FCCとネット中立性、アメリカの世論を二分する規則の採決が2月26日に迫る
2月26日ネットの分岐点がついに。
1月はじめ、数ヶ月にわたってアメリカで議論を巻き起こした米連邦通信委員会(FCC)の新しいネット中立性に関する規則が、2月に採決を行う予定だと報じられました。これはFCCの匿名の人物がワシントン・ポスト紙に語ったもので、現在同委員会は準備を進めているとのことでした。
そして、その後開催された「CES 2015」では、FCCのトム・ウィーラー委員長がコンシューマ・エレクトロニクス協会の代表であるゲーリー・シャピロ氏に対し、2月5日に各委員に採決の内容を伝え、2月の26日に投票を行う予定だと公言しました。
また、その場でトム・ウィーラー委員長はアメリカでインターネットを公共サービスとして扱う考えを示しました。これはネット中立性の保護を要請していたオバマ大統領が望むタイトルⅡでの扱いをついにFCCサイドも認めた形となります。そして、ついにホワイトハウス担当者も先日インターネットに対する規制の新法について「タイトルIIによりFCCが既に規制権限を持つため新法は不要」と語りました。
またタイトルⅡでの扱いは、以前に行われたネット中立性に関するパブリックコメントの集計結果も反映していると言えるでしょう。約34万件のデータ紛失によりおかしなことになっていますが、実際はネット中立性を求めていると言われている市民の声にも応える形と捉えられます。
もちろん現段階では実際に制定される規則の本当の全容はわかりません。ただ、2月26日に行われるFCCの月例会議が、このインターネットの未来を左右する争いの大きな分岐点となることは間違いないでしょう。
…とここまで読んできて何がなにやらサッパリわからない! ネット中立性って何よ? 日本関係あるの? となってしまった方にはこちら、おすすめです...。
source: Washington Post
Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文]
(小山和之)
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