ホワイトハウス、「ネット中立性に新たな法律は必要ない。FCCにおまかせ」との見解
多数派の共和党にお引き取り願いました。
オバマ大統領が、ネット中立性保護に向けた規制強化を米連邦通信委員会(FCC)に求めたのは昨年11月。ホワイトハウスの担当者が援護射撃を打つかのように、「ネット中立性保護はFCCに任せて、新たな法律は必要ないんじゃない」、との考えを漏らしました。
ロイターの報道によると、あるホワイトハウスの担当者が「法制定について言えば、FCCが通信法第二編(タイトルII)による規制権限を持つため、新たな法律は必要ないと考えています。しかし、自由でオープンなインターネットを守るという大統領の目標を共有する仲間とともに、これからも将来も共に取り組んでいきます」との見解を述べました。これは11月の中間選挙で大勝利を収め、上下両院の過半数を占める共和党が、タイトルIIによる規制強化を止めるための法案を提出する動きを牽制するものと言えるでしょう。
先日報じられたところによると、FCCはタイトルIIによる規制を検討しているようなので、2月の最終決定まで目が離せません。自由でオープンなインターネット信者にとって、タイトルIIによる規制は朗報となるのでしょうか? ちなみにタイトルIIというのは、固定電話に適用されている、ものすごーく厳しい規制。なんとなく「自由でオープンなインターネット」と「厳しい規制」っていうのは矛盾しているような気もするのですが。
Image via White House / Flickr
Source: Reuters
Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文]
(conejo)
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