Apple Pay、自販機20万台でも使えるように
ジュース買うのも洗濯も、車停めるのもiPhoneで決済。
Apple Payも他のモバイル決済サービスも、「財布なしで、スマートフォンだけ持って外出しても、どんなものでも買える」という世界を目指しています。その夢の実現がまたひとつ近づいたようです。米国内の自動販売機にクレジットカード決済機能を提供しているUSA Technologies社が、それら既存端末でのApple Payへの対応を発表したんです。
米国の自動販売機は日本ほどユビキタスじゃないとはいえ、USA Technologiesの端末を搭載したマシンは約20万台あります。20万台の中身はジュースやコーヒーやスナックの販売機、パーキングメーター、コインランドリーの洗濯機や乾燥機、などなど多岐にわたり、それだけいろんな場面でApple Payが使えるようになるってことです。
米国の自動販売機では、従来通り現金しか使えないものもまだまだ多いんですが、最近はクレジットカードが使えるタイプも普及していました。そこで使われているのが、USA Technologiesの端末です。Apple Payをレストランで使えるようにするモバイルリーダーを作っている会社もあり、モバイル決済の利用シーンはますます拡大しそうです。
タップだけで支払いできる自動販売機はこれまでもあり、USA Technologiesによれば、彼ら自身10年近くNFCでのキャッシュレス決済を自動販売機に搭載しようとしてきたそうです。ただBusinessweekによると、2013年時点で米国内の自動販売機500万台ではまだ現金しか使えません。だから問題は、クレジットカードにもまだ対応しきれていない自動販売機が、一気にモバイル決済にまで飛躍できるのかってことだと思われます。
ともあれ、米国では着実に使える場面を増やしているApple Payです。日本にも早くやってくるといいですね!
image by: Shutterstock
Darren Orf - Gizmodo US[原文]
(miho)
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