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巷には様々な健康に関する情報で満ち溢れている。それだけ人々の関心が高く、特にダイエットをしたい人にとってはできるだけ楽に痩せる方法を模索していることだろう。
だが中には誤った情報もある。かつてそう信じられてきたが、新たなる研究により誤りであることがわかってきたものもある。
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1. やせている人は健康的、太っている人は不健康
その人が健康かどうかは見た目だけでは分からない。やせている人でも不健康な人はいる。太っている人(基準のBMI値を超えている人)でも定期的に運動して健康的な生活を送っている人もいる。
また、BMIを使って肥満を計る方法には多くの医者や科学者が異議を唱えている。アメリカの雑誌TIMEにも 「なぜBMIは肥満度や健康度を計るのに最適ではないのか?」 という記事がでている。
BMIでは脂肪と筋肉を識別せず、体に必要な脂肪と不必要な脂肪を一緒くたにしているからだそうだ。それでも、BMIを使用した測定が圧倒的に普及しているのは、一番測定が簡単だから。つまり、見た目やBMIじゃ健康かどうかは分からない、ってことだ。
2. 一日にコップ8杯(2リットル)の水を飲め
アメリカでは1日にコップ8杯の水を飲むことが健康につながると言われているがこれは嘘。たしかに水分は取った方がいいし、ジュースなどたくさん砂糖の入った飲料より水を飲んだ方が体にはいい。しかし、水分補給には個人差もあるので、一概に2リットルがいいとは言えない。
目安として、水分補給はこまめにすること。おしっこが黄色い人はもっと水分が必要、薄い黄色なら適度な水分補給をしているということになるらしい。逆に、ビールなどをがぶ飲みしたり過剰な水分補給をすると無色に近いおしっこが出るらしいので、こちらも注意!
3.自然食品は健康、化学系は悪
自然食品が体に良いとは限らない。シアン化物は自然植物に含まれている。水だって化学物質が結合したものだ。だから、自然や化学という言葉に惑わされない方がよい
4.朝食が一番大事
この説に関しては専門家の間でも意見が割れている。なので、朝、お腹がすいていれば食べればいいし、すいていなければ無理に食べる必要はない。食べる時には、タンパク質、繊維、健康的な脂質、そして炭水化物を組み合わせるとバランスのとれば健康的な朝食となる。
5.腹筋でお腹の脂肪を取るなど、部分やせは可能である
残念なことに、人間の体は部分痩せが可能なようにできてはいない。部分的に筋肉を鍛えることは可能。しかし、どんなに腹筋をしようとお腹の脂肪は消えない。太もも痩せや二の腕痩せのためにウエイトトレイニングをしても細くはならない。
つまり、筋肉はついても脂肪は消えないということ。脂肪の上に筋肉がつき、その筋肉を鍛えることになる。脂肪を部分的に燃やすということは不可能なのである。だから、脂肪燃焼を狙うなら部分運動ではなく、全身運動とバランスのよい食事を心がけることだ。
6.妊娠中は運動するべからず?
今ではマタニティーヨガなども普及し、妊娠中のエクササイズはいたるところで推奨されている。ただし、無理は禁物。妊娠前の運動量と同じくらいの運動量に留めた方がよい。
7.ビタミン剤などのサプリでもっと健康に?
もちろん健康な体にビタミンは必要不可欠だが、バランスのよい食事をしていれば、必要なビタミンは摂取できているので、過剰にサプリメントで栄養を補う必要はない。それ以上に、特定の症状(例えば妊娠中の女性は葉酸を取った方がよい)がない限り、サプリメントの取り過ぎは、健康どころか癌や神経障害を引き起こすことにもつながりかねない。
8.体重を落とすには、ランニングなど長時間の有酸素運動が一番適している
脂肪を燃やすなら、ランニングやトレーニングマシーンなどよりメタボリック予防運動のほうがはるかに効果がある、と運動生理学者のグレッグ・ジャスティスは語っている。
メタボリック予防運動とは基本的に通常のウェイトリフティングのエクササイズだ。しかし、通常のやり方と違うのは、「素早く」「全力で」「セットの間の休憩をごく短く」して行うことだ。
素早く行う方法は、一カ所に集中せずいろんな箇所を交代で行う。そうすれば、他の筋肉を鍛えている時に、さきほど鍛えた筋肉は休息できる。正しい方法で行えば驚くべき効果がでるとのこと。しかも、たったの20分から25分(それ以下でも)続けるだけでよいそうだ。
約1時間トレッドミル(動くカーペットとして知られている一番普及しているトレーニングマシーン)でエクササイズするより、よっぽど効果的だ。しかも定常状態でトレッドミルを使用しエクササイズしても、数時間で通常の新陳代謝率に戻ってしまうそうだ。しかしメタボリック予防運動ならこの「運動後のカロリー燃焼」の時間がぐんと伸びる。24時間から36時間、またはそれ以上と言われているから驚きだ。
9.重量挙げをする女性はごつくなる?
エクササイズや運動の効果は人によって異なる。筋肉がつきやすい人もいれば、つきにくい人もいる。しかし、一気にボディービルダーのようにムキムキになる人はそうはいない。(目指している場合を除き)
大抵の場合、女性には、ムキムキの筋肉をつくりあげるほどのテストステロンが備わっていない。特別なトレーニングをして、何百時間もかけ高重量挙げをし、人並み以上のカロリーをとらない限り、ムキムキになるのは難しいとジャスティスは言う。そして8番でも述べた重量を使ったエクササイズは有酸素運動より脂肪燃焼に適している。ウェイトトレーニングは、健康にも心臓にも筋力など他にもいろいろと役立つ万能なエクササイズである。
妊娠すると食べるのも二人前?
