国立・東京海洋大学が魚のサバマグロを産ませる新技術を開発したと発表しました。

画像:【クロマグロ】
クロマグロ
http://de.wikipedia.org/wiki/Thunfische

24日に報じられたもので、同大学の吉崎悟朗教授らの研究グループは、クロマグロの卵と精子になる生

殖細胞をサバに移植する実験に成功し、今年の夏にもマグロの稚魚が産まれる見込みとのこと。

実験ではサバのオスがマグロの精子を作り、メスがマグロの卵を産みます。

サバからマグロ産卵への流れ
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGG21H0W_U5A120C1MM0000/

マグロは卵から成熟した成魚になるまで5年ほどかかり、繁殖に必要な親マグロも約100キロほどの体重

が必要。

そのため、飼育施設も数十メートル規模となり、費用も莫大。

それに比べ、サバは成魚になるまで1年ほどで済み、体重も300グラムほど。

画像:【サバ】
サバ
http://www.allensfisheries.com/products-pelagics.html

サバがマグロの「代理父母」をつとめることで、これまでより数倍早い再繁殖が繰り返し可能になりま

す。

なお、クロマグロは絶滅危惧種に指定されていますが、この新技術が実用化されれば、これを脱するよい

機会となります。

マグロが大量生産されれば、市場や価格にも大きな影響を与えそうです。