライズできるようになっています。購入ができる頃には、あなたのソーシャルネットワーク上をクロールして(自動で探しに行って)、あなたの画像や、これまでにあなたが「いいね!」などをした画像を取ってきて、モジュールパーソナライズに使えるようにするようなソフトウェアを用意しようとグーグルは考えています。

現時点でのモジュールは、一般的なスマホが持っていて当たり前なもの(スクリーン、イヤホンジャック、スピーカ、Bluetooth、Wi-Fi、3Gセル、カメラ、USB、バッテリ、プロセッサ)に限られています。でも、さまざまな会社が、それこそ昨今あふれかえっているアプリのように、いろんなクレイジーなモジュールを作ることができるようになるかもしれません。例えば、クアルコムが新しいプロセッサを作ったり、サムスンが凄いディスプレイを作ったら、将来はもしかしたらその部分だけのモジュールが変えるようになるかもしれませんね。まるで自作PCのように、友だちとモジュールをトレードしたり、古いモジュールを売ってアップグレード資金にしたりできるかもしれません。


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そう、今のところはまだ我々が目にしているのがスマートフォンの未来なのか、それともただのクールなサイドプロジェクトなのかわからない段階です。現段階でグーグルは、プエルトリコで小さな試験を行うことしか約束していません。

グーグルの研究開発部門、ATAP(Advanced Technology and Projects)チームのミッションは、これまでの価値観を覆すような技術を、2年間のデッドラインが終わるまでに商業化できるかどうか。このProject Araでもその2年が過ぎてダメだったらプロジェクトはゴミ箱行き、かとおもいきや、グーグルは今回だけ特別にその2年ルールを変えるかもしれません。ATAPチームのリーダーは、元DARPA(米国防高等研究計画局)の局長のレジーナ・ダガンさん。そのダガンさんによれば、「もう2年延長」できるかもしれないとのことなんです。


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今日のところは、最高に見栄えのするプロトタイプではあるものの、現行のハイエンドスマホには及ばないスペックで、720pのディスプレイ、3G、一日と持たない小さなバッテリしか触れませんでした。でも本体はまあまあ薄い感じになっているようです。とはいっても所詮これはプロトタイプ。今年中に行われるプエルトリコでのローンチまでにはもっと良いプロトタイプがでてくるようなので、このプロトタイプで幻滅せずに次の登場を待ちましょう。グーグルによれば最初は20から30モジュールから始めたいとしています。ちなみに、Araは昨年の段階では「2015年1月発売」とされていましたが、今月出てくるのは開発者向け限定のベアボーンボードのみとなるようです。

まだまだ一般の手で触れるようになるのは先なのが残念ですね。でもまあ写真だけでも堪能しておきましょう。


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Sean Hollister - Gizmodo US[原文
(abcxyz)

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