日本人大学生 シリアへの渡航を計画
2月5日 21時59分
日本人の21歳の大学生が、イスラム過激派組織「イスラム国」の関係者を名乗る人物とインターネットを通じてやりとりし、今月下旬にもシリアに入国しようと渡航計画を進めており、外務省から渡航の自粛を求められていることが、大学生への取材で分かりました。
イスラム過激派組織「イスラム国」による日本人殺害事件のあと、ツイッター上では、日本人が「イスラム国」の関係者を名乗る人物とやり取りする様子が見られ、NHKは、書き込んだ人たちへの取材を進めました。このうち、先月末に、ツイッターで「シリアに行きたい」と書き込み、「イスラム国」の関係者を名乗る人物と英語や日本語でやり取りしている男性が取材に応じました。書き込んでいたのは、21歳の男子大学生で、今月下旬にも、トルコを経由してシリアに入国する計画を立てており、航空券の準備を始めるなど、渡航計画を進めていることが分かりました。取材に対して、大学生は、「けがをしたり死んだりするのは怖い気持ちもあるが、自分の目で見て
知りたい」と話していて、現地で「イスラム国」の関係者に話を聞いたり、シリア国内を撮影したりする計画だということですが、外務省からは、渡航を自粛するよう求められているということです。ツイッター上で、大学生は、「イスラム国」の関係者を名乗る人物から「死んでもいいという準備が
あるなら来てください」と問いかけられたのに対して、「OKです。来月そちらに行きます」と答えていますが、やり取りを見た人からは「行かないほうがいい」とか、「万が一のことがあったら家族がどのような思いを
するのかよく考えてください」と、渡航を思いとどまるよう説得する書き込みも相次いでいます。「イスラム国」が活動を活発化させているシリア全土やイラク西部への渡航について、外務省は、危険情報としては最もレベルの高い「退避勧告」を出し、目的を問わず渡航を延期するよう呼びかけています。
(※以下ソース)