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シンジ「実はアスカは僕の娘なんだ」


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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/12(土) 22:33:01.41


アスカ「へ?」

シンジ「前にエヴァが使徒に取り込まれたことあっただろ」

シンジ「あの時ネルフの人達はディラックの海に取り込まれたと思ってるみたいだけど本当は違うんだ」

アスカ「じゃあ実際はどこに居たっていうのよ?」

シンジ「ドイツだよ西暦2000年終わりの……」

アスカ「嘘でしょ……?」

シンジ「こんな嘘ついてどうするんだよ?」


3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/12(土) 22:38:44.30


アスカ「だいたいどうやって過去に行ったっていうのよ!?」

シンジ「そんなのこっちが聞きたいさ!」

アスカ「じゃあつまりあれ、使徒の影響でタイムスリップしたとでも言うの!?」

シンジ「そうなるのかな……」

アスカ「まあいいわ、それでそっからどういう理屈でアンタが私の父親になったわけ?」

シンジ「僕はドイツにタイムスリップしてから当てもなく彷徨い続けてたんだ」

シンジ「だってそうするしかないだろ?使徒と戦ってると思ったらいきなり見知らぬ国に飛ばされて」

シンジ「しかもカレンダーを見たら過去ときたもんだ、彷徨うこと以外できることなんてないよ」


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/12(土) 22:44:51.73


シンジ「言葉もわからない国でお金もなく彷徨う僕」

シンジ「冬のドイツはとても寒くてでも僕は宿に泊まることすら出来なかった」

シンジ「このまま凍えて死ぬのかな……僕がそんなことを考えたその時だった」

アスカ「何があったの?」

シンジ「一人の女性が僕に声をかけてくれたんだ……日本語でね……」

アスカ「日本語で………それってまさか!?」

シンジ「惣流キョウコツェッペリン……アスカもよく知ってる名前だろ?」

アスカ「ママが……アンタに……」


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/12(土) 22:51:28.24


シンジ「初めて彼女を見たその時……僕は彼女が女神に見えたよ」

シンジ「異国の地で聞いた馴染みのある日本語……そして優しい言葉……」

シンジ「僕はすがる思いで彼女に助けを求めた」

シンジ「その時は詳しい事情まで話せなかったけどそれでも彼女は僕を受け入れてくれたんだ」

シンジ「今思えばすごいことだよ……ヨーロッパの街をふらつく痩せこけた日本人なんて不審者じゃないか」

シンジ「でも彼女はそれでも僕を助けてくれたんだ」

アスカ「………」

シンジ「それから僕は彼女の家に招かれて久々の食事にありついた」


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/12(土) 22:58:07.10


シンジ「食べなれないドイツ料理だったけどその時の僕には最高のご馳走だった」

シンジ「食事があんなに美味しく感じたのはあれが初めてだったかも」

アスカ「………」

シンジ「それから僕は彼女にそこまでの経緯を話したんだ」

シンジ「最初はこんな話信じてくれないかも……不審者扱いされて入管に連れて行かれるかも」

シンジ「そんなふうに思ったけど僕がエヴァの名前を出した直後、彼女の表情が変わってね」

シンジ「僕もまさか彼女がドイツでエヴァの開発に関わってるなんて思わなかったから驚いたよ」


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/12(土) 23:06:28.40


シンジ「僕がエヴァの存在を知ってたことにより普通なら胡散臭いと思うタイムスリップの話も信じてくれた」

シンジ「まさに奇跡みたいな出来事だったよ」

シンジ「その後僕は未来のこととかを聞かれたから知ってることを全部はなしたんだ」

シンジ「第3新東京市に来たこと……エヴァに乗ったこと……使徒との戦い……そしてアスカと出会ったこと……」

回想

シンジ「そういえばドイツから来た女の子が居るんですけどなんか知ってますか?」

キョウコ「ドイツから?名前はなんて言うの?」

シンジ「アスカです……惣流アスカラングレー」

キョウコ「惣流って……私と同じ名字じゃない!」

シンジ「えええええっっ!?」

回想終了


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/12(土) 23:11:30.25


