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Bluetooth 4.2解説:IoT促進、機器固有IPでスマートホーム実現へ - Engadget Japanese


Bluetooth規格を策定する非営利事業社団体Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)は2014年1月23日、Bluetoothの最新動向に関する説明会を開催しました。

主な内容は、Bluetooth SIGが2014年12月に発表した新規格 Bluetooth 4.2の紹介と活用の方向性、Bluetooth搭載製品の展示など。

Bluetooth 4.2 IPv6対応でIoT促進

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Bluetooth 4.2では、IPv6への対応やプライバシー機能の強化、データスループットの向上が図られており、IoT(Internet of Things、モノのインターネット)を推進する方向性を謳っています。

発表会で登壇したマーケティング・シニアディレクターのエレット・クローター氏は、Bluetoothの活用が進み今後成長が見込まれる分野として、スマートホーム関連、家電・電化製品、小売業、ヘルス&ウェルネスを挙げました。

IPv6への対応は、Bluetoothに関する専門的な知識を持たないネット関連の技術者でも、APIを活用して開発が可能になることに繋がるため、製品開発が活発になると予想しています。


また、機器そのものが固有のIPアドレスを持つことで、機器同士が直接繋がることを可能にします。

テレビやエアコンなどの家電や体温計などのヘルスケア関連製品などが相互に繋がり、自動的に制御することで最適な生活環境を維持するスマートホームの実現も、Bluetoothの目指すところです。

プライバシー機能に関しては、128bitのAES暗号を採用することで、機器使用中のトラッキングなどを防止します。転送速度の面では、前バージョンと比較して最大2.5倍向上、パケット容量では10倍になるとしており、将来的にはオーディオの音質向上などが見込める可能性もあります。


Bluetooth SIGが思い描くスマートホームを実現するためには、機器間のハブとなるデバイスが必要になります。米国ではすでにBluetoothのハブとして動作するルーターが発売されており、こうしたハブデバイスに機器を繋ぐことで、異なる通信技術からなる異種間ネットワーク(Heterogeneous Networks)を実現可能になります。

Bluetooth機器といえば、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末とペアリングして使うヘッドセットやキーボードなどが定番ですが、今後はこれまでとはまた違う分野での活用が拡がっていくのかもしれません。

会場に展示されていたBluetooth機器の一例を紹介します。

WiFi経由でBluetooth機器を操作するAndroidアプリ

スノーボード中にかかる負荷などを数値化して記録するバインディング。動画などと併用してフォームなどの分析に使います

スマートフォンから操作できるおもちゃ

出先の気象データを取得して外出時の傘忘れを防止するアクセサリー。アプリと組み合わせて使います

音や振動にあわせて光る升。お祝いの席などでの活用を提案しています

Bluetoothの電波を拾って表示するアナライザー。開発中のBluetooth機器による通信の信頼性評価などに用います
Bluetooth 4.2解説:IoT促進、機器固有IPでスマートホーム実現へ

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