凛「死刑にゃ死刑にゃ死刑にゃ！」
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1：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 21:28:17.53
―――――部室
凛「かよちんかよちん、外でバドミントンしようよー」
花陽「え？これから練習あるよ？」
凛「いいじゃんいいじゃん！久しぶりにやろうよー！」
穂乃果「いいんじゃない？海未ちゃんも絵里ちゃんもまだ来てないし」
凛「穂乃果ちゃんも一緒にやろー」
にこ「すぐ練習いけるように着替えてやってよね。」
凛「はーい！」
3：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 21:29:55.16
穂乃果「私は疲れちゃうとまた海未ちゃんに怒られちゃうからやめとくよ」
凛「そっかあ... じゃあかよちんと二人でいってくるね。行こっ、かよちん。」
花陽「じゃあ行ってきますね。」
にこ「すぐ呼べるように部室の脇でやりなさい。私たちも見てたいし。」
凛「わかったにゃー！」
穂乃果「凛ちゃんは元気いっぱいだねえ」
にこ「ほーんと、よくこんな暑い日に外出れるわね」
凛「かよちんいっくよー！」ﾊﾟｺﾝｯ 花陽「ばっちこーい！」ﾊﾟｺﾝｯ
穂乃果・にこ「！？」
5：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 21:34:24.95
にこ「今の聞き間違い・・・？」
穂乃果「私も聞こえた・・・」
にこ「花陽がばっちこーいって・・・ｗ」
穂乃果「花陽ちゃんも笑ってるしｗｗｗ」
にこ「仲いいわね」
穂乃果「ほほえましいねえ」
にこ「それにしてもみんな遅いわね」ｼﾞｬｰｯ
穂乃果「ちょっと遅いねー・・・ってにこちゃん何してるの？」
にこ「ちょっと見てなさい」
6：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 21:38:32.58
穂乃果「それ水風船じゃん。部室の中で割れると海未ちゃんに怒られちゃうよー」
にこ「りーん！ボール投げるからこっちに打ち返してよー！」
穂乃果「へ？まさか・・・」
凛「ばっちこーい！」
にこ「よっと」ﾎﾟｲｯ
凛「うにゃー！」ﾊﾞｯｼｬｰｰｰｰｰｰﾝｯ
にこ・穂乃果「ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
花陽「ちょっとｗｗｗそれはｗｗｗｗｗｗ」
凛「ちょっとにこちゃんなんてことしてくれるにゃあああああああああ」
にこ・穂乃果「ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
13：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 21:43:20.96
凛「笑ってる場合じゃないにゃあああああああああああああ」
凛「あっ、これやるためににこちゃん凛達を着替えさせたんでしょー！」
ｶﾞﾗﾗﾗｯ
絵里「やけに楽しそうね、何してたの？」
凛「あ、絵里ちゃん聞いてよー！にこちゃんひどいんだよー！」
希「凛ちゃん、やけにお怒りやね」
穂乃果「にこちゃんがｗｗｗ凛ちゃんに水風船ｗｗｗｗｗｗ」
花陽「それを凛ちゃんがﾊﾞｰｰﾝｯってｗｗｗ」
にこ「完璧だったわｗｗｗｗｗｗｗ」
凛「もうにこちゃんなんて死刑にゃ！死刑にゃ死刑にゃ死刑にゃ！」
15：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 21:46:22.19
絵里「凛は怒ってるけど……見てる側からすると可愛いわね」
希「微笑ましいやんね」
凛「凛が裁判官だったらぜーったい死刑にするからね！」
にこ・穂乃果「まだ言ってるｗｗｗｗｗｗｗｗ」
18：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 21:50:17.04
ｶﾞﾗﾗﾗﾗｯ
海未「何してるんですかいったい……」
穂乃果「あっ、やっほー海未ちゃんことりちゃん それに真姫ちゃんも」
真姫「たまたま廊下で会ってね」
ことり「凛ちゃんの声、遠くでも聞こえてたよっ」
凛「凛はにこちゃんを死刑宣告します」
にこ「ごめんってｗｗｗｗｗ」
24：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 21:55:40.27
絵里「……」
絵里「そういえば日本って死刑制度ってまだあるのよね」
希「ロシアでは違うん？」
絵里「私が向こうにいたころはあったんだけど、今は廃止されたはずよ」
穂乃果「へーっ。ロシアってなんか危なっかしいイメージあるからなんとなくあるのかと思ってた」
にこ「私もそう思ってたわ。絵里には悪いけどロシアって危ないイメージあるものね」
