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キョン「ここがけいおん部か……」



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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:21:14.35


部室の中からはギターだかベースだかの音が聞こえてくる。
俺は大きめの音でドアをノックした。

少ししてドアが開く。出てきたのはドラムのスティックを
片手に持ったボーイッシュな感じの美少女であった。

「あれ、あなた誰?」

俺は緊張した声で

キョン「けいおん!……部に入部したい……んですけど」


2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:22:27.86


ドラム担当らしき美少女は、わあっと嬉しそうな顔をして
俺の手を掴み中に引き入れ、

「この子うちに入部したいんだって!」

中に居た3人の部員がこちらに駆け寄ってくる。

「わあ、ほんとに~?」

「新入……部員?」

「ケーキ食べます?」

4人の麗しいけいおん部員に囲まれ、
鼻の下を伸ばしながら思った。

ああ、当たりだ、大当たりだ。最初からここに入っておけばよかった。

ところで、俺が何故このような事をしているかと言うと、
物語は3日前に遡る。


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:25:47.20


ハルヒ「うああっ!!」

殴った。ハルヒを思い切り殴った。

唖然とする古泉と鶴屋さん。朝比奈さんは
まだ酔いが回ってるのか、起こったことがよくわかってなさそうだが
長門まで少し驚いたような表情をしている。

キョン「はぁっ……はぁっ……朝比奈さんは……お前のオモチャじゃない!」

古泉「ちょ、ちょっと……」

ハルヒによる映画撮影でコキ使われていた俺たちだったが、
俺はもう堪忍袋の緒が切れた。


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:27:04.18


朝比奈さんに酒を飲ませた挙句、古泉とキスさせようとしたり
朝比奈さんをオモチャ呼ばわりしたりポコポコ殴ったり……
誰だって殴るぜこんなの。むしろ遅すぎたぐらいだ!



ハルヒ「あ……あ……」

ハルヒがドバドバと鼻血を流しながら
何が起こったのかわからないと言う様な表情で
視線をうろうろさせている。



お前って今までの人生で、相手に報復されたことが無いんだろうな。
やりたい放題他人を傷つけて、人の痛みがわからないから
平気でああいう事ができるんだ。


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:28:50.09


鶴屋「涼宮さんっ!上向いちゃだめだよ!畳汚れても
   構わないからさ!ティ、テッシュと氷のうもってくるから
   待ってておくれ!」

ハルヒ「あ……ああ……」

ハルヒは今にも泣きそうな目で俺を見て、

ハルヒ「うあああああああああああああああああああああん!!
    あああああああああああああああああああああああん!!」


ダムが決壊するかの如く一気に、幼児みたいに大泣きしだした。
全く見苦しい。


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:31:14.14


ハルヒ「キョンが殴った……うぐっ……ぐすっ……殴ったよぉ……
    うわああああああああん!!あああああああああああん!!」

みるく「すじゅみやしゃん~どうちてないてるのお~?
    よしよし……ふぇ……ふぇえ……」

古泉「あ、謝った方が……」

キョン「知らん。こいつが悪いんだ。お前だってイライラしてただろ」

古泉「僕は別に……」

鶴屋「涼宮さん、痛む?病院行こうか?
   ……キョンくん!女の子を殴るなんて最低さ!」


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:33:00.61


キョン「あのさ、鶴屋さん。女の子にアルコール飲ませて
    強引にキスするのはいいんですか?まるでレイプじゃねえか。
    どこのラグビー部だよ」

鶴屋「えっ……それは……」

古泉「……早く謝っていただかないと、
   閉鎖空間が発生して大事になります。既に今も……」

キョン「だから知らん。俺の知ったこっちゃない。
    ハルヒの精神が幼稚だからそんなもんが出来るんだろうに。
    つーわけで帰る。俺はもう映画作りには関らんからな」

古泉「…………」


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:34:30.35


翌日、ハルヒは学校を休んだ。
俺は部室に行かなかった。
朝比奈さんから電話があって、あたしが悪いから怒るならあたしに、だの
お願いだから涼宮さんに謝って欲しいと泣きながら言っていたが、
俺はこう返した。



キョン「いつまでハルヒを甘やかすんですか?そうやって
    下手に出てるからあいつは調子に乗るんですよ。
    ハルヒは、人格に問題がある異常者なんですよ?
    朝比奈さんが未来からきたのは、ハルヒをどうしようもない
    クズ人間にするためですか?」



朝比奈さんは何も言い返さず、『すいません……』とだけ言って電話を切った。
朝比奈さんに当たるのは良くないとわかってるが、ハルヒの言う事を
なんでも聞いて嫌々従ってたら、みんなが辛い思いをするんですよ、朝比奈さん!


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:38:01.32


その翌日、ハルヒは登校はしたものの、ずっと机に突っ伏して
メソメソと泣いていた。あの涼宮ハルヒのとんでもない行動に
クラス全員の顔が引きつっていたが、誰も声を掛けるものはいなかった。


当然だ。クラスにお前の味方なんていない。それはお前の行動が
招いた結果であり、イジメなんて無く大人しい良い奴らが集まってるこのクラスでも、
ハルヒを慰めてやろうなんて奴は居ないのだ。


特に谷口はハルヒに相当怒っていた。ハルヒの映画作りに
無償で協力させられ、池に落ちた挙句、一切の労いや感謝の言葉も無く
『まだ居たの?帰っていいよ』って感じでポイされたのだ。
どんな聖人でも怒って当然だろう?