シンジ「その時僕は初めて彼女の苗字が惣流ということを知ったんだ」

アスカ「………」

シンジ「この時は驚いたよ!だってアスカの親戚かも知れない人だったんだもん」

アスカ「それで……?」

シンジ「でも彼女はアスカっていう子は知らないって……」

シンジ「最初はどうしてだろうと思ったけど……あとで考えてみれば当たり前だった」

シンジ「だってまだこの時アスカは生まれてすらいなかったんだから……」


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/12(土) 23:18:36.47


アスカ「………」

シンジ「それから僕は帰るあてが見つかるまで彼女の家に住まわせてもらうことになった」

シンジ「最初は日本に帰ろうかとも思ったけどあの時代の日本にあてはなかったし」

シンジ「それになにより彼女が今日本はインパクトのせいでドイツより物騒だからやめなさいって」

アスカ「………」

シンジ「本当彼女には感謝してもしきれないよ」

シンジ「それからというもの僕は彼女の家でこっちにいる時と同じように家事仕事を行ったりした」

シンジ「ほら彼女は研究職で忙しいからそういうことやる暇なかったんだ」

アスカ「ねえちょっと待って」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/12(土) 23:27:30.72


シンジ「何?」

アスカ「さっきからアンタの話聞いてるとママは出てくるけどパパが出てこないじゃない!」

アスカ「一緒に暮らしてたなら会ってるはずでしょ!?」

シンジ「………」

シンジ「仕事が忙しかったらしくてね……ほとんど家にはいなかったよ……」

アスカ「それにしたって一緒に暮らしてたってなら何回か会うでしょう?」

シンジ「あの家広いだろ……だから帰ってきててもほとんど接触がなかったんだよ」

アスカ「広いったって大豪邸って程じゃないでしょ」

シンジ「そうだけど起きてる時間帯も違ったし……」

アスカ「嘘ね!いくらそうだったとはいえ一回も会わないなんて不自然よ!」

シンジ「………」


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/12(土) 23:33:29.44


アスカ「何よ!なんか不都合でもあんの!?」

シンジ「違う……違うんだよ……でもこれはアスカは知らないほうがいいと思う」

アスカ「ハア!?アンタふざけんじゃないわよ!なんで私の家の事情なのにアンタがしってて私が知らないのよ!」

アスカ「それおかしいじゃない!」

シンジ「でも……」

アスカ「デモもストもあるか!とっとと教えなさいよ!それとも何?人に言えないレベルなの?」

シンジ「いやそこまでじゃ……」

アスカ「ならとっとと話しなさい!」





20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/12(土) 23:42:27.94


シンジ「アスカの一応のお父さんは……その……う、浮気してたんだ」

アスカ「浮気?」

シンジ「そう……多分相手はアスカの今のお義母さんじゃないかな」

アスカ「嘘……?あの二人私が生まれる前からできてたの?」

シンジ「そうみたい……後から聞いた話だと本当は最初からその浮気相手の人と結婚するつもりだったとか……」

アスカ「何よそれ!最低じゃない!」

シンジ「それで二人はまだ新婚だったにも関わらず事実上の別居生活をしていたんだ」

シンジ「だから僕がその……アスカのお父さんと会うことはなかったんだ……」

アスカ「そんな………そんなのおかしいわよ………」


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/12(土) 23:53:12.36


シンジ「ごめん……でもそれが事実なんだ」

アスカ「まあいいわ………続けなさい」

シンジ「うん………そんな訳でそれからも僕は彼女の家で暮らし続けた」

シンジ「彼女がいない時に掃除をしたり洗濯をして……あとたまに近所をぶらついたりしてね」

シンジ「最初来たときは訳が分からなくて観光どころじゃなかったけど後から歩いてみるとすごく楽しかった」

シンジ「街の風景が日本と全然違うから散歩してるだけですごくワクワクして楽しいんだ」

シンジ「それでもって彼女がいるときはちょっと遠出したりもした……といってもそんな遠くじゃないんだけれど」

シンジ「ブランデンブルグ門とか大きかったなあ」

シンジ「あとちょっとだけどビールなんかも飲んじゃったり……ドイツって日本と違って10代でもお酒飲めるんだね」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/13(日) 00:02:41.98