絵里「私はかまわないわよ。別に私が怖いわけじゃないでしょ？」
凛「ﾐﾄﾒﾗﾚﾅｲﾜｧ...」ﾎﾞｿｯ
7人「ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
25：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 22:00:44.24
絵里「もうっ！凛っ！」
ことり「で、でもロシアっていつも内戦してるイメージあるけど……」
真姫「そうよ、日本じゃ考えられないくらい大きな犯罪が起きてるはずよ。」
花陽「そうした人達も死刑判決にはならないの……？」
絵里「今は無期懲役の判決が下されるはずよ」
希（えりち、今日は珍しく危険な話題に触れてくるなあ……）
海未「希の言う通りです。死刑制度は日本の政治的にも難しい問題ですよ。」
希（え？うち今声に出したっけ？）
27：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 22:04:26.37
絵里「まあ今日は堅いこと言わずに、たまには付き合ってみない？ μ'sでこんな話も初めてでしょ？」
海未「そうですが……」
絵里「今日はお願いっ」
海未「……いいでしょう。私も気にならないと言うと嘘になりますし」
穂乃果「でも私死刑制度って正直よくわからないんだど」
凛「凛も正直よくわからないにゃ」
にこ（あたしも知らないけど黙っておこう……）
海未「もう三人とも、ちゃんとニュース見てるんですか？」
にこ（え？今あたし声出したっけ？）
31：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 22:08:44.40
絵里「じゃあ簡単に説明するわね」
絵里「死刑制度っていうのは、法律によって犯罪者を死という方法で償ってもらう制度の事よ」
にこ（にこ達馬鹿にされてるのかな？）
穂乃果「絵里ちゃん、それは誰でもわかってるよー」
凛「そうだよ、いくら凛達が知らないって言ったってそれくらいはわかってるよ」
絵里「フフッごめんなさい。でもそれだけよ。」
にこほのりん「へ？」
のぞことまきぱな（話終わっちゃったよ……）
絵里「問題なのはこれに賛成か反対かということね」
のぞことまきぱな（よかった、またポンコツになってるのかと思った……）
38：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 22:12:21.72
穂乃果「そんなの賛成に決まってるじゃん」
穂乃果「だってもしμ'sの誰かが殺されたりしたらぜーーーーーーったい許せないもん」
ことり「わたしもおんなじ意見かなぁ」
穂乃果「ほらーっこれ聞いたら賛成以外ないんじゃないのーっ？」
希「じゃあ警察が犯人は高坂穂乃果おまえだーっ！って言ってきたらどうする？」
穂乃果「へ？穂乃果が犯人なの？」
真姫「穂乃果は真犯人じゃないけど犯人って認定されたらってことよ」
穂乃果「そ、そんなの卑怯だよー」
凛「凛知ってるよ、そういうの冤罪って言うんだよねー」
42：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 22:18:06.90
絵里「真姫と花陽は偉いわ。上級生が全員賛成の中反対意見だせたのは立派よ」
真姫「べ、べつにそんなつもりじゃないわよっ」
花陽「わたしは真姫ちゃんが先に言ってくれたのが助けになったところはあるかな」
絵里「じゃあまずは多数派の意見を聞こうかしら、にこはどうして賛成意見？」
にこ「私は穂乃果が言ってたことが最大の理由ね」
にこ「こういう言い方はいけないと思うけど、私の知らない人が殺されたりしたらじっくり調べて適切な判決が下されるべきだと考えるわ」
にこ「けど、もしこの中の誰かが殺された場合を考えると許せる精神を持ち合わせられるとは思えないわね」
にこ「そして仲間の潔白を完全に証明してみせるわ。これで冤罪の問題も解決っと」
43：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 22:20:42.67
絵里「にこありがとう。希はどう？」
希「にこっちと同じでこの仲で誰かが被害にあったらって考えるとさすがのうちも正気でいられないと思うわ」
希「すぐに死刑判決を出すのは悪いってことはわかってるけど、やっぱり身近な事で考えるとな」
絵里「ありがとう希。」
絵里「二人の意見をまとめると、死刑制度があるからといってすぐに死刑にするのはどこかおかしいけれども、
やっぱり身近な人が巻き込まれると、どうしても死刑制度必要だと思い、それは誰しもそう思うであろうということね」
にこ「まあそんなとこね」
45：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 22:25:09.18
