『週刊漫画ゴラク』連載、「激マン! ~マジンガーZ編~」の第16話
72年7月8日からアニメ「デビルマン」が始まった! 当時の土曜日のお化け番組「8時だョ!全員集合」に対抗すべく、NET(現 テレビ朝日)は夜8時から「人造人間キカイダー」、8時半から「デビルマン」を放送して子供たちの獲得を狙ったのです。
ダイナミックプロのメンバーに1話の感想を訊いたところ軒並み好評。漫画とは違ってアニメならではの良さがあると。
デビルマンの漫画は既に6月から連載が始まってます。その件でマネージャーのタカシに相談する激。ストーリー漫画であるデビルマンを描き始めてわかったけれど、ネームもペン入れもギャグ漫画の倍の時間がかかる。そこで同じストーリー漫画のマジンガーも始めたら製作不能になってしまうだろう。そこで「あばしり一家」か「あにまるケダマン」のどちらかをの連載を切って欲しいというのだ。
結果、切ったのはケダマンの方。少年チャンピオンの柱である あばしり一家は流石にムリだったようだ。
ケダマンの終了は10月末。ハレンチ学園は9月末に終って翌週の10月初めからマジンガーの連載開始。つまり9月はデビルマン・あばしり・ケダマン・ハレンチ・マジンガーの5作品を同時に作業しなければならず、大変なことになると覚悟する激でした。
マジンガーの描き直しは機械獣とマジンガーとの初対決。右上が当時で左下が今回のもの。そうそう、昔の永井豪作品のロボットはオイルが噴水のようにザーーッと噴き出すのが特徴でしたっけ。ダブラスM2の首がマジンガーの腕に絡みつき離れない。思い切り引っ張ったら腕が抜けたので壊したかと思いきや、勢い良く飛んでダブラスの胴体に穴が開く! これぞロケットパンチの威力です。
画力は現在の方が確かに迫力があります。けれどゴチャゴチャしており"ダブラスのもう一つの首を破壊する"描写については当時の方がわかりやすいですね。
これも右上が当時で左下が今回。戻ってきた腕がくっつくシーンです。当時のは"グー"状態で戻ったけれど今回のは"パー"で指先から逆噴射をして戻りました。これ、アニメでやった演出なんですよ! 1度きりと思いましたがごく初期(1話だっけ?)の段階で確かにやった覚えがあります。あの演出は原作への影響を与えたのですねー。 つづく
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
前日談だから普通に出てただけじゃなかったっけ?名無し