俺は谷口と国木田に頭を下げ謝罪したが、谷口は
『お前の苦労がわかったよ』と逆に慰められた。良い奴だな、お前。


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:39:52.88


その日の放課後、俺は朝比奈さんに呼び出された。
昨日の話の続きをされるのは嫌だったが、朝比奈さんは
何も言わず部室に俺を連れていき、



みくる「涼宮さんが……お話したいことがあるそうです……。
    あのっ!……どうか、怒ったり……しないでね……」

そういって俺とハルヒを二人にした。



キョン「…………」

ハルヒ「…………」

流れる沈黙。ハルヒは机に伏したままだ。

キョン「……話が無いなら帰るぞ」

ハルヒ「…………」





20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:41:19.59


キョン「じゃあな」

ハルヒ「……待って」

キョン「なんだ」

ハルヒ「キョン……ごめんね」

キョン「お前は人に謝罪する時、寝たまま謝るのか?」

ハルヒ「……えと……ごめん」

顔を上げたハルヒは、目を真っ赤に腫らして
ボロボロと涙を流していた」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:43:43.13


ハルヒ「ごめん……ぐすっ……ごめんね……キョン」

キョン「ごめんだけじゃわからん。何に対して謝りたいんだ?」

ハルヒ「えっと……キョンを……怒らせて……キョンを困らせて……
    あたし、キョンの気持ちわからなかった……ごめん、ごめんね……」


ハルヒがここまで一方的に泣きながら謝るなんて予想外だった。
考えが幼稚でワガママでイライラする奴だが、ハルヒだって
女の子であり、ここまで凹んでいるとさすがに許したくなる。



キョン「そうか、お前がそんなに反省してるならもういい。
    俺も殴ったのはやりすぎた。悪かった、申し訳ない」

ハルヒ「そんな……あたしが悪いもの……ごめんね……
    あたし、キョンに嫌われるのが怖いの……ぐすっ……
    嫌わないで……良い子にするから……ううっ……」


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:46:20.50


キョン「もういい、泣くな。お前らしくないぜ。
    もう怒っちゃいないし嫌っちゃいねえよ」

ハルヒ「ほんとに……?これからあたし気をつけるから……ごめんね」

キョン「ところで、ちゃんと朝比奈さんには謝っただろうな?
    一番謝るべき相手は朝比奈さんだぞ。
    それと長門と古泉と鶴屋さんにもだ。加えて谷口と国木田にも」



ハルヒ「…………」

キョン「…………謝ってないのか」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:47:31.34


ハルヒ「…………みくるちゃんは、自分が悪いですって言ってきたわ……
    古泉くんに聞いても有希に聞いても、あたしは悪くないっていうし、
    …………あたし、キョンを怒らせちゃったのは反省してる。
    でも、みくるちゃんに何か悪い事したかな……?有希や古泉くんや
    谷口や国木田に悪い事したかな……?」



こ、こいつ……!!

キョン「迷惑かけただろうが!みんなに!お前のワガママで!!」

ハルヒ「だって……だって……みんな、怒ってないし……
    怒ってるのキョンだけだし……ぐすっ……
    キョン……怖い……怒鳴ったら怖いわよ……ぐすっ……」


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:49:03.77


キョン「お前っ……!なんにもわかってねえじゃねーか!
    そうやって自分が何で相手を怒らせたかもわからずに、
    形だけ謝って……!人を馬鹿にするのもいい加減にしろ!!」

ハルヒ「怒らないで……嫌いにならないで……キョンが謝れっていうなら
    謝るから……みんなに……ぐすっ……うっ…………
    うわああああああああああん!!ああああああああああああん!」




だめだこいつ。何も分かってない。
『悪い事した』ってのを理解できない脳らしい……
今までこいつに、本気で怒ってやれる人間がいなかった、誰もいなかったんだ。
だから、こんな人間になっちまったんだ……ハルヒは……!


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:51:52.19


バタンとドアが開き、古泉と朝比奈さんが慌てて入ってくる。

朝比奈「き、キョンくん!ダメ!あたしが、あたしが全部悪いんです!
    あたしが悪いから……お願い……!」

古泉「ちょっと言いすぎですよ……困ります、こんな……
   涼宮さんを追い詰めては……。あなたの個人的感情と
   世界の存亡、どちらが大事か……理解してください」




キョン「…………ハルヒをこんなにしたのは誰だ」

朝比奈「え……」

古泉「…………」



キョン「もう俺は限界だ。退団する」


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:53:07.38


朝比奈「そ、そんなっ!あたしが、あたしが悪いんですから!」

古泉「ま、待ってください!とりあえず涼宮さんに謝……」



キョン「そうやってずっと甘やかしてればいいさ。それじゃ」





と、いう事件があり、俺はSOS団を抜けた。
皆の事は気に入っていたし、はっきり言って楽しかったし
悔いがないとはいえなかったが、俺にはもう耐えられなかったのさ。


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:54:26.66


さて、そんなわけでこれからの学校生活をどうしようかと考えた。
入学してからというもの、SOS団を中心とした毎日を過ごしてきたせいで、
仲の良い言える人間はSOS団と谷口、国木田ぐらいである。
これからSOS団無しで楽しい学校生活を過ごすには、いささか友人が少なすぎる。



てなわけで、手っ取り早いのがどこか部活に入る事である。
キツイ肉体的練習を要求されるような運動部ははなから眼中に無く、
即ち入るなら文化部であり、それも楽でテキトーなところがいい。


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:55:42.46


それで、ふと思い出したのが軽音部である。
あそこは部員も少なくて、顔はよく覚えてないが
確か可愛い部員がいた記憶がある。同じ文化部の部室棟だから
何度か見かけた事があるからな、ギターをかついだ女の子を。



と、いうわけでシーンはようやく冒頭に戻る。




キョン「え、えと、一年五組の…………です
    軽音楽に入ろうとした動機は、その、
    バンドに興味があって……」

まあ楽器なんてこれっぽっちも出来ないけどな。
ギターとか弾けたらカッコイイとは思ったことあるが。


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:56:33.44


榎本「得意な楽器は何?」

中西「見た目からして、なんとなくベースっぽいね?」

キョン「はは……ギターは……えと、カスタネ……ハーモニカとか」

岡島「あ、ハーモニカならあるよ!ねえ吹いて見て」

財前「わあ、ハーモニカ吹けるんですね」

キョン「ごめんなさい吹けません」





え?澪や律じゃないのかって?誰だ?それは。
榎本美夕紀さんはボーカル担当で中西貴子さんはギター、
岡島瑞樹さんがドラム、財前舞さんがベースで、
上級生であり軽音楽部のバンド、ENOZの皆さんである。
さきほど自己紹介なさっていた。何か問題あるだろうか?