絵里「今度は2年生に聞いてみようかしら。穂乃果はどう思う？」
穂乃果「穂乃果もにこちゃんと希ちゃんと一緒かなー。だってぜーーーったい許せないもん」
ことり「わたしもそう思うかなぁ。たしかに加害者の言い分っていうのもあるだろうし、殺人を犯したから死刑ですっていうのもあれだけど……」
ことり「もし100人もの人を殺した人が現れた時にそういう制度がないと、また誰かやっちゃうかもしれないし」
絵里「ことりの意見は新しいわね。抑止力があるのではないかということかしら。」
ことり「そうだね。あたしは後追いする人が少なくなると思うんだ。」
46：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 22:31:15.92
絵里「ありがとう二人とも。海未はどう？」
海未「私は以前死刑制度について考えたことがありますが、やはり死刑制度には賛成ですね」
海未「理由は主に穂乃果とことりと同じです」
絵里「じゃあ海未には少し意地悪な質問してみるわね」
絵里「死刑制度があることで犯罪の抑止はないというデータがでていて、世界的に見ても効果はないと言って間違いないみたいよ」
海未「絵里の言う通り世界的に見た場合死刑制度が犯罪の抑止にならないというデータが多くあります」
海未「ですがそのデータは世界で最も治安の良いとされ大量殺人が最も起きない国の一つである日本ではたして当てはまるデータなのでしょうか」
海未「殺人割合で言うならば極端に下であるというわけではありませんが、猟奇的な殺人を限定したらとても少ないです」
海未「死刑制度はそうした猟奇的・計画的殺人を少なくするといった効果があると私は考えています」
絵里「さすが海未。自分の意見をしっかり持っているわね」
49：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 22:34:56.84
海未「そういう絵里はどうなんですか？絵里も賛成意見でしょう」
絵里「ああ、私の意見は最後にしておこうと思うの。少し理由があってね」
海未「……（今日の絵里はやけにしっかりしていますね）」
絵里「じゃあ今度は反対意見ね。真姫はどう考えているの？」
真姫「実は私もちょっと賛成意見には納得しているのよね。でも反対意見を貫くわ」
にこ「なによそれ、はっきりしないわね」
絵里「にこはわからない？」
にこ「？ なんのことよ？」
絵里「真姫は将来なにになりたいと思っているか知ってるでしょ？」
にこ「あっ…」
53：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 22:45:59.52
真姫「エリーの言う通りよ。私は医者になって多くの人を助けることが夢なの」
真姫「だから今はあらゆる殺人を容認したくないの。たとえ断罪のためであってもね」
真姫「私が子供の今だからこそ言える理由だとわかっているけどね」
真姫「私だけが言える理由は今言った通りね。あとは花陽にまかせるわ。大きくは変わらないだろうから」
54：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 23:06:29.32
絵里「ありがとう真姫。じゃあ花陽の番ね」
花陽「わ、わたしはなんというか…」
花陽「いくら国が決めたこととは言え人を殺すことを容認するのは少し違うと思うんです」
花陽「人は死んだらもう戻ってこれません。生きてさえいれば取り返しのつくことも多くあるはずです」
花陽「賛成意見の多くの人が「仲間の誰かが被害者になったら」という例えをだしましたが、この中の誰かが加害者となった場合どうしますか」
花陽「加害者は罪を償うべきですが、死刑にされてしまったらその後がないと思うんです」
花陽「罪を償った人を助けるのは残った私たちだと思います。私はこの中の誰かが万が一殺人を犯したとしても助けたいと思います」
花陽「真姫ちゃんは医者になるからと言いましたけど、医者にならない人でも助けれることはあると思うんです…」
全員「……」
57：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 23:19:00.93
花陽「ごめんなさい……少し熱くなっちゃってうまく言えませんでした……」
凛「かよちん…」
絵里「ありがとう花陽。花陽はとてもいい意見を出してくれたわ。」
絵里「反対意見をまとめると、たとえ殺人を犯したものであっても罪を償ったのなら助けるべきであるというのが根幹のようね」
絵里「さて、最後に私の意見を言おうかしら」
真姫「確認しておくけど、エリーは賛成意見よね？」
58：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 23:22:08.94
絵里「ええそうよ」
絵里「真姫の言いたいことはわかるわ。私はロシアの事も考える立場であるべきで、世界の死刑制度に詳しい私が、」
