オオサンショウオ娘「く………くるな!!人間め!!」
- 2015年01月21日 22:40
- SS、神話・民話・不思議な話
- 12 コメント
- Tweet
男「大丈夫!!大丈夫だから!!僕はオオサンショウオ保護委員会の委員長なんだ!!」
オオサンショウオ娘「保護………委員会……………?……」
男「そう!!だから安心していいんだよ!!」
オオサンショウオ娘「ふ……ふん!!誰がそんな話を鵜呑みにするものか!河を汚す人間の話など聴くに値しない!!」
オオサンショウオ娘「素直に認めるのか…………」
男「だけど……人間は反省してるんだ!……本当に申し訳ない」
オオサンショウオ娘「………謝られたところで死んでいった同胞たちは生き返らない………」
男「わかってる………でも……だからこそ!!せめて君だけでも助けたいんだよ!!」
オオサンショウオ娘「………(なんなのだ………この人間は……)」
男「とりあえず…………僕の家に来てもらおうかな」
オオサンショウオ娘「!!!!!!…………貴様の魂胆がわかったぞ………この私を捕まえて生態実験でもする気だろう!この偽善者!!!」
男「違うよ!!この土地はまだ保護規制がかかってないから危険なんだよ!!」
オオサンショウオ娘「ホゴキセイ………?訳のわからん言葉でこの私を惑わそうとしているのだな!?そんな手にはのらんぞ!!」ダッ!!
男「あ!………待って!!」
オオサンショウオ娘「きっと……私が人間の姿をしているから……実験のついでに犯すつもりだろう………」
釣り人1「?……よおねえちゃん!迷子かな?」
釣り人2「うっひょー!超マブいっすね!!」
オオサンショウオ娘「な……なんだ貴様ら!!」
釣り人2「うっひょー!人外っすね!超萌えるっす!!」
オオサンショウオ娘「な………なんなんだ……?」
釣り人1「悪いけどな……ねえちゃん……犯させてもらうぜ……」
オオサンショウオ娘「!!!!」
オオサンショウオ娘「や…やめろ!!近づくな……!」
釣り人1「くくく……にげらんねえぜ………ねえちゃん……」バッ
オオサンショウオ娘「うっ…………この鬼畜め!!!……誰か………助けて!!」
オオサンショウオ娘「!!………許さんぞ………人間め!!」
釣り人2「へへへへへ」
男「やめろ!お前たち!!!」
釣り人1「まずい!!オオサンショウオ保護委員だ!!」
釣り人2「逃げるっす!!」ダッ!!
オオサンショウオ娘「う………ひぐ……………人間なんて信用してたまるか……」
男「その通りだ」
オオサンショウオ娘「え?」
男「人間は信用できないし……してはいけない………だから人間の沢山いるここはとても危険なんだよ」
オオサンショウオ娘「…………」
オオサンショウオ娘「…………人間のお前を信用しろというのか?」
男「…………どうしてもこないつもりかい………?」
オオサンショウオ娘「当然だ……人間を信用するなと言ったのは貴様ではないか」
男「なら仕方ない………少し眠ってもらおう……」
オオサンショウオ娘「!!?………貴様ぁ!!やはり!!!………ムグゥ……………………」
オオサンショウオ娘「zzz」
男「ふぅ………」
オオサンショウオ娘「…………………ん…………」
オオサンショウオ娘「なんだここは………プール………?」チャプ
男「やあ、目が覚めたかい?」
オオサンショウオ娘「!!!……………貴様……やはりこの私を……」
オオサンショウオ娘「……………?………」
男「いろいろ調べた結果……沢蟹がお好みらしいからね」
オオサンショウオ娘「……何を………調べたんだ………?」
男「ここにいれば危険な人間はこないし……食料も自由に食べていいよ。悪くない条件だろ?」
男「ああいない」
オオサンショウオ娘「蟹も……タニシも食べ放題なんだな?」
男「ああ」
オオサンショウオ娘「……………仕方ない…………少しだけなら実験されてもいいぞ………」
オオサンショウオ娘「……………でも…………解剖とか………痛いのは無しだからな……」
男「いや、別にそんなたいそうな事しないって……」
オオサンショウオ娘(よりによって人間の申し出に………すまん……同胞よ……………)
オオサンショウオ娘(せめて………やつのペットにだけはならんぞ………)