シンジ「そんな感じで過ごしてるうちに彼女とも仲良くなってね……」

シンジ「彼女の仕事の話とかも色々聞いた」

シンジ「本当は一般の人に言えない秘密とかもエヴァを知ってる僕には教えてくれてね」

シンジ「あの頃は楽しかったなあ……この頃僕は自分が未来人だということもすっかり忘れていたよ」

シンジ「でもそうやって過ごしていくうちに僕と彼女は徐々に恋愛感情を持つようになっていったんだ」

アスカ「………」

シンジ「僕にとって見れば異国の地での唯一の味方、彼女にとっては夫の寂しさを紛らわす異性」

シンジ「僕達の愛は日に日に深まっていった……」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/13(日) 00:10:25.39


シンジ「今思えば彼女は寂しさを埋めてくれれば誰でも良かったんじゃないかなと思ってる」

シンジ「いやあの頃からうすうすはそう感じていたんだ」

シンジ「でも僕は彼女を愛すことをやめられなかった、というより今だってその愛は冷めていない」

シンジ「僕にとって彼女は初めての異性であり唯一の異性なんだ」

シンジ「ミサトさんにだってここまで思うことはなかった、綾波はまたなんかちょっと違う存在」

シンジ「アスカは僕にとっては娘だし……やっぱり僕にとっては今でも彼女しかいないんだ」

アスカ「………」

シンジ「ごめんね、こんな話聞かせて……アスカも辛いよね」

アスカ「続けて……」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/13(日) 00:15:52.49


シンジ「でそんなある日のことだった」

回想

キョウコ「出来ちゃったの……」

シンジ「出来た?」

キョウコ「赤ちゃん」

シンジ「っ!?」

回想終了

シンジ「この言葉を聞いた時僕は嬉しさと恐怖が交差していた」

シンジ「僕達の愛の結晶ができたという喜びとまがりなりにも人様の妻を妊娠させてしまったという恐怖」

シンジ「僕は同様を隠しきれなかった」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/13(日) 00:21:40.57


回想

シンジ「本当に……僕の子なの……?」

キョウコ「疑うの?」

シンジ「いや……そういうつもりじゃ……」

キョウコ「あの人とはもういつからかしてないしあの人以外に相手なんていないわ」

シンジ「僕の……子供……」

キョウコ「喜んでくれるわよね?」

シンジ「う、うん……」

回想終了

シンジ「それからというもの彼女のお腹は日に日に大きくなっていき……」


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/13(日) 00:28:39.50


シンジ「そして西暦2001年12月4日……ちょうど彼女と出会って一年くらい経ったその日」

シンジ「アスカ……君が生まれたんだ」

アスカ「………」

回想

助産師「おめでとうございます!元気な女の子ですよ!」

「オギャー!オギャー!」

キョウコ「フフフ……可愛いわねえ」

シンジ「どっちに似るのかな」

キョウコ「きっとあなた似よ」

シンジ「女の子が僕に似ても可愛くないと思うよ」

キョウコ「大丈夫よ、あなた女の子みたいな顔してるもの」

回想終了


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/13(日) 00:37:22.20


アスカ「………」

シンジ「これがアスカが生まれるまでにあった本当の出来事なんだ」

アスカ「………」

シンジ「ていってもこんな話いきなり言われても困るよね」

アスカ「………」

シンジ「でもこれが事実なんd」

アスカ「うっさい!うっさい!うっさい!」

アスカ「何よ!さっきから黙って聞いてりゃアンタが私のママたぶらかして孕ましたってことでしょ!」

アスカ「最低の男じゃない!あのパパも最低だけどあんたも同類だわ!」

アスカ「汚らわしい……」

シンジ「ごめん………」


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/13(日) 00:43:36.60


アスカ「ごめんで済むもんか!大体アンタが言った話が本当ならなんでママが自殺したのよ!」

アスカ「愛してたって言ってたわよね!?ならなんでママを助けてあげなかったのよ!?」

アスカ「肝心なときに何もしないでアンタが代わりに死ねばよかったのよ!」

アスカ「このクズがっっっ!」

シンジ「………」

アスカ「アンタの顔なんてもう見たくない!」

タッタッタッタッタ

バタン!