絵里「それでもなぜ賛成意見なのかってことが聞きたいんでしょう？」
穂乃果「そうだよ絵里ちゃん。死刑制度に抑止力がないって知ってるなら反対意見でもいいんじゃないの？」
絵里「それはね、ロシアで起きたある事件がきっかけなの」
61：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 23:26:23.71
絵里「私の故郷とは遠く離れた場所で起こった事件なんだけどね、学校の入学式の日にテロリストによって占拠される事件が起きたの」
絵里「テロリスト達は生徒と集まった保護者を人質に取り、立てこもった」
穂乃果「どのくらいの人が人質になっちゃったの…？」
絵里「360人程度だと発表されたわ」
ことり「音ノ木坂の倍の人数も…」
海未「……」
絵里「この事件の被害はどのくらいだったと思う？」
真姫「エリーのその言い方だと100人は超えたんでしょう……」
絵里「ええ……3分の1の人が犠牲になったわ……」
穂乃果「……」
海未「……」
64：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 23:31:49.87
海未「嘘はいけませんよ絵里……」
絵里「！？」
海未「その事件の本当の被害者は1180人。犠牲者はその3分の1の380人だったはずですよ」
絵里「まさか日本で知ってる人がいるとはね……」
ことり「えっ！？じゃあ……」
希「被害者は音ノ木坂6校分やね…そして犠牲者が2校分……」
にこ「そんな……」
絵里「海未の言う通り、犠牲者は380人。生徒が集まっている体育館を爆破したのよ」
全員「……」
65：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 23:36:42.46
絵里「死ななかった残りの人もほぼ全員が怪我を負った」
絵里「結局主犯の人はロシアに捕まって終身刑となったわ」
絵里「380人殺して……終身刑よ」
花陽「……」
67：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 23:39:58.36
絵里「日本じゃこういった大きな事件が起きてないから実感ないかもしれないけど、」
絵里「その時ちょうど小学校の入学式だった私はとても怖かった」
絵里「そしてあとになって犯人が死刑になっていないことを知ったわ」
絵里「ロシアは死刑を廃止した。だから終身刑で収まった。って考えた」
絵里「だから今でも私は死刑に賛成意見なの。こうした人が生きていることはさすがにおかしいって」
花陽「……」
70：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 23:46:18.11
凛「そんな話聞いたら凛も賛成意見に強く賛成しちゃうかも……」
絵里「でもね凛、さっき海未が言ってたこと思い出して」
絵里「ここは日本よ。そして今言った宗教が絡むような事件は日本では滅多に起きない」
絵里「今話した事は外国で過ごしたことのある私にしかできない意見」
絵里「海未のように日本ではどういった法律が大事かってことが今の凛にとって重要なことよ」
絵里「さて、もう遅くなっちゃったしこれで本当に最後にするわ。凛、今までの話を聞いてどう思った？」
凛「どうって…難しすぎてすぐには決められないよ……」
絵里「それでいいわ。すぐ決める必要なんてないんだから」
72：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 23:51:13.59
絵里「それでもいいのよ。すぐ決める必要なんてないんだから」
絵里「それと…ごめんなさい花陽、結果的に私の話は花陽の意見に反発する形となってしまったわ」
花陽「ううん……わたしも死刑制度は難しいって思います」
花陽「だから今は絵里ちゃんには絵里ちゃんの言い分があって、わたしにはわたしの言い分がある」
花陽「わざわざ反発する必要ないってこと絵里ちゃんは皆に教えてくれたよ」
絵里「花陽…うれしいわ……」
絵里「もう遅くなっちゃったわね…皆ごめんなさい長く話しちゃって…」
にこ「時間は有限でしょ？生徒会長さん」
絵里「フフッそうねにこ」
絵里「じゃあ帰りましょうか」
73：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 23:55:33.88
真姫「エリー、今日は一緒に帰らない？」
絵里「珍しいわね、別にかまわないわよ」
海未「私も一緒にいいでしょうか」
絵里「もちろん」
希「ソルゲ組みやね」
ことり「こうしてみると珍しい組み合わせだねぇ～」
75：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/11(月) 23:58:49.96
希「じゃあ今日は気分転換に他の6人でなんか軽く食べ行く？」