多くの医者は妊娠時には1日あたり300カロリー余分に取るのがよいと言う。300カロリーは二人分にはとても及ばない。同じ300カロリーでも、ジャンクフードなどのエンプティーカロリーは控え、高タンパク質、低脂質のものを積極的にとるべき。他にもカルシウムや鉄など母体や赤ちゃんに必要な栄養素はたくさんある。
11. 風邪をひいたらビタミンC?
1970年にノーベル賞を2度受賞したライナス・ポーリング博士が「ビタミンCは風邪に効く」と唱えたのがきっかけ で、アメリカでは風邪をひいたら、ビタミンCというのが定説になっている。しかし、ビタミンCが豊富に取れる食事を常に心がけているなら風邪をひいても治りやすいが、風邪をひいた後でビタミンCを頑張って摂取しても効果はない。風邪とビタミンCの関係においてはまだまだ研究が必要だそうだ。
12. デトックスや体内浄化は体の毒素を排出する
ジュースやスムージーだけを飲んで体内の毒素を排出し、浄化するするという「デトックスダイエット」は、ここ最近世界中で流行っているようだ。しかし、体の毒素を排出するのは肝臓と腎臓であり、お通じが良くなっても便から出るわけではない。食べ物を使ったデトックスダイエットでは、通常より多くの果物や野菜や自然食を食べることがよいとされているが(もちろん、これはこれで健康によい)、これも体内の不純物は排出してくれない。逆に偏った食事をしていると他の栄養素が足りなくなり、貧血などを引き起こす原因となる。
13. 運動すれば体重が落ちる
多くの研究で、運動だけしても、食生活を変えない限り目に見えるような減量は難しいとしている。つまり、運動+栄養バランスのよい食事が脂肪燃焼や引き締まった体を手に入れるためには必要なのだ。しかし、体重だけをとにかく落としたいという人で、運動すべきか食べる量を減らすべきかと悩んでいるなら、食べる量を減らした方が確実に体重は減る。
14. 抗生物質はインフルエンザや風邪の強い味方?
インフルエンザの原因はウイルスである。風邪の場合には細菌感染の場合がある。抗生物質が聞くのは細菌感染の場合のみである。だが抗生物質で症状がやわらいだり、早く治るわけではない。抗生物質は肺炎などの細菌性の病気になった時にだけ処方されるべきなのである。
15. 低脂肪食品は通常の食品より体にいい
バターをたっぷり使ったものや、揚げ物が美味しいと感じるのは人間の本能。人間は飢餓状態になった時に備えるため、脂肪分を美味しいと感じるようにできている。一見体によさそうに見える脂肪を抑えた多くの低脂肪食品は、脂肪の代わりに糖質や炭水化物を足して味を整えている。また、多くの研究では、トランス脂肪などを除いて、脂肪はもはや敵ではないと考えられている。取り過ぎに気をつけていれば、脂肪も大事な栄養素なのである。
via:buzzfeed・原文翻訳:melondeau
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コメント
1. 匿名処理班
本当これな
人それぞれ自分自身を理解して合ったものに出会うかどうか
効果なんて短期間でわからないないし、とっかえひっかえして馬鹿じゃないの
2.
3. 匿名処理班
>>
メタボリック予防運動ならこの「運動後のカロリー燃焼」の時間がぐんと伸びる。24時間から36時間、またはそれ以上と言われている
そんな長時間効果あんの!?
4. きみまゆ
気にせず沢山食べようo(^∇^o)(o^∇^)o
5.
6. 匿名処理班
15.にある「餓死状態」は「飢餓状態」の間違いだと思う。
餓死状態になった時にはもう死んでるw
7.
8. 匿名処理班
5.腹筋でお腹の脂肪を取るなど、部分やせは可能である
内容は不可能みたいなんだけどどっちなの?
9. 匿名処理班
※6
ワロタ
10. 匿名処理班
※8
腹筋を鍛えると 筋肉で内蔵が引っ込み、腰周りを細く出来る
あと腹回りに脂肪がつくのは内蔵守るためだから
筋肉でカバーできてたら脂肪がつかない
なお本当かどうかは実際は知らん
11. 匿名処理班
総括したら要するに何でも程々にすりゃ割と健康になるんだって事だよな
12. 匿名処理班
※8
どの項目もタイトルが「誤った思い込み」でその下の文章で否定する構成になってるよ
13. 匿名処理班
風邪やインフルエンザで抗生剤が処方されるのは、細菌性の合併症を防ぐためらしいよ。
14. 匿名処理班
>1.BMIでは脂肪と筋肉を識別せず、体に必要な脂肪と不必要な脂肪を一緒くたにしている
>5.脂肪を部分的に燃やすということは不可能なのである。
脂肪は部分的に燃やされないなら、必要な脂肪と不必要な脂肪が一緒くたでも問題ないと思うんだけど。
15. 匿名処理班
現代って数値に頼りすぎてて、自分の感覚に自信をもてない人が多いよね
数値がない時代は自分の感覚に頼るしかなく、数値のない時代に発見されて現代でも応用がきく知恵は多くある
人間の感覚って侮れないと思う
16. 匿名処理班
※8
部分やせは可能ってのが思い込みってこと
17. 匿名処理班
いろいろ興味深い情報だけど…
見出し画像の右端は
和式派の洋式使用法?それともエクササイズ?
18. 匿名処理班
誰かメタボリック予防運動の動画貼ってくれ!