シンジ「………」


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/13(日) 00:50:25.29


シンジ「キョウコ………なんでアスカを置いてっちゃったんだよ……」

回想

西暦2002年3月

アスカ「バブーバブ」

キョウコ「今日はいいお天気ね」

シンジ「そうだね」

アスカ「あうぅーあうぅー」

キョウコ「アスカちゃんも喜んでるわ」

シンジ「ハハハ」

キョウコ「こんな日がずっと続くといいんだけど」





45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/13(日) 00:56:56.36


シンジ「ずっと続くと思うよ」

キョウコ「でもあなたの話じゃいつか使徒が来て……」

シンジ「そうなっても僕が二人を守るよ」

キョウコ「本当?まあ頼もしい」

シンジ「うん」

ブオオオオオオオオオン

シンジ「ん?」

キョウコ「あら、あの車こっちに来てる?」

シンジ「なんてスピードだ………危ない二人共避けてっ!」

キョウコ「えっ?」

ドンッ!


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/13(日) 01:03:25.81


シンジ「」

シンジ「」

シンジ「」

シンジ「……ん……」

シンジ「……ん……ん……」

シンジ「ここは………ハッ!そうだアスカとキョウコは!?」

医者「ん?……!おい!サードチルドレンの意識が回復したぞ!」

看護婦「今すぐ葛城三佐に連絡を入れます!」

シンジ「サードチルドレン?葛城三佐?………まさか?」


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/13(日) 01:11:05.93


ミサト「シンジ君、意識が戻ったのね!」

シンジ「は、はい……(二人をかばって轢かれた後、意識を失って……また戻ってきちゃったのか?)」

シンジ「そうだ!アスカは!?アスカは無事ですか!?」

ミサト「あ~らそんなに必死になっちゃって~……そんなにアスカが心配なのね~」

シンジ「ミサトさん真面目に答えて!」

ミサト「何よ?……そんなに騒がなくてもアスカは無事よ」

シンジ「本当ですか!?……よかったあ(ってことは二人は助けられたのか……)」

ミサト「………(どうして今回に限ってこんなにアスカのことを気にしてるのかしら?)」

回想終了

シンジ「どうしてだよ……どうして戻ってきちゃったんだ僕!」


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/13(日) 01:19:46.11


シンジ「僕が戻ってこなければキョウコが狂うことも………」

回想

シンジ「あった!惣流キョウコツェッペリン!」

シンジ「えーと何々………実験失敗後精神に異常をきたし入院、その後娘を残し自殺?」

シンジ「自殺……嘘だろ……こんなの嘘だろ?」

シンジ「嘘だといってよ!」

警備員「そこにいるのは誰だ!何をしている!」

シンジ「っ!(まずい!見つかったら怪しまれる)」

回想終了

シンジ「クソッ……クソッ……」

シンジ「僕はなんて奴なんだ……僕のせいでアスカにもトラウマを植えつけてしまった」

シンジ「僕のせいで……僕のせいで……」

シンジ「うわああああああああああああああああああああああああああああ!」


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/13(日) 01:30:08.77


アスカの部屋

アスカ「アイツが私の父親?冗談じゃない!あんな奴が父親なんて最悪じゃない!」

アスカ「第一あれはきっと嘘よ!私に嘘ついてからかってんだわ!」

でも彼は言ったはずのない君の母親の名前や家庭事情を知っていた

アスカ「ふん!そんなの決まってるわ!ストーカーみたいに私の経歴調べたのよ!ホント気持ち悪いわね!」

だが彼がそんなことをする理由がない

アスカ「あんたバカァ!変態っつーのはね理由もなく変なことするから変態なのよ!」

だが現実、君には彼の血が流れている

アスカ「あいつの血が私に流れている?」

アスカ「私はあいつの遺伝子でできている?私はあいつから……」

アスカ「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや!そんなの絶対に嫌!」

アスカ「あいつの血が流れてるなんて不潔!不潔!不潔!不潔!不潔!」


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/13(日) 01:37:48.78


だが君の母は彼を愛した

アスカ「違う!違う!違う!ママはあんな奴好きになったりしない!」

アスカ「ママはもっと素敵な男の人と愛し合うのよ!」

その素敵な男が碇シンジだった

アスカ「違う!違う!違う!違う!違う!あんな奴ちっとも素敵じゃない!」

ならもう一人の父親ならいいのか?

