Magic Leap特許から読み解く「拡張現実」のクレイジーな未来
AR技術の世界で、いま最も謎に包まれているMagic Leap。噂や伝聞から断片的な情報をかき集めることはできますが、まだまだ謎は残されています。
でも、もし最近公表された特許がその秘密について触れているのであれば、Magic Leapの未来は常識はずれなウエアラブル・デバイスを包含したシステムとなりそうです。しかも特許説明の事例画像がなにやら不思議なことになってますな…。
さて、米国特許商標局のWebサイトで先日新たに公開された特許は、Magic LeapがARインターフェースについて何を考えているのか、少なくともいくらか知る手がかりとして興味深い情報となっています。同社の特許は冒頭画像のようなヘッドセットを使って、暇つぶし、商業、医療やフィットネスに関するアプリをもカバー範囲としているようです。
それでは、さっそく順番に見ていきましょう。
これは、AR(拡張現実)がどのようにして人の手をコントローラーへと変えていくのか示した図。指によって動作のテーマが決まっています。たとえば人差し指はツイッターやフェイスブックといった「コネクト(つながり)」、中指はタスクリストなどの「プロダクティビティ(生産性)」、薬指は音楽などの「エンターテインメント」、小指は「ツール」といった具合です。
たしかに、テーマと指が対応していれば、頭の中がごちゃごちゃにならなくて済みそうですよね。
未来の世界では、すべてがゲームです。挿絵の「チョップ・ザ・キューカンバー」に代表されるように、キュウリを切ることすらもゲームなのでしょう。
もちろん芝刈りもゲームなら…
…生鮮食品のお買い物もゲームです。「You Found Gerald(あなたはジェラルドを発見しました)」ってジェラルドお前…キュウリの後ろに隠れてたのか!
キ ュ ウ リ だ け で 十 分 だ ろ 。
100万回突っ込みたい気持ちをおさえつつ、次のイラストも見ていきましょう。
ジェスチャーが切り拓く、新たな怠惰の世界へようこそ。
病院では、患者さんが自分の健康について理解を深めやすくなるそう。お医者さんが握っているのはAR臓器です。
大きな箱を収納している棚から、モンスターが箱を突き破って飛び出してくるかもしれません。未来どういうことなの…!
もちろんこれらはあくまで特許の集合体であり、一つひとつの特許は「実際に見れば信じるけども」という健全な懐疑論にさらされるわけです。
が、Magic Leapヘッドセットのデベロッパー・モデルは、実際にそう遠くない内容になっているようですね。Business Insiderによると、複数の情報ソースで「デベロッパー・バージョンはだいたい1年以内には入手可能になるだろう」と語られています。
超現実的なこのモノクロ画像のような世界が本当に成し遂げられるのかどうか、まだ誰にも言えません。サングラスみたいなガジェットで目が覆われたとしても、未来はきっと明るい。まあ実際、メガネはかけなきゃだめですよ。そうじゃないとARが見えませんからね。
source: Business Insider, The Verge
Darren Orf - Gizmodo US[原文]
(Rumi)
- 【国内正規代理店品】 Leap Motion 小型モーションコントローラー 3Dモーション キャプチャー システム
- Leap Motion