千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館でジュラ紀から現代までにわたる、「ニセモノ」の数々一挙公開する展覧会「大ニセモノ博覧会-贋造と模倣の文化史-」が2015年3月10日~2015年5月6日の期間に開催されます。注目は国立歴史民俗博物館に所蔵されている「人魚のミイラ」ではないでしょうか。江戸時代後期から明治にかけて人魚のミイラが輸出されていたらしく和歌山ではミイラの製造が盛んだったとか。展示だけでなくミイラ製造の背景や謎も解き明かします。「人魚のミイラ」は初公開となります。
他にはベトナムで作られた陶器の総称である「安南陶器」や天正大判、慶長大判など偽金、始祖鳥、織田信長が東大寺へ宛てた文書(本物)などが展示されます。
「ニセモノ」は、暮らしのなかで重要な役割をもち、さまざまな歴史をもっています。また、「ニセモノ」が「ホンモノ」を乗り越え、文化的な創造性を発揮することもあります。さらに、博物館で作られる研究目的の「ニセモノ」は、「ホンモノ」よりもむしろ研究価値が高い場合さえあるのです。
この企画展示では、「ホンモノ」に対する「ニセモノ」を単に展示するのではなく、「ニセモノ」と「ホンモノ」の複雑な関係が、時代や社会背景によって、どのような原理で振幅してきたのかを明らかにしていきます。
期間:2015年3月10日~2015年5月6日
時間:9時30分~17時00分(入館は16時30分まで)
休館日:月曜日(休日の場合は翌日が休館日となります
場所:国立歴史民俗博物館 企画展示室A・B
住所:千葉県佐倉市城内町117
入場料:一般:830(560)円
高校生・大学生:450(250)円
小・中学生:無料