アスカ「嫌っ!シンジも嫌だけどあいつはもっと嫌!ママを裏切った屑なんて絶対に嫌!」

では碇シンジを受け入れるべきだ

アスカ「シンジも嫌!あの男も嫌!みんな嫌なの!」


55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/13(日) 01:46:28.71


だが受け入れなければ君の存在も消えてしまう

アスカ「私が消える?どうして?シンジが嫌だから?」

そうだ

アスカ「シンジが父親になるなんて私は頼んでいない!」

しかし、碇シンジが君の母に惚れなかったら君は生まれなかった

アスカ「違う!父親が違ってもママから生まれれば私は私なの!」

碇シンジ以外の子であればそれは君ではない、別の存在だ

アスカ「違わない!違わないったら違わない!私は常に私よ!」

いくら否定しても事実は変わらない、君は碇シンジの子供だ

アスカ「違う!私はあいつの子供なんかじゃない!」

ダンッ


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/13(日) 01:52:45.61


アスカ「うそよ……そんなのうそよ……」

シンジ「うわああああああああああああああああああああああ!」

アスカ「ふん……馬鹿みたい……」

次の日

マヤ「ダメです……シンジ君、アスカ共にシンクロ率落ち気味です」

ミサト「あの日以来シンジ君だめね……しかも今度はアスカもかあ」

リツコ「二人共もっとしっかりやってちょうだい」

アスカ「言われなくたってやってるわよ!」

シンジ「………」

ミサト「こりゃダメね」


59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/13(日) 01:59:54.39


シンジ「アスカ……」

アスカ「……」

シンジ「アスカ!」

アスカ「うっさいわね!集中が途切れるでしょ!」

リツコ「そうよ、おしゃべりは後にしなさいシンジ君」

シンジ「ママは……アスカのママはすぐそこにいるよ」

アスカ「はあ?」

シンジ「感じるだろ?弐号機から……ほらすぐそこだって」

アスカ「あんた頭おかしk……っ!(嘘……なにこれ?)」

ミサト「アスカ?どうしたのアスカ?」


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/13(日) 02:05:51.52


アスカ「………(ママ?本当にママなの?)」

マヤ「すごい!アスカのシンクロ率が急上昇しています!」

リツコ「なんですって!」

ミサト「あーもう今日はなんなのよお」

アスカ「………(間違いない……この感じママだわ)」

アスカ「ママ!そこにいるのね!」

マヤ「弐号機のシンクロ率120%!上昇止まりません!」

リツコ「テストでシンクロ率が高すぎるのも危険だわ!テスト中止!」

ミサト「訳がわからないわ」





62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/13(日) 02:16:27.60


テスト終了後

アスカ「(弐号機からしたあの感じ……ママだわ……)」

アスカ「(でもどうしてエヴァから?そもそもエヴァって何?)」

シンジ「アスカ」

アスカ「ねえアンタ……なんであんなコト知ってたのよ」

シンジ「昔キョウコから聞いたんだ、エヴァにはパイロットと血の繋がった人が入ってるって」

アスカ「うそ……それ本当なの?」

シンジ「多分本当だと思うよ」

アスカ「多分って………まあいいわ、ていうかじゃあアンタの初号機にも?」

シンジ「母さんがいると思う……でもあの日からどうもシンクロ率が上がらなくて」

アスカ「大人の世界を知った息子はお断りなんでしょうよ」

シンジ「大人の世界?」


64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/13(日) 02:26:43.52


アスカ「バカ!それくらい自分で考えなさいよ!」

スタスタスタ

シンジ「なんだよもう……」

アスカ「(シンジの言ってた話って本当なの?でもあの感覚はやっぱり……)」

アスカ「(ねえママ、シンジなんかの何が良かったのよ?)」

アスカ「(ねえ………)」

スタスタスタ

シンジ「(アスカ、少しは機嫌直ったのかな?)」

シンジ「(でもいきなりあんなコト言ったらそりゃ混乱するよな)」

シンジ「(子供の扱いも大変だなあ)」


65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/13(日) 02:31:31.82


シンジ「(いつかアスカも認めてくれる日がくるかな?)」

シンジ「(いや認めてもらうんだ!そのためにももっと男らしくならなきゃ)」

シンジ「(そしてまたいつか昔みたいに……)」

シンジ「できるよねキョウコ?」

弐号機「………」







弐号機「グオン」ピカッ

                           完








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