穂乃果「わーーーーーーーーいっ！！！」
凛「けど焼肉はちょっと重くないかにゃー」
希「うち今”軽く”っていったやん！」ﾜｼﾜｼﾜｼｯ
凛「ごめんなさいにゃあああああああああああ」
絵里「じゃあ私たちは行きましょうか」
81：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/12(火) 00:02:55.03
―――――――――帰り道
絵里「で、どうしたの真姫と海未は」
真姫「べ、べつに大したことじゃないんだけど…」
真姫「どうしてあんな話題だしたのよ。エリーだって死刑制度の話題が危ないってわかってるはずでしょ…」
海未「それは私がお答えします」
海未「真姫が部室に来る前ににこが凛に水風船を投げて遊んでいたらしく、」
海未「その水風船を凛が割って軽く怒ったんです」
海未「その時、凛は冗談で死刑にゃ死刑にゃ死刑にゃ！と大きな声で言っていたんですが、」
海未「絵里はそれを聞いてまずいと感じたんでしょう」
84：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/12(火) 00:05:51.63
海未「私たちスクールアイドルは少なからず人目に着くような活動をしています」
海未「そうした中で少しでも政治的発言がでてしまうと、聞いた相手はどういった印象を持つでしょうか」
海未「私たちの歌を聴いてくれている人の中にもし絵里と同じく異国の人がいたら、その話題は禁句です」
海未「そうしたことを、死刑制度の話題で少し重く考えて欲しいと考えた絵里は」
海未「μ'sの中で波が立たないようにと自ら話をまとめる役目を負ったのです」
海未「私が今日一緒に帰ったのもそのお礼を言うためです」
絵里「やっぱり気づいてた？」
87：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/12(火) 00:10:37.95
海未「ごめんなさい絵里、最初は話題を遮ろうとして……」
絵里「それが普通だから気にしてないわよ」
真姫「そういうことだったのね」
真姫「それだったらそうと早くいいなさいよっ」
海未（先に言ったら意味ないんですが……)
絵里「けど、真姫がきてくれて助かったわ」
真姫「…？」
絵里「真姫、本当は死刑制度に賛成でしょ？」
真姫「……」
89：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/12(火) 00:15:38.73
絵里「けど真姫はそれまで賛成意見しか出なかったから、もしこのまま賛成意見で埋まると花陽や凛が反対意見を出しにくいだろうと思って」
絵里「反対意見の立場に立ってくれた。でしょ？」
真姫「ﾍﾞ、ﾍﾞﾂﾆｿﾝﾅｺﾄﾅｲﾜﾖ」
絵里「ﾒﾝﾄﾞｳﾅﾋﾄｯ」
真姫「…ｯ/// エリーだってそうでしょっ！」
海未「ふふっ、お互いさまですよ」
…………
……
…
90：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/12(火) 00:19:22.30
―――――――翌日
凛「かよちんかよちん！今日はキャッチボールしようよー！」
花陽「ごめんね凛ちゃん、今日はアルパカさんのお世話しに行くんだ」
凛「そっかあ。じゃあにこちゃんやろーっ！」
にこ「しょうがないわねー。すぐ行くから外で待ってなさい！」ｼﾞｬｰｯ
穂乃果「今日も元気だねー…ってにこちゃんまた水風船持っていくの！？」
にこ「余っているものは使うべきよ！」
穂乃果「あれで3年生かぁ… しっかりしなきゃなあ…」
ｶﾞﾗﾗﾗﾗｯ
絵里「あれっ 穂乃果だけ？」
穂乃果「さっきみんな外でちゃったよ」
海未「もう…ライブが近いっていうのに」
91：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/12(火) 00:23:20.71
ﾊﾞｯｼｬｰｰｰｰｰｰｰﾝｯ
真姫「……なんか外が騒がしいわね」
凛「またやりやがったな矢澤あああああああああ」
にこ（昨日あんな話題だされてるから死刑ネタは使えないわよｗｗｗ）
凛「まてこらーっＡ級戦犯やざわあああああああああああああああっ」
絵里・海未・真姫「……」
絵里「凛には…直接言ったほうがよさそうね……」
おわり
92：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/12(火) 00:24:43.79
乙
賢くなったチカ
賢くなったチカ
93：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/08/12(火) 00:25:17.28
いいオチだった
乙です
乙です
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