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:59:28.36


岡島「まー楽器はこれから練習すればいいし、とにかく
   新入部員が入ってくれて嬉しいよっ!」

榎本「軽音部存亡の危機だったからね」

中西「そうそう、一年が一人もいないし」

げ。それはそれで面倒だな。抜けにくいし
俺一人だけの部活になったら長門状態じゃないか。
まあ部室を乗っ取ろうなんて馬鹿はそうそう居ないだろうが。

財前「そうだ、せっかくだからこれを機会に
   ギターを始めてみたらどうかしら?」

中西「えー、ベースって感じだけどなあ」


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:01:04.73


キョン「え、ギターですか?そ、そうですね。
    それもいいかも……」

ギターなんて持ってないが、買わなきゃいけないのか?
まあ軽音部に入るなら形だけでも楽器が無いと不味いだろうが……
ギターっていくらだろう?5000円ぐらいで買えるだろうか。

榎本「安いのは3万円ぐらいからあるけど、安すぎるのも良くないから
   最低でも5万円ぐらいのがいいかな?高いのは10万円以上するけどね」

キョン「ご、5万ですか!」

ハルヒ達に奢らされずに貯蓄してたらそれぐらい溜まってたかもな……。





59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:02:19.62


岡島「そうだ!明日ギター見にいこうよ!」

中西「あ、いいね。十字屋いこ!」

財前「そうですね、私も見たいものがあるし」

榎本「決まりだね!じゃあ、キョン君だっけ。明日空けておいてね!」




そんなわけで、金も無いのに軽音部の皆さんと
ギター屋に行くことになった。
……小遣い前借りを頼まないとな……はぁ……。


70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:28:57.78


翌日、駅前に集合して電車を乗り継ぎK都市まで向かい、
サンジョウとかいう駅に着いた。


普段なら休日に部活でお出かけなど、不思議探しだの
映画作りだの気の休まるヒマもなかったが、
本日は4人の可愛い上級生とお買い物である。
これがリア充というものであろうか、実にウキウキする。


が、一つ問題がある。小遣いの前借りを断られた事だ。
よって、手持ちは貯金を下ろした2万円しかない。
まあ調べたところ、1万円のギターなんかもあるにはあるらしいから
適当に安いやつを買うことにするぜ。本気でバンドやるわけでもないしな。


72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:39:06.53


岡島「着いたっ、ここだよー!」

アーケード街の中に入り、少し歩くと
『JEUGIA』なる店があった。ギター屋と言えば
マニアックな店構えを想像していたが、なかなか小奇麗な店だ。
ところで、じぇうじあと読むのだろうか。


CDショップになっている一階からエスカレーターで下り、
地下がギターなどの楽器コーナーになっていた。広いなしかし。
いかにもバンドやってます的な客もちらほら。



中西「ほら、ギターはあっちだよ!」

キョン「うわ、こんなに……」


俺はエレキギターです!的なギター、丸っこいギター、
何だか尖った形のギター、スピーカー内蔵のギター、
多種多様でどれがいいのかさっぱりわからん。
一つ言えるのは、圧倒的に予算が足りないってことだ。


74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:47:53.56


財前「これなんかいいんじゃないです?」

財前さんが指差したIbanezとか書いてあるギターは、中々立派そうなギターだったが、
値段のほうも立派だった。

キョン「に、二十万……」

中西「スティーヴ・ヴァイのモデルだね、なかなかよさそう」

スティーブだかジョンソンだか知らんが、
一般的な高校生に二十万という価格はあまりにも天文学的ではないだろうか。
この方達、いいとこのお嬢様かなんかか?

榎本「ちょっとちょっと、二十万円は高すぎるってば。最初はそんなに高いの買わなくてもいいと思うよ?」

その通りです。二千円ぐらいので十分かと。

岡島「そーいや予算いくらなの?」

キョン「ええと……に……」


77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 02:04:17.18


おや……一本のギターに目が釘付けになる。

特に変わったところのなさそうな普通のギターだが、
赤と白のボディーがやけに美しい。

キョン「これは……」

中西「ああ、フェンダージャパンのムスタングだね。
   ショートスケールで可愛いよねー」

キョン「むう……」

一目ぼれとはこんな感じであろうか。
とにかく気に入ってしまった。だが……

岡島「これ気に入った?買っちゃえ!」

値札には八万円とある。予算の四倍だ。

キョン「予算が……」


79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 02:07:22.79


一目ぼれとはこんな感じであろうか。
とにかく気に入ってしまった。だが……


岡島「これ気に入った?買っちゃえ!」

値札には八万円とある。予算の四倍だ。

キョン「予算が……」

財前「そうですね、初めてならギター以外にも買わないと
   いけないものがありますし、予算が厳しければ
   もう少し安いものがいいかも」


え?ギター以外にも必要なの?



榎本「うーんと、ピックでしょ、替えの弦でしょ、
   音叉かチューナーもいるし、あとエフェクターもあると便利だし、
   自宅で音鳴らしたいならシールドと小型のアンプも……
   メンテ用の工具とかクロスやオイルも無いとね、ストラップは付属してたかな……」


80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 02:14:38.61


おいおい、なんだそれ。
じゃあ全然お金が足りないわけですか。
ギターを舐めてたぜ、はあ……。

榎本「お金が無いなら貸そうか?」

キョン「あ、いえ。大丈夫です……」

せっかく連れてきてもらって申し訳ないが、
お金が無いですって言おう。ほんとスンマセン。

店員「あの、お客様。こちらのムスタングで
   よろしいのですね?」

キョン「あの、ええと……?」

いや、お金無いんですってば商売熱心な店員さん。
ショーウインドウの向こうのトランペットを欲しがる
黒人の子供みたいな目をしててすいませんね。


82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 02:22:37.33


店員「お代は既に頂いておりますので。
   他にもギター用品含めて一式」

キョン「……はい?」

中西「あれ?既に買っちゃってたの?いつのまに?」

岡島「なあんだ、最初からこれが欲しかったんだあ」

ちょっと待て、俺は払った覚えは無いし
払う金も無い。買えるわけが無い。どういう事だ?

キョン「お代って一体……?」

店員「お連れ様ですよ。男性の。
   その方にお代を頂きました」

…………もしかして……


86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 02:27:35.59


キョン「そ、そいつはどこに?」

店員「上の階に行かれましたよ」

キョン「ちょ、ちょっといってきます!」

こんなマネしやがるのは……居た!



