戻る

このページは以下ＵＲＬのキャッシュです
http://kyuukaiou.ldblog.jp/archives/1647563.html

前回、広岡達朗氏（８２）は巨人に苦言を呈しながらも、「今年も有利」と言った。最大のライバルとなるべき阪神がそれだけ、ふがいないからである。

■「コーチがおとなしい」

阪神にとって、こんなにめでたい話はありませんよ。
このオフ、金子千尋や中島裕之らの補強に動いて失敗したでしょ。
「補強全敗」なんて言われてますが、これはフロントも指導者も育成に目を向け、勉強をする絶好の機会になるはず。
これを生かさないといけませんよ。

最近は西岡剛や福留孝介など、ＦＡやメジャー帰りの選手を補強してチームをつくってきた。
それで勝てると思うのは錯覚なんです。何のために毎年ドラフトで新人を獲得しているんだと。
５年先、１０年先を見据えて、レギュラーの選手が衰えたり引退したりして穴があいたときに埋めるためです。

基本的には、ドラフトで指名した新人をしっかりと育てていれば勝てるんです。
それが間に合っていないから補強に頼る。今の阪神はその繰り返しに終始している。

若手にしても、モノにならないからまた新しい選手を獲得するというんではダメです。
選手任せで指導力のないコーチがいかに多いか。
前回も話しましたが、「人は必ず育つ」という信念と情熱を持って選手と向き合うべきなんです。
キャンプを見たら選手の器の大小は大体わかる。
「コイツはダメだ」と落胆することはあっても、「何を」「どういうふうにすればいいか」を、根拠を持って何度も何度も教え込む。
それには指導者も成長しないといけません。

南球団社長と話した時、「ウチのコーチはおとなしい」と言っていた。
選手に対して何も気づかないからか、あるいは何か言ってクビになるのが怖いのかはわかりません。
堂々と、「私はこう育てます！」とやればいい。選手がかわいそうです。


http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/156520/1
2015年1月21日

■中村勝広ＧＭにもガッカリ

メジャー移籍を目指した鳥谷敬（３３）の残留が決まった。
彼は早大の後輩ですが、南社長には「カネのことばかり考えているようなら、放出したらいい」と伝えました。
日本人には「この会社に惚れた」と思って働く、そんな美徳があると思うんです。
カネしか頭にない選手を置いても、チームにプラスになりません。

彼は「メジャー、メジャー」と言ってたけれど、向こうは本気で欲しいと思ったらとっくに獲得してます。
マスコミではブルージェイズ、メッツが獲得に興味と報じられたものの、「二塁手なら」とか「遊撃手であれば」とアレコレ言っていること自体、本気で欲しいと思っていない証拠です。

和田監督はもうちょっといいと思いましたが、昨年の日本シリーズの移動日を練習休みにしたのは、お気楽もいいところ。
あれはミソをつけた。

（ＧＭの）中村勝広にもガッカリしてます。就任前に南社長から相談があった。
「阪神、オリックスで結果を残せなかったのは、大きな欠点があるからですよ」と伝えました。
「それでも」と社長が言うので中村にアドバイスを送った。
「阪神ファンは熱狂的で時にうるさいことも言う。『本当にチームを再建するにはここが足りない。
１年目はこう、２年目はこう、そして３年目に優勝するためにこうやります』と持論を説明をしろ」と。

そして「『優勝できなかったら、ＧＭの能力が足りないということですから辞めます』と言いなさい」と話しました。
その時は一生懸命、メモを取っていましたが、いまだに優勝の「ゆ」の字も言わない。
和田は契約最終年ですが、中村も今年で３年目。正念場ですよ。

以上