東京・秋葉原で無差別殺傷事件を起こした加藤智大(かとうともひろ 32才)被告に、
死刑が確定しました。
画像:【加藤智大被告】
2日、最高裁第一小法廷は被告側の上告を棄却。
1審、2審での死刑判決が確定しました。
画像:【加藤智大】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150202-00000031-mai-soci.view-000
被告側は
「被告の偽者が現れ、家族同様だったネット掲示板での人間関係が壊されたと思い強いストレスを受けた。事件当時は急性ストレス障害だった可能性がある」
「被告は事件当時、心神喪失もしくは心神耗弱だった疑いがある。完全責任能力を認めた1、2審判決は誤りだ」
として、極刑の回避を求めましたが、検察側は
「完全な責任能力を認めた判決に誤りはない」
と争いました。
最高裁の桜井龍子裁判長は加藤被告の犯行動機について
「派遣社員として職を転々とし、孤独感を深めていたなか、没頭していたインターネットの掲示板で嫌がらせを受け、派遣先の会社内でも嫌がらせを受けたと思い込み、強い怒りを覚えていた」
「嫌がらせをした者らに、その行為が重大な結果をもたらすことを知らしめるため」
と語り、
「周到な準備、強固な殺意、残虐な態様で敢行された無差別事件で、責任は極めて重大だ」
「動機や経緯に酌量の余地はない」
「社会に与えた衝撃は大きく、遺族らの処罰感情も峻烈(しゅんれつ)だ」
として、1審、2審の判決を不服とした上告を棄却しました。
加藤被告は2008年6月、歩行者天国となっていた秋葉原の交差点にトラックで突入。
画像:【事件当時の状況】
毎日新聞
5人をはねて殺害した後、ナイフで通行人12人を刺し、7人の死亡者と10人の負傷者を出す大惨事を
引き起こしました。
7人を殺害していますから、死刑は免れないのはわかっていましたが、加藤智大被告の複雑な家庭環境
や心の中の闇もクローズアップされていますね。