キョン「どういうつもりだ……」

古泉「あなたがあまりにも欲しそうな顔を
   していらしたものですから」

キョン「誰が買ってくれなんて言った。
    何でこんな事しやがる?」

古泉「普段からあなたに苦労を掛けているお詫びとして、
   機関からのプレゼントですよ。受け取っていただけませんか?」


90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 02:34:12.01


キョン「俺は物乞いじゃない。いらん。
    それにこんなマネされたってSOS団には戻らんぞ」

古泉「今はそれで結構ですよ。どうぞ軽音部を満喫してください。
   そのためにプレゼントするのですから……。
   ですが、満足したら戻ってきていただきたいのですよ」



キョン「もう、沢山だ!俺は普通の高校生活を送りたい!」


古泉「涼宮さんは……あれからずっと落ち込んでおられます。
   僕も、涼宮さんが泣いてるのを見るのは辛いのです。
   ああ、閉鎖空間の事はいいです。そこまであなたに
   押し付けるつもりもありません」


93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 02:43:02.11


キョン「あいつは、今までの環境に身を置いてたらダメに
    なっちまうんだ!なんでそれがわからん!
    それに、お前らにだって責任があるだろう!
    ハルヒの言いなりになって、甘やかして……」

古泉「お言葉ですが……気に障ったらすいません。
   あなたにも、何の責任もないのというのですか?」


キョン「え…………」


古泉「確かに我々は涼宮さんを甘やかしてきた、認めます。
   涼宮さんの性格に問題があるということもね。
   では、あなたはどうです?涼宮さんに怒ったのは英断です。
   ですが、そのまま放り捨てて逃げてしまうのですか?」


95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 02:51:31.26


キョン「逃げるとか……あ、あんなの耐えられないっての、もう!」

古泉「あなたと涼宮さんは、友人でしょう。それも、
   深い絆で結ばれている。親友と言えるでしょう。
   あなたは親友に言いたい放題言って捨てるのですか?」


キョン「親友って……別にそんな……そのだな……
    捨てるとか言われても……」

古泉「すいません、口が過ぎました。ですが、
   涼宮さんは賢い人ですし、優しい人です。
   ちょっと大人になりきれないだけなのです。
   あなたに怒られたことで、彼女も成長するはずです」


97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 02:55:38.21


キョン「う……と、とにかくだな、戻る気はないし
    ギターを買って貰うつもりは無い!もう、帰れ!」

古泉「おっと、お連れの方がギター一式を抱えて
   こちらに向かってこられましたよ。
   もう返品しようがありませんので受け取ってください。
   では、僕はお邪魔でしょうのでこれで」

キョン「お、おいっ!……金、今度返すからな!」

古泉「いえ結構です、ではギター頑張ってください」

キョン「くっ……なんなんだよ、あいつ……」


99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 03:06:31.45


岡島「お、キョンくんいたいた!」

中西「さっきの人って1年9組の古泉くんだよね?」

財前「うちのクラスでも人気ありますよ、古泉くん」

榎本「ふうん、キョンくん友達なんだ」

キョン「え、ええまあ……」

中西「さて、ギターも買ったしどっか遊びにいこー!」

岡島「新京極の方いってみよ!」

その後は美少女4人とのK都めぐりとなったわけだが、
考え事で頭がいっぱいで、ぼんやり付いていくばかりだった。

友達……か……


102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 03:10:57.47


榎本「じゃ、ここで解散だね。そうだ、キョン君これ。 
   ギター買ったお祝い!」

榎本さんが渡してくれたのは、ギターの教本とピカピカの綺麗なピックだった。

榎本「まずはコードを覚えないとね。その本読んでファイト!」

キョン「どうも、ありがとうございます」

岡島「美夕紀、キョンくんにアタックしちゃってる~」

中西「ひゅーひゅー」

財前「あら、素敵ね」

榎本「ちょ、そんなんじゃないって!新入部員は大事にしないとだし!」

榎本さんが顔を赤くして、釣られて俺も赤面してしまう。





103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 03:16:49.56


榎本「じゃ、じゃああたしはこれでっ!」

岡島「キョンくん、美夕紀のプレゼント抱いて寝るんだよ?」

榎本「ちょっ!怒るよっ!」

財前「ふふふ」

中西「あはは!」


なんだかとても恥ずかしかったので逃げるように帰った。
榎本さんか……美人だし優しいし、ハルヒもあんな感じならな……
ええい、ハルヒの事なんてどうでもいい!
さて……不本意ながら良いギターが手に入ったし、
なんだか期待されてるようだし、少しぐらいは練習しないとな……。


105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 03:21:42.78


帰宅後、ギターだギターだとはしゃぐ妹を部屋から追い出し、
生まれて初めてギターを弾いてみることにした。

それにしても惚れ惚れするほどカッコイイ。
思わず鏡にギターを構えた自分の姿を映して見る。


おお、なんかイケてるぞ俺。


じゃら~ん


じゃら~ん


……ま、弾けないけどさ。
この不協和音はどうにかならんのか。


109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 03:31:33.44


ギターの教本を読んでみる。
ふむ、コードってのがあるんだな。
えっと、Cってのは……こんな感じか

ジャーン

おお!ギターっぽい!

ジャーン ジャーン ジャーン
ジャンジャンジャンジャンジャンジャン!

