「世界で一つのアイテムが欲しい」というファンの願いを叶えてくれる番組『Super-Fan Builds』が、バットマンファンのパパのために、同じくバットマンにゾッコンの息子と一緒に楽しめる「バットモービル・ベビーカー」を作ったようです。

その完成度たるや、悪者がリアルバットマンと間違えて攻撃してしまうのでは...と心配になるレベル。

『Super-Fan Builds』は、映画やテレビで大活躍の造形師ティム・ベイカー率いるティム・ベイカー・クリエーションが、ファンの願いを叶える番組。しかし、ファンといっても「好き」程度では選ばれません。番組がビデオレターを見た上で超ファンかどうかを判断するのだとか。

大喜びの2人

今回選ばれたのは、家中バットマンだらけの夫（ジョッシュ）を持つメリッサ・アールさん。18ヶ月の時に口にした言葉のひとつに「バットマンのテーマ」があったというほどのバットマン好きの息子コリンくんと夫が、一緒に遊べるノーラン版バットマンアイテムをご所望でした。

そこでティムが製作したのは、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』に登場するバットモービル「タンブラー」をモチーフにしたベビーカー！

3Dモデリングした後に個々のパネルをプリントアウトし、形が正確かどうかを確認。メタルフレームで全体を支えているので、多少無茶な動きをしてもハンドルが折れてしまうことはありません。

乗る部分には、5点シートベルトが着いた黒いチャイルドシートをセット。これで雰囲気を壊すことなく、安全に楽めます。パネルには軽くて丈夫な塩ビ発泡シートを使用。これをコンピューター制御のCNCルーターで切断し、シワをヒートガンで少量溶かして形成しています。息子さんが怪我をしないように処理してあるのも、親としては嬉しいですね。

完成したバットモービル・ベビーカーを見て、ジョッシュさんとコリンくんが思わず「OMG！」と言っています。確かに、こんなに凄いベビーカーはなかなか見られません。夫と息子の趣味を理解し、依頼したメリッサさんも素敵ですね。

一般的にベビーカーは操作性、重量、折りたたんだ時に自立するか、買い物した荷物の積載量なんかを意識しながら選びますが、そこは考慮されていないようです。完全に、パパと息子の最高のオモチャです。

元々、子煩悩っぽいパパですが、こんなベビーカーがあれば用事がなくとも息子を連れ出してくれそうですね。

［via kotaku］

（中川真知子）