男「オオサンショウオちゃん、タニシ捕ってきたよ。食べる?」
オオサンショウオ娘「…………うん」
男「ふふふ………」ジロジロ
オオサンショウオ娘「……なんだ……ジロジロ見て………」
男「いや、素敵な尻尾だなと思って……」
オオサンショウオ娘「尻尾…………?なんでこんなものがいいんだ?」
男「いや………ごめん………なんでもない……」
オオサンショウオ娘「……?」
オオサンショウオ娘「ああ……わかった………」
オオサンショウオ娘(…………プールの中というのも暇なものだな…)チャプチャプ
オオサンショウオ娘「ん?………これは………本というやつか?」
オオサンショウオ娘「………………………人間の文字は読めんな………挿し絵を楽しもう…………」
オオサンショウオ娘「くるな!!!このオオサンショウオ殺し!!!」
男「え!?………なんだいきなり……」
オオサンショウオ娘「この本を見たぞ!!なんだこのオオサンショウオの唐翌揚げの写真は!!!」
男「!!……それは……」
オオサンショウオ娘「やっと貴様の正体が分かったぞ………貴様はオオサンショウオを食べたいがあまりこの私を捕まえた偏食家だ!!!」
男「誤解だ!!それはかなり昔の資料で…………」
オオサンショウオ娘「なるほど………これでやっと、あんなに私の尻尾を眺めていた理由がわかった……」
オオサンショウオ娘「美味しそうだと思っていたんだろう!!!」
男「違う!!!!!!!!!!」
男「聞いてくれ!!それは本当に昔のことで、今はオオサンショウオを食べることは禁じられているんだ!!」
オオサンショウオ娘「…………」じと…
男「ほ……本当だよ!」
オオサンショウオ「ではなぜ……私の尻尾を美味しそうに見ていたのだ……」
オオサンショウオ娘「え………?」
男「僕は小さい頃からオオサンショウオマニアなんだよ………だからオオサンショウオを見ていると凄く落ち着くんだ……」
オオサンショウオ娘「…………だから見てたのか………?」
男「そうだ……………」
男「……気になったならやめるよ………すまん……」
オオサンショウオ娘「し……仕方ないな!!!少しだけなら見せてやらんでもないぞ!!」
男「本当かい!?」
オオサンショウオ「………特別だぞ…」
男「写真とらせて!!写真!!!」バタバタ
オオサンショウオ娘(………変なやつに捕まったな…………)
TV『うっわあああ美味しそうなお寿司ですねええええええええええwww』
TV『マグロがとろけりゅううううwww』
オオサンショウオ娘「……あんな箱の中に入れるほど小さな人間もいるのだな……………」
男「それテレビだよ……オオサンショウオちゃん………」
オオサンショウオ娘「てれび?」
男「そうだよ。別の場所の景色がこの箱に映し出されているんだ」
オオサンショウオ娘「なに!?こ
コメント一覧
-
- 2015年01月21日 22:54
- ウーパールーパー何者だよwww
-
- 2015年01月21日 22:58
- オスのオオサンショウウオの見た目が気になる
-
- 2015年01月21日 22:58
- 意外と面白かったwwwwwwww
-
- 2015年01月21日 23:01
- 突然のウーパー様に吹いたwww
-
- 2015年01月21日 23:04
- いやちょっとまて
ちょっとまて
メキシコサラマンダー凄えな!
-
- 2015年01月21日 23:07
- あらやだウーパー様カッコいい
-
- 2015年01月21日 23:11
- 突然のウーパールーパーは卑怯www
-
- 2015年01月21日 23:23
- 名前が長い
334点
-
- 2015年01月21日 23:30
- やっぱり肌はヌルヌルしてるんだろうか
-
- 2015年01月21日 23:32
- あうあうあー(^q^)
-
- 2015年01月21日 23:43
- 普通に面白かった
小学生の頃、自由研究でオオサンショウウオの生体に関して調べたのが懐かしい
-
- 2015年01月21日 23:52
- おもしろかった
スポンサードリンク
ウイークリーランキング
最新記事
アンテナサイト
新着コメント
QRコード
スポンサードリンク