楽しいかも。ギター。

その日の晩は嬉しくて、ずっと練習してたのさ。
ものぐさの俺らしくねえな、まったく。


110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 03:35:20.68


翌日、ギターをかついで登校すると、なんだか
誇らしい気分だぜ。ギタリストに見えるだろうか。

谷口「よおキョン、なんでギターなんて持ってんだ?
   まったく似合わねえな~」

キョン「うっせえ」

谷口「もしかして、涼宮が異常に暗いのと関係あんのか?」

キョン「さあ、ハルヒは知らんが軽音部に入ったもんでな」

谷口「けいおんだぁ?なんだ、あの変な団とかいうの抜けたのか?」

キョン「まあな」


112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 03:39:01.09


谷口「ま、いいけどよ。お前バンドとかすんの?」

キョン「まだそんなに弾けねえよ。買ったばっかだし」

谷口「ま、キョンがギターなんて弾けるわけねえか。
   文化祭でバンド演奏するなんてこともな」

キョン「文化祭?」

谷口「軽音部つったら文化祭のバンドだろ?確かもうすぐだな、
   晴れ舞台じゃねーか。お前がそこに立ってたら笑っちまうけどな」

キョン「お前に笑われたら終わりだぜ」



そうか、文化祭か……


117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 03:45:04.41


榎本「うん。文化祭でバンド演奏するよ。
   そのためにみんなで練習頑張ってるの」

キョン「そ、そうなんですか。じゃあ昨日付き合ってもらったの
    迷惑じゃなかったでした?」

榎本「ううん、楽しかったしいいんだよ、それに
   毎日練習ばっかりじゃさすがにね」

岡島「キョンくんと遊びにいけたもんね~?」

榎本「ちょっと、瑞樹!」

中西「わはは!照れちゃってー」


125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 03:50:56.89


榎本「も、もう!ね。ねえ、一曲通しでやって
   キョンくんに聴いて貰おうよ」

財前「いいですね」

キョン「え、曲ですか」

中西「文化祭でやる曲ね。
   うまくいくかわかんないけど」

皆さん一箇所に集まってセッティングする。
観客が俺一人だと聴いてるこっちが緊張しそうだぜ。
なんかみんなちょっと真剣な顔つきになってるし。


131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 03:58:16.12


岡島「じゃ、いくよ」


岡島さんがシャンシャンとハイハットを鳴らし、
スネアとタムを器用に叩く。

出だしから気持ちの良い軽めのディストーション・サウンドで
リードギターをかき鳴らすのは中西さんだ。

財前さんが乱れる事のない正確なベースラインを刻み、
俺はイントロから早くも背筋がゾクゾクした。


榎本「乾いた 心で駆け抜ける
   ごめんね 何もできなくて……」



なんだこれ、凄い。


142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 04:06:44.41


榎本さん伸びのある力強いボーカルを聴いて、
俺は完全に心を奪われていた

榎本「私 ついていくよ
   どんな辛い 世界の闇の中でさえ……」

どこか高校生のバンドだからって
舐めていた気持ちがあったが、そんなものは吹き飛んだ。
生のバンドって……こんなに凄いのか。




榎本「いま ふたりにGod bless……」


演奏が終わる。

中西「どうだった?」

キョン「あ……す、凄くかっこよかったですよ!
    なんか感動しました!」


150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 04:18:45.70


岡島「ちょっとだけズレてた気もするけど、
   まあ合格点かな」

ずれてるとか全然わかりません、マジで。

財前「もう何度か合わせたら大丈夫そうだね」

榎本「うん。キョンくんも来年は、文化祭出るんだよ?」

キョン「え、俺ですか。……はは、まだ全然弾けませんし」

榎本「一年あるんだよ、大丈夫!」

一年どころか十年やってもこの域には達しない自信があるぜ、俺は。

榎本「そうだ、私がレッスンしてあげるよ!」

キョン「え、榎本さんがですか?」


153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 04:34:01.08


榎本「うん。この曲のリフぐらいならちょっと練習すれば
   弾けるんじゃないかな?」

キョン「あ、でも榎本さん文化祭の練習もあるし……
    悪いですよ」

榎本「あたしはそんなに難しいパートじゃないし、
   ずっと歌ってると喉も痛めちゃうから、いいよいいよ
   あたしって喉弱いんだよね……ボーカルなのに」

キョン「え、でもいいんですか?」

岡島「教わっておきなよーキョンくーん」

財前「個人レッスン……素敵」

中西「美夕紀のアプローチを断っちゃダメだよ!」

キョン「え、いや、あっ、えっと」

しどろもどろになってしまう。
純情な少年をからかわないでください。


156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 04:43:06.59


榎本「もう!そんなんじゃないってば!
   新人教育は大事なんだから!」

中西「はいはい。あはは!」

その後榎本さんにギターの弾き方を教えてもらうが、
なんだか妙に意識してしまう。くそう、俺は
ひやかされるのに耐性がないんだ。

榎本「ここは……そう、指はそんな感じ。
   それで弾いてみて。……うん、いいよいいよ」

キョン「このコード、指がつりそうになりますね……」

榎本「最初のうちはね。でも慣れたら簡単になるよ。
   でもキョンくんって飲み込み早いよね、才能あるかも?」

キョン「え、そうですか?」

どちらかと言えば要領は悪いほうだが俺は。


158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 04:49:38.37


榎本「あたしがギター始めた頃より全然上手だよ!
   あ、ここはこんな感じで……」

キョン「え、榎本さんの教え方が上手いだけですよ!」

うわ、近い。榎本さんの顔が……。
あー髪の毛が良い匂いだ……クンカクンカ……って変態か俺は!

岡島「わ、キョンくん赤いよー!ラブラブだねえ」

榎本「え、え、え、えっ」

キョン「え、え、え、えっ」

中西「あははは!」

財前「うふふ」

恥ずかしい……うう……
でも、なんか、青春してるよな、俺……
普通の高校生っぽくさ……。


159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 04:55:57.67


帰宅後、TVや漫画には目もくれず、
榎本さんに教わったコード進行を
必死に練習している俺。

キョン「あーくそっ。ここが難しいんだよなあ……」

しかしなんでこんなに熱心なんだ、俺。
深夜まで指の皮が剥けるぐらい練習したりさ。




翌日、学校。
朝比奈さんに呼び出された。
ハルヒの事であろうが、まあ朝比奈さんを無視するのは
良心が痛むので行ってみたわけだが……

みくる「あの……キョンくん。軽音部はどうですか?」

キョン「……どうですかってまあ……それなりです」

みくる「ええと、SOS団に戻る気はないんですか……?」

キョン「ええ、無いです」


160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 05:02:26.86


みくる「キョンくんが戻ってきてくれないと~……涼宮さんがー……ぐすっ」

キョン「あ、朝比奈さん……」

みくる「あたしが、あたしがいけないんです~うう~……」

キョン「泣かないでくださいよ。……本当に、戻る気はないです、すいません」

みくる「うっ……ぐすっ……涼宮さん、映画撮る気もなくして……
    部室は会話も無くて……ふぇ、ふぇえええええん!」

まあ、ハルヒが暗くて俺が居ないSOS団は、そうなるだろうな……。

みくる「ぐすっ戻ってきて……お願い……」

朝比奈さんに泣いてお願いされて断るような馬鹿は
男として最低だ。

……だが、今の俺は最低でもいい。
朝比奈さんも、ハルヒも、考えを変えてくれないと
また同じ事の繰り返しだ!





162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 05:08:06.93


キョン「すいません、朝比奈さん……。
    今は、できません。時間を下さい……」

朝比奈「キョンくん……。
    ……わかりました……あたし、待ってますから」

朝比奈さんは涙目でとぼとぼと帰っていく。
くそっ!胸が痛い。眩暈がする……ごめん、朝比奈さん!

後ろの席で突っ伏すハルヒと一言も会話する事もなく
一日の授業を終え、放課後。
軽音部の部室に向かおうとすると、女子生徒に声を掛けられた。


164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 05:11:24.36


律「ねえねえ、軽音部の人?」

キョン「ああ、そうだけど」

唯「軽音部室ってどこかな~?」

キョン「この階段上がって、突き当たりを一つ手前の
    第二音楽室だけど……」

紬「どうもご丁寧に~ありがとうございます」

澪「あ、ありがとうございます!」

律「ども。サンキュー!またあとでっ!」

唯「またねえ~」

キョン「あ、はい、また……」


168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 05:16:24.63


なんだったんだ今の?妙に可愛い子たちだったが……。
そういやギターだかベースか持ってたな……。
軽音部員じゃないし、誰だろう。



キョン「ちわーっす」

榎本「あ、いらっしゃーい」

キョン「今、ギターとか持った女の子4人組に
    軽音部室の場所を聞かれたんですが、
    軽音部と何か関係あるんですか?」


財前「さあ~?うちはキョンくん含め5人しか
   いないですしねえ」

岡島「あ、もしかして入部希望じゃない?」


169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 05:18:07.23


おいw



170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 05:20:45.80


中西「そうかもね!うわー、嬉しいなあ」

榎本「ねえねえ、どんな子だった?」

キョン「どんな子……まあ、可愛い感じの、ですかね……」

岡島「可愛い子だってさ!どうするよ?美夕紀!」

榎本「あ、あたしは別にっ!でも、部員が増えるのは嬉しいなあ」


まだ決まったわけじゃ……と思ったが、あの様子じゃあ確かに
入部希望かもな。


171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 05:23:21.98


律「ここの軽音部、人数少ないけどレベル高いらしいよ!
  こりゃあ入るっきゃないって!」

唯「うんうん!入ろうよ~」

紬「私も賛成です~」

澪「私も興味あるし……。ね、律。部室に行ってみる?」

律「おー、行ってみよう!」



唯「ここかあ、ちょっと緊張するなあ」

澪「り、律、開けてっ!」

律「へいへい」


173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 05:26:04.25


ハルヒ「……ちょっとあんたたち」

紬「あ、はい?」

律「ん、なあに?」

ハルヒ「ここに何の用?」

唯「えーと、軽音部にはいりたいな~って思ってぇ」

ハルヒ「許さない……」

澪「え、あの……?」

ハルヒ「あんたたち!キョンを誑かそうったってそうは
    いかないわよ!!この淫売!!」


176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 05:29:46.38


律「え、えーと……こ、怖い……」


澪「(ちょっと、この人って……あの涼宮ハルヒじゃ?)」

紬「(え、そ、そういえば……ひいい……)」

律「(ちょ、まずいよ、めっちゃ怖いって!)」

唯「(え、なに?やばい人?ねえ?)」



ハルヒ「消えなさい……さもないと……殺すわよ」


178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 05:32:31.62


律「はっははははははい!!」

澪「し、失礼しました!!」

紬「ほ、ほら、いきましょう!」

唯「なに?なに?逃げたほーがいい?」

ハルヒ「消えろおおおーーーーーっ!!」

律澪紬唯「ひゃああああああ!すいませんでしたーーーー!!」


180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 05:36:27.73


キョン「なにやら外が騒がしいな」

岡島「あ、もしかして入部希望の子かもよ?」

財前「ちょっと見てきますね」



榎本「どうー?いたら連れてきて!」

中西「可愛い子いたっ?」

財前「うーん、誰もいないみたい」


その日、さっきの子たちは部室に現れなかった。
なんだったんだろうね、結局。


181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 05:36:52.07


ハルヒなんも反省してねぇwww



185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 05:46:08.72


さて、それから一週間が過ぎ、文化祭前日。
校内は文化祭の準備で慌しく、軽音部も例外ではなかった。


岡島「仕上がりは完璧ね!もう一回だけ合わせて終わろうっか」

榎本「そうね、凄く良い感じ」

キョン「いやあ、明日の本番が楽しみですね」

中西「キョンくんには準備とか裏方仕事、任せたよ!」

財前「期待してますね」


キョン「はは、できるだけ頑張りますよ」





188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 05:54:29.31


キョン「それにしても榎本さん、練習で忙しいのに
    いっぱい教えてもらっちゃって……ありがとうございました」

榎本「ううん、気分転換にもなったし、キョンくんすぐ上手になるから教えてて楽しかったよっ」

キョン「榎本さんの教え方が良いからですよ」

榎本「キョンくんなら、あたしのギターパート弾けるかもよ?なんなら
    本番で弾いてみる?」

キョン「え、む、無理ですよ!しょっちゅう音外しますし!無茶苦茶になります!」

中西「あはは、そだね。でもギター初めて間もないのにその上達は凄いよ!
    来年にはきっと凄く上手くなってるよ」

岡島「愛の力でがんばんだよ!」

榎本「こ、こらっ!なに言う……んっ……ゲホッ……」

財前「美夕紀、大丈夫?」


192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 06:02:15.28


榎本「だいじょぶだいじょ……ん……」

ふらっ、とへたり込む榎本さん。
どうした!?慌てて駆け寄る。

中西「え……ちょっと、凄い熱じゃない!」

岡島「美夕紀!あんた……もしかして喉が……」

榎本「ん……ゲホッ……ここ2、3日、変だなって思ってたけど……
   でも、大丈夫……明日には、これぐらいケロって……」

財前「と、とりあえず病院に!」

キョン「は、はい!」


榎本さんを背負って慎重に運ぶ……
榎本さん……しっかりしてくれ……!


196:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 06:19:44.12


医師「扁桃炎ですな。お若いですし、三日も入院すれば良くなりますよ」

岡島「そ、そんな……」

中西「三日……も……」

財前「美夕紀……」

文化祭は明日だ……くそっ!
なんなんだよ、こんな……!


榎本「ごめん……ね……みんな……」

財前「今はしっかり治しましょう、ね?」

岡島「美夕紀……明日はかならず成功させるから!」

中西「そうだよ!あんたの分まで……やりとげるから!
   だから今は、心配しなくていいよ」

キョン「榎本さん……」


197:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 06:29:41.32


岡島「(ねえ、キョンくん)」

キョン「(あ、はい……)」

中西「(あたしたち、帰るから、美夕紀と一緒にいてあげて)」

キョン「(え、でも……?)」

財前「(先輩のいう事ですよ、ね?)」

キョン「(は、はい……)」

皆が帰っていった。
病室で二人きりの俺と榎本さん。
でも、なんて声を掛けたらいいか……。


199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 06:34:00.40


榎本「ね、キョンくん……」

キョン「はい……痛みますか?」

榎本「ううん。あのね、明日、キョンくんが……
   演奏してくれないかな……?」

キョン「俺が、ですか……?でも……」

榎本「キョンくんなら、大丈夫。あたしの……教え子だもん」

キョン「でも……俺じゃ……」

榎本「みんな……一生懸命練習したのに、文化祭、目標にしてたのに……
   できなくなっちゃうなんて……あんまりだよ……あたしの、
   せいなんだけどね……ぐすっ……」

キョン「そんな!榎本さんに責任なんて!」


201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 06:37:35.97


榎本「あたし、大事な時に限っていつもそう。運が悪いんだ……。
   でも、自分だけならいいけど……みんなが……そのせいで……
   やだよ、そんなの……だから、キョンくん、お願い……」

キョン「榎本さん……。……わかりました。俺でよければ」

榎本「ありがとう、キョンくん……。キョンくんなら、きっと大丈夫。
   そうだ、キョンくん歌も唄えるかな……?」

キョン「え、唄ですか……」

榎本「あたし以外だと、みんなにはキーが合わない曲だから、
   逆に男の子の方がいいかなって思ったけど……厳しいかな」

キョン「歌はあんまり上手じゃあなくて……」


204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 06:42:00.99


榎本「そうかな?キョンくんならいけそうだけど……
   うん、歌を誰が歌うかは、みんなで相談して決めて……」

キョン「……わかりました」

榎本「明日、見にいけないけど、頑張ってね……あたしここで
   成功を祈ってるから……」

キョン「はい、榎本さんのためにも……必ず!!」


病院からの帰り道、足取りは重い。

俺が、文化祭で演奏するだって?
ギターを始めて10日程度の俺が……
ええい!榎本さんのためにも、絶対ライブを成功させるんだ!

その日、俺の部屋の明かりが消えることと、
ギターの音が途絶える事は無かった。


206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 06:44:26.36


―――ガラッ

ハルヒ「そういうことなら私に任せなさいよ!!」

古泉「話は全部聞かせてもらいましたよ、僕たちでよければ喜んで力になりましょう」

朝比奈「わ、私もがんばりますからぁ」

ハルヒ「そうよ、私たちSOS団じゃない!!」


――3年後

気づけば、此処に来て3年がたった
来る日も来る日も汚れたコンクリートの壁を見続け
すごしていた。
裁判での判決は極刑が言い渡された。

そりゃ当然だ、3人も殺したのだから極刑にならないほうがおかしい・・・


208:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 06:51:11.71


文化祭当日、朝。
校内はお祭りムードに包まれていた。
だが、俺の気分は優れなかった。
寝不足だからじゃない。
やはり、一晩練習した程度でそこまでの上達は望めない。
昨日よりは上手く弾けるようになってはいるが……
でも……くそっ!ウジウジしてどうする!
やるしかないんだ!

部室に入る。
皆、顔色は優れない。

岡島「昨日キョンくんから電話貰って、
   色々相談してみたけど、ボーカル、
   あたしが歌う事にするね」

キョン「あ、はい。岡島さんならできますよ、きっと!」


209:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 06:53:05.25


岡島「……キーは合わないし、叩きながら歌う事に
   慣れてないから、ちょっと厳しいかな……
   他のみんなもそうだし……」

中西「歌の練習しておけば、よかったな……
   やっぱ……美夕紀じゃないと……」

岡島「…………」

キョン「…………」

財前「もう!くよくよしてたら美夕紀が悲しみますよ!
   美夕紀の分まで、私達で頑張るの!絶対!」

中西「舞……うん、そうだね……ごめん」

岡島「さ、練習しよう!」

中西「うん!あ、その前に文化祭のプログラムの確認してくるね」





211:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 07:00:35.64


財前「うん、わかった」

中西「すぐ戻ってくるね」

本番までに、出来るだけ上達する。
俺にはそれしかない……

中西「きゃあっ!」

財前「えっ?」

ドタン、何かが倒れたような音。
まさか中西さん?

岡島「……貴子?」

慌てて外に出る。
文化祭の出し物につまづいた中西さんが、
手首を押さえてうずくまっていた。

岡路「貴子っ!!」


214:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 07:07:16.75


保険医「……手首を強く捻挫してるわね。今日、演奏するなんてのは不可能よ……。
     あなたたちの気持ちはわかるけど、もし無理をしたら二度と……」

岡島「そ、そんな……」

中西「あたし、やれます!ほらっ……だいじょ……ううっ……!」

財前「貴子……」

沈黙。絶望的となったライブ演奏。
どうしようもないって誰もがわかってた。
でも、それを口にするなんて、俺たちにはできなかった……。

なんだってんだよ……今度は中西さんが……!
どうして!どうしてだよ!!どうしてこうなるんだよ!!


215:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 07:10:21.60


文化祭の実行委員会が事情を聞いて、
俺たちにライブの中止を求める。
……泣きながら、押し問答する中西さん。
見ていると辛くて、どうしようもできなくて、
ああ、なんだってこんな……!

リードギターの中西さんが、演奏できなくなった。
俺には、譜面を見たところで弾く事なんてできやしない。
榎本さんに教えて貰ったコードを弾く事すらおぼつかないのに。



中西「ごめんね……ドジで……あたし……うっ……」

中西さんは3年生、もう、チャンスは無い……
あああああ!こんな馬鹿な話があるかよ!!


216:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 07:13:22.98


キョン「…………」


俺は、あの部室の前に立っていた。

お前しか、なんとか出来る奴はいないんだ。

なんでも器用にこなす才能のカタマリみたいなお前。
自分から啖呵切って出ていったのに、お前にお願いごとだなんてな。



お前にそれを頼む事と引き換えに、俺はSOS団に戻るさ。
俺にとって、みんなにとって、何が何でも成功させたいライブだ。
軽音部から去ることになったって……俺は……!


220:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 07:27:21.81


俺は息をのんで、SOS団部室のドアを……






…………






キョン「え……お前……どうしてここに……」


221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 07:28:04.20


「続きまして、軽音楽部。ENOZの演奏です」

緊張する。体がガチガチになりそうだ。

ええい、なるようになれ!

会場となる講堂には多くの観客。

俺はギターを肩に下げ、ステージへと進む。

マイクの前で立ち止まる。

キョン「え、ええと……」

声が出てこない、うう……気合入れろ!俺!


223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 07:31:51.47


キョン「……どうも、ENOZです」

キョン「バンドメンバーの苗字、榎本、中西、岡島、財全。
    その頭文字を取って、ENOZって名づけました」


キョン「事情があって……今日このステージには、
    榎本さんと中西さんが、いません……」

キョン「俺は……新入部員で……代理で、ここに
    立たせてもらっています」

キョン「ボーカルの、代理をしてくれている、この子は、
    俺の友人の……」



キョン「佐々木っていいます!」


226:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 07:33:11.27


佐々木…だと…?
予想外w



230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 07:40:44.08


佐々木「僭越ながら代理で歌わせていただきます。
    若輩者ですが頑張りますので、お聴きください」

キョン「そして、正式なメンバーをご紹介します!
    ドラムの、岡……瑞樹!」

キョン「ベースの……舞!」

キョン「こんな形ですが、今、ここに居ない
    榎本さんと中西さんのためにも、
    俺たちにできること、精一杯やります!」

キョン「ええと、あとは……」

キョン「……God knows! 聴いてください!」


232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 07:45:14.38


どんな演奏をしたかよく覚えていない。

佐々木が歌って、ギターを弾いて

財前さんがベースを弾いて

岡島さんがドラムを叩いて


榎本さんと中西さんの分まで。





佐々木「凄い拍手の嵐だね。キョン、聴こえるかい」

キョン「ああ……」



ライブは、大成功に終わった。
なによりも、嬉しかった。


235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 07:53:03.35


榎本「そう、成功してよかった……。有難う、佐々木さん」

佐々木「いえ、私は……榎本さんと中西さんの代わりが出来るほどの事はとても……。
     デモテープお聴きしました、凄く良かったです」


岡島「あの短時間であれだけのギターが弾けるんだもん。
    ほんと凄いよ、佐々木さん!」

佐々木「そんな、結構ミスしましたよ。お恥ずかしい……」

キョン「佐々木があんなにギターが上手だとはな、驚いたぜ」

佐々木「小さい頃から習わされていたからね。少しでもお役に立てて幸いだよ」

中西「歌も凄く上手いんだよ!ビックリしちゃった」

財前「ですよね、感動しました!」


237:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 07:58:49.75


佐々木「それにしても、どこぞの部室の前で青ざめた顔をしたキョンを見て
     驚いたよ。これは尋常じゃないと思ったさ」

キョン「ああ……別の奴に頼もうと思って……でも踏み出せなくて……
    お前が文化祭にきててほんとに助かった。感謝するぜ」

佐々木「いやいや、僕も楽しめたからね。と、そろそろ失礼しますね」

榎本「佐々木さん、本当に有難う」

岡島「今度軽音部に遊びにきてね!」

中西「教師に見つからないように!」

財前「お待ちしていますね」

佐々木「ははは、近いうちにお邪魔しますよ」

キョン「あ、病院の玄関まで送ってくぜ、佐々木」

佐々木「ああ、ありがとう」


238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 08:03:33.97


キョン「ほんと、ありがとよ」

佐々木「そんなに何度も言われると、照れてしまうよ。
     それにしても、あんなに気迫のあるキョンを見たのは始めてだよ」

キョン「え、俺そんなだったか?」


佐々木「ああ、とてもね。何か、愛の力のようなものを感じたよ」

キョン「あ、愛?」

佐々木「好きなんだろう?あの、榎本さんのこと」

キョン「え、いやっ、そんなことは!」

佐々木「キョンは隠し事が下手だね。では僕はこれで。
     彼女を大切にしてあげるんだよ」

キョン「ち、ちがっ……はぁ……」


243:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 08:12:20.19


あの文化祭から一ヶ月。

榎本さんと中西さんはすっかり回復して、実に元気そうだ。

そうそう、軽音部に新しい部員が入ったんだ。
文化祭でのライブを見て感動したとかでな。

まあ、いつぞやの4人組なんだが、おかげで随分賑やかになったぜ。






ああそうだ、
SOS団なんだが、解散したらしい。

なんでもハルヒに彼氏が出来たらしく……確か大学生らしいが、まあ詳しくは知らん。

朝比奈さんは未来に帰り、長門は宇宙に帰り、古泉は転校した。

別れの挨拶されたときは、泣きそうになっちまったぜ。

またいつか、あいつらと遊べたらいいんだがな。
でも、きっとまた会えるって言ってくれたから、俺は信じるぜ。





246:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 08:17:11.62


で、俺はと言うとだ。


榎本「キョンくん、一緒に帰ろうよ」

キョン「あ、はい」

榎本「もう、また敬語使う~」

キョン「え、あ、すいま……ごめん榎本さん」

榎本「……美夕紀って読んでくれないの?」

キョン「慣れてなくて……み、美夕紀!」

榎本「なあに?ダーリン」

キョン「ダ、ダーリン!?」


さて、来年の文化祭に向けて頑張らないとな。



おしまい。


251:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 08:21:02.67




最初から最後までハルヒは身勝手だな
いつもの事か



256:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 08:40:04.88


乙!
ハルヒが絡んでこなくて良かった



263:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 10:49:02.33


面白かった





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